Shinya Yamada

サステナブルでユニバーサルな旅を提供する株式会社EDO KAGURA(地域限定旅行業登…

Shinya Yamada

サステナブルでユニバーサルな旅を提供する株式会社EDO KAGURA(地域限定旅行業登録)のCEOです。北海道大学から「北大発スタートアップ企業」の称号を付与されています。また、「気候変動イニシアティブ」、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」のメンバーです。

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  • 「トラベル・ディバイド」の解消

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記事一覧

固定された記事

『「トラベル・ディバイド」の考察』のまとめ

「トラベル・ディバイド」は、シニア層、障がい者、乳幼児を連れ家族など特定のグループの旅行回数が大幅に減少する現象を指します。このシリーズでは、「トラベル・ディバ…

Shinya Yamada
6か月前
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新宿観光振興協会のSNSで当社の伝統文化体験ツアーをご紹介いただきました

2024年5月31日に、新宿観光振興協会の外国人向けSNSで当社の伝統文化体験ツアー「神楽坂雅遊」をご紹介いただきました。このSNSは英語と繁体中文で発信されています。 新…

Shinya Yamada
1日前

伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」が盛況のうちに終了

伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」の観客が最多を更新 5月18日(土)、19日(日)に伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり202…

Shinya Yamada
13日前
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合掌造り集落の秘密:ユネスコが両方とも評価する「城端」と「五箇山」の関係を知っていますか?

城端曳山祭を取り上げましたが、今回はその際に訪問した五箇山について投稿します。 城端も五箇山もユネスコに高く評価されている 城端曳山祭は非常に優雅なお祭りですが…

Shinya Yamada
2週間前
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城端曳山祭を知っていますか?神楽坂で城端曳山祭を体験しよう

城端曳山祭と城端の歴史 城端曳山祭に参加したため、城端曳山祭や城端の歴史、神楽坂とのかかわりを投稿します。城端曳山祭は、毎年5月5日に富山県南砺市の城端で行われる…

Shinya Yamada
2週間前
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写楽は能役者だった?謎多き浮世絵師、東洲斎写楽と神楽坂の関係

写楽とは 東洲斎写楽は、浮世絵の世界において一風変わった存在です。1794年5月から1795年1月までの短い期間に、役者絵を中心に145点以上の作品を残し、その後忽然と姿を…

Shinya Yamada
3週間前

矢来能楽堂での「ことのは能Vol.3」:目の不自由な人も鑑賞を楽しむ

矢来能楽堂は目の不自由な方にも能鑑賞の工夫をしている 昨日、矢来能楽堂で「ことのは能Vol.3」を鑑賞しました。この公演は目の不自由な人も積極的に工夫をした一般社団…

Shinya Yamada
1か月前
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髙橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験

髙橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験をしてきたので、報告させていただきます。髙橋工房は創業160年以上の日本最古の浮世絵工房です。その歴史ある高橋工房で本…

Shinya Yamada
1か月前

「大江戸」神楽坂と「小江戸」川越を結ぶ旅。酒井忠勝との御縁

神楽坂は第3代将軍 徳川家光のために造られたことは知っていましたか 神楽坂は1636年に道幅12メートルの第3代将軍徳川家光のための御成通りとして造られました。御成通り…

Shinya Yamada
1か月前
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新宿観光振興協会のWebサイトに伝統文化体験プレミアムツアー「神楽坂雅遊」が掲載

2024年4月8日に、一般社団法人新宿観光振興協会のWebサイトに伝統文化体験プレミアムツアー「神楽坂雅遊」の記事を掲載していただきました。「神楽坂雅遊」は新宿観光振興…

Shinya Yamada
1か月前

神楽坂での特別な体験について

2024年4月1日から、東京の神楽坂で新たな試みが始まります。「神楽坂雅遊:伝統文化に触れる贅沢な時間」は、日本の伝統文化を深く体験したいと望む方々に向けた、特別なツ…

Shinya Yamada
2か月前
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京都の「舞妓」さんを関東ではどう呼ぶか知っていますか?

