法人でない個人事業主を除くと、平均的な世帯資産は推測2,000万円 〜豊かな老後は困難〜
日本銀行調査統計局、2023年12月20日の 『2023年第3四半期の資金循環 (速報)』 です。
家計の金融資産2,121兆円ですから、5,300万世帯の1世帯平均4,000万円。
自営業者、個人投資家、農業、士業、医師、不動産資産家も含みます。
法人でない個人事業主を除くと、平均的な世帯資産は推測2,000万円。
負債は、386兆円ですから、世帯の純金融資産は2,121兆円−386兆円=1,735兆円です。
1世帯当たり、純金融資産3,274万円です。
家計の金融資産をグラフ↓で見ると、株式と投資信託が19%です。
三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行といったメガバンクの定期預金金利は0.002%なので、100万円を1年間預けたとしても20円、税引後16円しか利息を受け取れない。
預金というのは、銀行にとっての債務ですから低い方が望ましい。
ゼロ金利でも、世帯の現金預金は1,113兆円あるのですから、日本人がいかに”真面目”なのかが分かります。
例えば、(現実には有り得ませんが)この1,113兆円を、年利5%、1年複利周期で運用すると10年で1,813兆円となる。
10年後、62%増の700兆円の利益を受け取れる計算です。
日本のGDPの1.4倍に当たります。
この日銀の統計データには、不動産の値下がりは含まれません。
サラリーマンの人生最大の投資である”持ち家”も、(東京都心の新築タワマンですら)値下がりしているのですから、現金・預金を”投資”するしか100年人生の豊かな老後のための手段はない。
すでに、ほとんどの人は年金を切り崩しながら老後を過ごしています。
サラリーマンにとって”持ち家”の次に人生での大きな金融投資は、日本人が大好きな”生命保険”(世帯当たり平均3.6万円/月)ですが、共済保険の方が有利です。
(富裕層のリスク管理としての高額な生命保険は必要です)
近年は生命保険会社の”投資ファンド”が流行っていますが、大きな手数料を盗られ長年拘束されているだけですから、自ら証券会社・信託会社で直接長期投資した方が賢い。
”投資=資産運用”というのは、長期の人生設計によりポートフォリオ(長期・短期)を組み立てることで、長期的にリスクを最小にして資産を増やすことが出来ます。
先日、投資のイロハ(原理原則)も学んでない友人が、「貧乏ながらデイトレを始めました」と報告してきましたが、資金に乏しく資金の大部分を毎日”投機”して仕事の空き時間で勝ち続けることは無理です。
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