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雪に埋もれる湯之上温泉

 200ⅹ年の冬の日、雪の湯之上温泉に行きました。
 
 昨日11時頃に新潟でおにぎりとお茶を仕入れて、
新津から2両編成の磐越西線に乗り、阿賀野川沿いに会津に向かう。
眼下の川はくすんだ緑色、川の向こうは柔らかい綿を被ったような、
雪の山並み、冬の磐越西線もなかなかの味わいだ。
ビールを買うのを忘れたと思いながら、おにぎりを食べる。

 会津若松で会津線に乗り換え、阿賀野川の源流、大川沿いを登る。
いくつかのトンネルを過ぎる度に雪が深くなる。

会津線車窓


やがて湯野上温泉駅に着き、迎えの車で宿に到着したのは4時前。

 宿は10部屋ほどだが、広々としたロビーからの眺めが素晴らしい。
他に客は見当たらない。

宿ロビーからの眺め


抹茶を飲みながらチェックインして、部屋に案内される。
部屋から見える木々は、細かい雪を被っており、
白い地面が眩しい。

部屋からの風景、雪の向こう側が大川


 景色を眺めながら一休みして、大浴場に行く。
他に客はいないようで、大浴場も露天風呂も貸し切り状態。
湯は無色透明で柔らかく、体の芯まで温まる・・・・気がする。
露天風呂につかり、雪の山々を眺めながら湯につかる、開放感抜群だ。
入浴後、監視人殿に聞くと、女湯の方も、貸し切りだったとのこと。
なんだ、それなら、一緒でもよかったのではないかとは、思ったが、
口には出さなかった。

 夕食は部屋に出される。
最初に出されたものを食べると次が、それを食べると、又次が、
と言った具合で、きりがない。
最後の方に出てきた天婦羅などは2人ともスキップしてしまう。
タッパウェアを忘れて来たと、思ったりもしたが、
酒の方は最後まで美味かった。

 食事を終えて、持参の本などよんで、8時頃になると、
特に他に(?)やる事もなく、布団へ入る。
途中何回か目を覚ましたが、二度寝、三度寝と頑張り、朝起きたのが、
6時ころだったから、布団の中には10時間ほどいたことになる。

 朝風呂に入り、ゆっくりしていると、朝食だとのことで、広間に行くと、
意外にも、他に客が一組いたので、
思わず、お早う御座いますと、声をかけてしまった。
ということで、昨夜の客は二組、4名様と判明。

10時頃に、帰路につく。
夜から雪が降り続けた雪で、車の屋根に30センチほど積もっている。
道路も雪で固められていた。

茅葺屋根の湯野上駅


 会津から磐越西線に乗ると、途中で強風とのことで、
徐々に速度を落とし、やがて停車してしまい、なかなか動かない。

磐越西線車窓

1時間あまりして、ようやく動き始めるが暫く徐行だ。

 結局、新潟駅に着いたのは3時過ぎとなり、お腹がすいた・・・
で、いつもの寿司屋に行き、いつもの如く美味かった。
温泉と雪に加え、寿司にも、満足し、帰宅。
蛇足ながら、新潟市も雪が一面に積もっている。

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