芸者とは、料亭などの御座敷でお客と話をしながら、御酌をし、踊りなどの芸を披露、またお客と一緒にゲームなどをしてもてなす人です。踊りなどの芸を披露することを「御座…

Shinya Yamada
2か月前

神楽坂は牧場だったことを知っていますか?地名で分析するとおもしろい。

東京はなぜ「東京」と呼ばれるか知っていますか? 「東京」は漢字では「東の京」と書きます。つまり、東に作られた京(みやこ)ということです。1868年9月に「東京」と名…

Shinya Yamada
2か月前
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日本独自のマジック「手妻」を知っていますか?

東京・神楽坂の情緒あふれる一角にある高級料亭「幸本」で、特別な「手妻の会」が開催されます。一見さんお断りの高級料亭で二つの伝統文化「手妻」と「芸者」を同時に楽し…

Shinya Yamada
2か月前
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「国際ホテル旅館」様に当社記事を掲載していただきました

ホテル・旅館経営を応援する情報誌「国際ホテル旅館」様の2024年3月5日号に株式会社EDO KAGURA代表取締役 山田真也のインタビュー記事が掲載されました。「国際ホテル旅館…

Shinya Yamada
2か月前
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旅行中の「体験」は目的か手段か

「モノよりコト」の合言葉で買い物などから体験へ旅行者ニーズはシフトしています。しかし、同じ「体験」でも「体験」が目的か手段かを分けて考える必要があると思います。…

Shinya Yamada
2か月前
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『「トラベル・ディバイド」の考察』のまとめ

『「トラベル・ディバイド」の考察』のまとめ

「トラベル・ディバイド」は、シニア層、障がい者、乳幼児を連れ家族など特定のグループの旅行回数が大幅に減少する現象を指します。このシリーズでは、「トラベル・ディバイド」の背景、その影響、および解消のための戦略を考察してきました。

「トラベル・ディバイド」の原因はお金や時間ではなかった

2019年のデータでは、70歳以上の国内旅行が34%、海外旅行が72%減少。障がい者と乳幼児連れ家族の海外旅行回

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新宿観光振興協会のSNSで当社の伝統文化体験ツアーをご紹介いただきました

新宿観光振興協会のSNSで当社の伝統文化体験ツアーをご紹介いただきました

2024年5月31日に、新宿観光振興協会の外国人向けSNSで当社の伝統文化体験ツアー「神楽坂雅遊」をご紹介いただきました。このSNSは英語と繁体中文で発信されています。

新宿観光振興協会の外国人向けSNSはFacebookで8,847人のフォロワー、Instagramで565人のフォロワーがいます。多くのフォロワーがいるため、より多くの外国人に伝統文化体験ツアーを知っていただき、実際に体験してい

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伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」が盛況のうちに終了

伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」が盛況のうちに終了

伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」の観客が最多を更新

5月18日(土)、19日(日)に伝統芸能フェスティバル「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2024」が開催され、無事に終了しました。同フェスティバルは過去最高の人出となり、外国人観客の参加も多く、盛況なものとなりました。私も二日間ともボランティアスタッフとして参加し、伝統芸能の醍醐味を組織内から体験できました。

伝統芸

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合掌造り集落の秘密:ユネスコが両方とも評価する「城端」と「五箇山」の関係を知っていますか?

合掌造り集落の秘密:ユネスコが両方とも評価する「城端」と「五箇山」の関係を知っていますか?

