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日記 2023.11.19(日)

昨日の夜は早めに布団に入った。そういう日は次の日の朝の目覚めがすごくいい。今日もそんなかんじで気分よく目覚めた。

よい天気でぱんぱんの洗濯物を回して、毛玉取り機の掃除。冬用の靴下の出番が来ると定期的に毛玉取りが欠かせない。ヒートテックの裏側に毛玉ができてざらざらしていたのがずっと気になっていた。着心地も悪かったので、毛玉取りをかけてみようと思い、かけてみるとすごくなめらかになった。もう何年も着ているヒートテックだから買い替えてもよいとも思っていたけれど、これならまだまだ着られそうだ。今あるものの寿命が伸びるとすごく嬉しい。
ものを減らすことも大好きだけれど、減らしていく中で残ったものを大切にしていくことを考えるのはもっと好きだ。お父さん譲りのそう簡単には買い替えないという根性がわたしにも少しあるようだ。

朝ご飯を食べて細々としたことを終わらせて、陽が差し込んだ作業机に座って化粧をした。静かな日曜日の朝10時過ぎ。換気のために窓を全開開けて気持ちがよい。おしゃべりな小鳥がずっとちゅんちゅんちゅんちゅんと鳴いている声が聞こえる。心地よくて聴きいってしまう。ほんとうにずっと鳴いていて、まるで鳥のラジオを聴いているようだった。おしゃべり鳥のラジオ番組、おもしろそうだな。
気持ちのよい机に向かって絵を描く。今度は寺尾紗穂さんの小鳥のような歌を聴きながら。
自然とわたしも歌っていた。歌を歌うことは小さい頃から大好きだった。自分の気持ちを歌にのせると気持ちが楽になるということを子どもの頃からなんとなく知っていたのだと思う。歌はいつも、自分のために歌っていた。大丈夫だよ、と自分に声をかけるように歌っていた。
歌いながら絵を描くと、絵も歌っているように見えてくる。浮かびあがってくる絵は楽しそう。また少し進めてよくなってきた。好きな色になるように、色を混ぜたり混ぜなかったり。

午前中のうちにほとんどの日課を終わらせた。お昼ご飯はお米が恋しくて炒り玄米をお茶漬け風に。鰹節、まいちゃんの梅干し、海苔を入れた。鰹節がよい出汁になって美味しいしよい香り。そしてまいちゃんの梅干しに香ばしい玄米がよく合っていた。炒り玄米だと量が分からなくて、しっかりよく噛んで食べているとお腹がいっぱいになっていた。

午後からは吉祥寺へ。シアバターと精油を買ってワックスを作ってみようと思い生活の木へ向かった。ミツロウも売っていたのでそちらも買い、ミツロウラップも作れる準備ができた。かわいい生地でも買おうかとリバティ柄がたくさんある生地屋さんなどみてみたけれど、家にあるてぬぐいたちをカットしてもよいかもしれないと思い買わなかった。竹の歯ブラシ、コーンスターチ由来のバイオプラスチックのデンタルフロス、ガラ坊のクロスも見つけた。気になっていたものが次々に見つかって嬉しかった。歯ブラシとデンタルフロスを買ってみた。
帰る前にやっぱり井の頭公園に立ち寄った。紅葉は進み、空も夕日で赤く染まり、水辺はどこか別の国のような美しさだった。バンという鼻筋に白いラインの入った鳥が鳴いていた。暖かい静かな夕方。公園のベンチはみんな埋まっていた。わたしは景色をみてそのまま帰った。

夜ご飯はどうしてもご飯が食べたくて、コンビニでおにぎりをふたつ買って帰った。わかめのおにぎりと舞茸おこわのおにぎり。どちらも好きなおにぎりで、あってうれしい。赤飯があったらものすごく迷うところだったが。アボカドをカットしておにぎりと食べたけれどなんだか物足りなくなって、今日買った白菜をカットして白菜チヂミを作って食べた。アップルサイダービネガーにコショウをたっぷり削って食べたらものすごく美味しくて毎日食べたいと思った。白菜チヂミは小麦粉と片栗粉で衣を作るのだけれど、小麦粉はないため、まだちゃんと成功したことがない。オートミールを入れて今度はやってみようと食べてから思った。食後にまいちゃんの干し柿。あと3つになってしまったけれど、ほんとうに美味しくて大切に食べている。

洗濯物をたたみ、やっぱりどうしてもミツロウラップが作ってみたくなったので家の中から生地を集めた。結局てぬぐいはしっくりこず、使わなくなったトートバッグを解体することにした。新聞を下に敷き、クッキングシート、生地、ミツロウを順に置いていく。最後に上にもクッキングシートを置いてアイロンを当てる。じわっとミツロウが溶けて生地がほんのりと黄色に染まる。ハチミツの甘い香りもある。あたたかいうちはオイルに浸した生地という具合だが、乾いてミツロウが固まるとパリッとした生地になった。面白くて意味もなくジャガイモをぎゅっと包んでみた。折り畳まれた部分もきちんと形状記憶された。おもしろい。しょうがの使いかけやにんじんをペーパーに包んでいたので今度からミツロウラップにしてみよう。食べ残した時にお皿にかぶせることもできるし、ボウルにも使える。もっと作りたくなったけれど、生地がなくなったのでやめにした。

楽しくなってシアバターとミツロウを湯煎にかけてヘアワックスも作ってみた。精油はベルガモットの香りを買った。アールグレイの香りが大好きなので楽しみにしていたが、あやまって入れ過ぎてしまった。お店の方に、刺激の強い柑橘系などの精油はほんの少しだけ入れてくださいと言われていたはずなのに。案の定、顔につくと少しヒリヒリとしてしまった。出来たワックスは髪の毛用としよう。でもこれは楽しいぞ。専用に小さめのシリコンヘラを用意して、素敵な入れ物もいくつか追加してみたい。今日できたワックスは、コスメキッチンで買ったヘアワックスが入っていたアルミの入れ物に入れた。いつも、コスメキッチンで購入した化粧品の容器は洗って返却している。しかしこの容器は大きさと軽さ、見た目が好みでキープしていたのだ。残しておいてよかった、またゴミが役に立った。

わたしはシアバターの手触りや香り、使い心地が好みのようだ。ヘアオイルやワックスを使って時間が経つと、頭皮が少し酸化したようなにおいになるのがずっと気になっていた。シアバターと精油のみのシンプルな素材でできた今使っているワックスに出会ってそれがなくなって、どうしてだろうと調べてみた。シアバターは人間の皮脂と似ているので肌にも頭皮にも髪にも馴染みやすいと書いてあった。

手作りの出来立てヘアワックス、保湿にもなるので風呂上がりに髪の毛においてみる。ドライヤーで乾かしてみてもしっとりとまとまってよい感じだ。ボリュームの出やすいわたしの髪が素直に落ち着いている。精油を入れ過ぎたのでアールグレイの香りもしっかりとする。

手作りの楽しみは食べもの枠を超えて化粧品へも進出してきた。どんどんと広がっていく好奇心のままに、このまま冒険を続けよう。

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