「好き」という大切な気持ちから始まらなくては、愛は決して育たない
『付き合うか悩んでいる人がいます。
お互いタイプで、連絡もこまめにくれて、デートも3回して、もう付き合っても良いなと思っていました。
彼は見た目はイケメンで、国立の大学卒で、実家も裕福。
性格も穏やかで一緒にいて話が途切れなく、私もとても大好きでした。
しかし、告白され、付き合うか悩んでいた時に、過去の過ちを話されました。
その内容が壮絶なものでした。
犯罪歴もあり、かなり悪いグループの中にいたのです。
ただ、更生して、全て縁をたち、勉強して国立大学に入りまっとうな仕事をしています。
今の彼からは全く考えられない内容で、その後に知り合った友達や知り合いにはこの話はしていないようです。
今の彼だけであれば大好きで付き合っていきたいと思っていましたが、その過去を聞いてから受け止められずにいます。
過去は変えられないものなので、受け止めたいのですが、自分と育った環境が違いすぎて戸惑っています。
やはり付き合うべきではないと思いますか？』
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この回答は、簡単です。
「やめなさい」ということです。
それは、彼が罪を犯したことを許せないからではありません。
「好き」という大切な気持ちが文面から一欠片も見えないからです。
過去のことは悔やんでも仕方ありません。
今の彼女は、過去にとらわれる「弱い気持ち」で心が満ちています。
彼女も沢山の人生での経験を積んで、最初に「好き」という事の気持ちがあれば、彼を心から受け入れられたと思います。
恋愛はタイミングです。
人生のどのような節目で出会うかが、その恋愛の成否を決めます。
タイミングというのは、2人の人生経験の深さも影響します。
どんな酷い過去があっても、素晴らしい人格者になる人は沢山います。
酷い過去だからこそ、素晴らしい”現在”に変わることもある。
逆に、とても恵まれた家庭で苦労なく過ごしたとしても、成人して不誠実で人を騙すような行動をする人も沢山います。
むしろ、苦労がないことにより、人の苦しみや心の痛みが理解出来ない。
つまり、どんな過去があっても、その人の「今」の評価とは関係ない。
例えば、彼女の彼への「好き」という気持ちが最初にあって、彼の壮絶な過去を聞いたなら「好きだから、（色々あるようだけど）付き合ってみる」となります。
そもそも、「条件がいいから付き合っても良いなあ」という気持ちでは、「好き」とう大切な気持ちが”心のど真ん中”にない。
「今を生きる」ことが人生を輝くものとすることです。
「今の彼を好きになる」ことと同じことです。
過去を悔やんでも仕方ありません。
未来を憂いても仕方ありません。
今、心が満たされることでしか、「真実の愛」は育たないのです。
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