城端曳山祭を取り上げましたが、今回はその際に訪問した五箇山について投稿します。

城端も五箇山もユネスコに高く評価されている

城端曳山祭は非常に優雅なお祭りですが、その城端の財力を担ったのは絹製品でした。この絹製品の原料となる生糸は五箇山の養蚕業により産出されていました。このように、城端と五箇山は深い関係にありました。なお、両地域の距離は約14km、車で20分ほどの距離です。五箇山は世界遺産「白

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城端曳山祭を知っていますか?神楽坂で城端曳山祭を体験しよう

城端曳山祭を知っていますか?神楽坂で城端曳山祭を体験しよう

城端曳山祭と城端の歴史

城端曳山祭に参加したため、城端曳山祭や城端の歴史、神楽坂とのかかわりを投稿します。城端曳山祭は、毎年5月5日に富山県南砺市の城端で行われる、歴史ある祭りです。城端曳山祭はユネスコ無形文化遺産に登録されています。この祭りは、江戸時代からほとんどスタイルが変わらない伝統文化・行事として、地元住民だけでなく、多くの観光客をも魅了しています。夕刻からは提灯山となり、日中とは違う風

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写楽は能役者だった?謎多き浮世絵師、東洲斎写楽と神楽坂の関係

写楽は能役者だった?謎多き浮世絵師、東洲斎写楽と神楽坂の関係

写楽とは

東洲斎写楽は、浮世絵の世界において一風変わった存在です。1794年5月から1795年1月までの短い期間に、役者絵を中心に145点以上の作品を残し、その後忽然と姿を消しました。この短期間に多くの作品を残したことや、その突然の消失が多くの謎を残しています。

写楽の絵の特徴

写楽の作品は、その独特の表現力に特徴があります。特に役者の個性を大胆に、そしてリアルに捉えた肖像画は、当時としては

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矢来能楽堂での「ことのは能Vol.3」:目の不自由な人も鑑賞を楽しむ

矢来能楽堂での「ことのは能Vol.3」:目の不自由な人も鑑賞を楽しむ

矢来能楽堂は目の不自由な方にも能鑑賞の工夫をしている

昨日、矢来能楽堂で「ことのは能Vol.3」を鑑賞しました。この公演は目の不自由な人も積極的に工夫をした一般社団法人一乃会(代表理事 鈴木啓吾氏)の公演です。事前に点字紙媒体を目の不自由な人にお送りし、前もって公演内容をつかんでから、より分かりやすく能を鑑賞するというものです。晴眼者にも事前に能を理解しやすいように、現代語訳が送られてきました。

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髙橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験

髙橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験

髙橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験をしてきたので、報告させていただきます。髙橋工房は創業160年以上の日本最古の浮世絵工房です。その歴史ある高橋工房で本物の職人指導による浮世絵制作体験は今後忘れることがないであろう素晴らしい体験となりました。

まず、高橋工房において、浮世絵制作ビデオを視聴しながら、職人の解説を聞きます。この解説が素晴らしかった。浮世絵制作の役割分担である版元、絵師、彫

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「大江戸」神楽坂と「小江戸」川越を結ぶ旅。酒井忠勝との御縁

「大江戸」神楽坂と「小江戸」川越を結ぶ旅。酒井忠勝との御縁

神楽坂は第3代将軍 徳川家光のために造られたことは知っていましたか

神楽坂は1636年に道幅12メートルの第3代将軍徳川家光のための御成通りとして造られました。御成通りとは徳川将軍が通る道筋のことを言います。神楽坂が御成通りとして造られた理由は、牛込地区に若狭小浜藩主の大老 酒井忠勝の広大な屋敷があったためです。酒井忠勝の屋敷から江戸城の牛込御門までの道が御成通りの神楽坂なのです。

大老 酒井

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新宿観光振興協会のWebサイトに伝統文化体験プレミアムツアー「神楽坂雅遊」が掲載

新宿観光振興協会のWebサイトに伝統文化体験プレミアムツアー「神楽坂雅遊」が掲載

2024年4月8日に、一般社団法人新宿観光振興協会のWebサイトに伝統文化体験プレミアムツアー「神楽坂雅遊」の記事を掲載していただきました。「神楽坂雅遊」は新宿観光振興協会が新宿区の魅力開発・発掘を目的として設置した新宿魅力創造協議会の神楽坂モニターツアー(2024年2月20日開催)をグレードアップして、実現したツアーです。

