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あなたの会社の社長の”年頭の経営方針”はいかがでしたか 〜戦略・経営戦略・戦術(分業)が明確でない企業は不祥事を生む〜

現代の経営環境は、世界の構造転換や社会・価値観の激変により厳しくなるばかりです。

そんな時代の組織づくりやビジネスの仲間作りの要諦は、「言ったことと、やっていることが一致する」かどうかです。

企業においては、社長の「言ったことと、やっていることが一致する」ことです。

つまり、企業理念の実現です。

社長の年頭の挨拶や方針などで語られる経営理念は”ごもっとも”なことが多い。(もっと低レベルな演説は、本質を誤魔化しエリート然として英語を多用することです)

つまり、企業名を隠せばどこにでも使えるフレーズが並びます。

・社会貢献

・顧客第一主義

・価値観の共有

・社員の”幸せ”

何故、そうなるのか。

戦略と経営戦略と戦術を理解していないからです。

戦略とは、10年〜20年、あるいは100年先まで変わらない。

経営戦略とは、3年〜5年で変える。

戦術とは、1年ごとに変える。

この3つを組み合わせることが、”経営”です。

 その経営を支えるための役割・分業について。

戦略とは社長と経営スタッフが考え実現すること。

経営戦略とは、取締役や部長が考え実現すること。

戦術とは、社員や現場の長が考え実現すること。

それが”組織”です。

その(社長の考える)戦略とは、「企業がなぜ存在するのか」や「なんのために事業活動を行うのか」を表すものです。

つまり、社長はその理念が実現できているかどうかについて熱く情熱的に語らなくてはいけない。

我が社の経営戦略は、その理念に沿っているのか、逸脱していないのか。

戦術(現場)面では、経営戦略に沿って、顧客・社会を満足させているのか。

そういう視点で考え続けられなければ、「言ったことと、やっていることが一致する」企業とはなりません。

つまり、社長の方針とは、我が社の経営戦略と戦術が正確に機能しているかを、全社員に向けて明確に示さなくてはいけないのです。

例えば、

経営戦略での目標の達成状況

戦術面での現場の問題や課題

を把握し全ての社員に徹底することです。

近年の多くの企業の不祥事は、言っていることとやっていることが不一致により起こっていることです。

明らかに全ては経営者の責任です。

10人の企業でも、100人の企業でも、1,000人の企業でも、1万人超の企業でも考え方は同じことです。

経営者(社長・代表取締役)が、日々の決算書や数値だけを追いかけていても大した意味はありません。

むしろ、経営戦略を担当する取締役や部長に、4半期毎、半期毎の数値による管理目標を厳しく求めるべきです。

社長は、自らの「言っていることとやっていることが(全社で)一致してるか」を観察・分析・判断し続けることが最大の役割であり職務です。

企業の理念が社長の「言っていること」であり、それを戦術レベルまで、つまり現場で実現している(=やっている)かどうかを監視することが10年〜20年先を見据えた企業の本当の”舵取り”です。

サラリーマン経営者には、これが特に不足している。

米国企業型の目先の株価や数値だけにしがみつくからです。(そうしたクセが長年の官僚的組織の中で身についてしまったとも言えます)

経営者は結果(数値)だというのは、大前提として経営理念が実現出来ていることが最も大切なことです。

何故なら、経営理念の実現のない株価や数値は、数年でその問題は露呈し、現場は顧客から目を背けることになるからです。

真の経営理念や夢・ロマンの実現とは、10年先、20年先・・・100年先の未来を考える社長にしか出来ない、唯一無二の最重要の職務です。


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