神楽坂における最初で唯一のプレミアム伝統文化体験ツアー

この「神楽坂

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神楽坂での特別な体験について

神楽坂での特別な体験について

2024年4月1日から、東京の神楽坂で新たな試みが始まります。「神楽坂雅遊:伝統文化に触れる贅沢な時間」は、日本の伝統文化を深く体験したいと望む方々に向けた、特別なツアーです。この企画は、神楽坂の歴史と文化の魅力を世界に広めることを目的としています。

この企画は、株式会社粋まちと株式会社EDO KAGURAの協力により実現しました。株式会社粋まちの20年以上にわたる神楽坂での活動を基に、この地の

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京都の「舞妓」さんを関東ではどう呼ぶか知っていますか?

京都の「舞妓」さんを関東ではどう呼ぶか知っていますか?

芸者とは、料亭などの御座敷でお客と話をしながら、御酌をし、踊りなどの芸を披露、またお客と一緒にゲームなどをしてもてなす人です。踊りなどの芸を披露することを「御座敷を付ける」と言います。

京都などでは「芸妓(げいこ)」、見習いを「舞妓(まいこ)」と呼びます。一方、東京など関東では「芸者」「芸妓(げいぎ)」、見習いを「半玉(はんぎょく)」「御酌(おしゃく)」と呼び方が異なります。

「半玉」は芸者な

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神楽坂は牧場だったことを知っていますか?地名で分析するとおもしろい。

神楽坂は牧場だったことを知っていますか?地名で分析するとおもしろい。

東京はなぜ「東京」と呼ばれるか知っていますか?

「東京」は漢字では「東の京」と書きます。つまり、東に作られた京(みやこ)ということです。1868年9月に「東京」と名称変更される前は「江戸」と呼ばれていました。侍が支配した江戸時代の「江戸」のことです。今の言葉で言えば、江戸時代は東京時代ということになります。

「京都」の意味を知っていますか?

一方、「京都」は漢字で「「京の都」(きょうのみやこ

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日本独自のマジック「手妻」を知っていますか?

日本独自のマジック「手妻」を知っていますか?

東京・神楽坂の情緒あふれる一角にある高級料亭「幸本」で、特別な「手妻の会」が開催されます。一見さんお断りの高級料亭で二つの伝統文化「手妻」と「芸者」を同時に楽しめます。

「手妻」とは、日本独自に発展した奇術の芸で、物を消したり出現させたりする技巧を駆使します。西洋のマジックとは異なり、日本の伝統美と融合し、奇術的な不思議さの中に日本独自の美しさや世界感が凝縮された芸能です。現代では和妻と呼ばれる

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「国際ホテル旅館」様に当社記事を掲載していただきました

「国際ホテル旅館」様に当社記事を掲載していただきました

ホテル・旅館経営を応援する情報誌「国際ホテル旅館」様の2024年3月5日号に株式会社EDO KAGURA代表取締役 山田真也のインタビュー記事が掲載されました。「国際ホテル旅館」様は毎月5日・20日 (月2回)発行、発行部数約5,000部の専門誌です。当社のインタビュー記事がホテル・旅館経営の専門誌である「国際ホテル旅館」様に掲載されたことは大変うれしく思います。

「国際ホテル旅館」様の購読者の

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旅行中の「体験」は目的か手段か

旅行中の「体験」は目的か手段か

「モノよりコト」の合言葉で買い物などから体験へ旅行者ニーズはシフトしています。しかし、同じ「体験」でも「体験」が目的か手段かを分けて考える必要があると思います。

例えば、スカイダイビング、パラグライダー、ラフティングなどほとんど会話を伴わないアクティビティはその体験自体を楽しんでいることは明らかです。

一方、工芸や料理、文化(芸者体験、座禅など)の体験は体験と共に、職人や料理の先生、芸者、僧侶

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