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麻雀の戦術本(読む順序)

はじめに

最近、「どの麻雀本がお勧めですか?」って聞かれることがありました。あとは「おがちゃん、この本どう?」とか聞かれることもちょくちょく。

というのも、僕は、麻雀の本を読むのが大好きで、新しめの本は大体読んでるから。あとは割と初心者のときから麻雀本を読んで初心者を脱した勢なので、それを知ってる方からよく聞かれるんですね。

ということで、初心者(一応ルールは知ってる)目線で、どういった順番で戦術書を読んでいくのがいいのか、個人的な見解を書いていこうかと思っています。

必要なスキル(項目)

本を読むと一口に言っても、麻雀に必要な知識・スキルって色々あって、当然それぞれの知識・スキルに関する本がたくさん出てます。
ただ、それら全部の本を読む必要はないし、麻雀の勝敗において占める重要度も項目ごとに違います。
ただ、これやらないと絶対勝てないでしょ、これできなくて強い人みたことないやって項目はあるので、そこを中心に書いていきたいと思います。
ニッチな分野なんだけどいい本、ってのはたくさんあるんですが、そこまでカバーしきれないと思うのでご容赦を。 

次に、戦術本とは別に「何切る本」というのがあります。これがまた厄介で、本によってレベルが全然違う。
そこで、各フェイズにちょうどいい何切る本をおいておきました。

1、最初に読むのにお勧めの本(フェイズ1)

(1)これだけでOK!麻雀初心者が最速で勝ち組になる方法 (平澤元気)

ルールを覚えたらまずはこの本。麻雀がどういうゲームなのか、ということから説明してくれてます。
「麻雀のスキルの中で重要なのはこれとこれ」というのを明確にしてくれてる本です。これだけで勝ち組にはなれませんが、スタートラインに立つにはこれです。

(2)3ヵ月で強者と戦えるようになる 麻雀「超コスパ」上達法 (金太賢)

これも(1)と全く同じコンセプトで書いてある本です。だから「超コスパ」。超お勧め。
ちなみに、金さんは僕が一番初めに麻雀を覚えたときの先生でした。最初に金さんに麻雀教えてもらってよかったです。コロナで講義がなくなっちゃって、その後は金さん別のお仕事で忙しくなっちゃいました。残念

(3)その他の本

その他にもいい本はあるので置いておきます。ただ、質、量からして上記2冊が一番のお勧めです。

  • 麻雀1年目の教科書(千羽黒乃)
    https://amzn.asia/d/dLHoF59
    字が多いのが苦手な人はこれ。

  • 初心者からぐんぐん強くなる麻雀何切る(多井隆晴、郡道美玲)
    https://amzn.asia/d/aGi19TN
    これは、前2冊の代わりではなくて、2冊を読んだ後の復習的な読み物としてさらっと読んでみると面白いです。麻雀はこういう感じで進めるのね、というのが分かると思います。

(4)まとめ

さて、これで皆さんは麻雀というゲームが少し分かるとともに、勉強すべき対象が分かりました。
リーチがめっちゃ強い、リーチするためには、牌効率が大事、5ブロックというものがある。押し引きが勝敗に影響するのね。
うん、もう初心者から初級者にはなったはずです。
次の段階に進みましょう。

2、次に読む本(フェイズ2)

(1)はじめに

ここで読むべき本と3以降で読むべき本は順番が少し難しいです。
特に、ゆうせーさんの本はこの段階で読むと少し難しい部分もあって、もしかしたら牌効率等の本を読んだ後に読む方がいいのかもしれません。
ですが、麻雀というゲームを知る上で大事な2冊だと思うので、ここにあげておきます。
難しい方は、簡単な牌効率の本を先に読んでください。

(2)最強プロ鈴木たろうの 迷わず強くなる麻雀(鈴木たろう)

最初に紹介した2冊の延長線上にある本です。これらよりも少し深めてあって、難しいことも出てくるので2番目にあげておきました。
すこし慣れているのであれば、最初に読む本に入れてもよい本だと思います。ちなみに、対話調で書いてあるのでとても読みやすいです。

(2)実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義(ゆうせー)

これは最初の2冊の延長線上というわけではなくて、麻雀で迷いがちな項目ごとに分けて説明してあります。
最初の2冊やたろうさんの本に比べれば少し難しいのですが、勝ちたいなと思ったら絶対お勧めの1冊になります。
難しいなと思ったら後述の牌効率編を読んでから戻ってくるのをお勧めします。

(3)まとめ

ここまで読んで、麻雀に大事な項目というものが分かりました。
リーチするための牌効率、押し引き、ベタオリ。これらがある程度できるようになったらもう中級者です。
ですので、ここから先は順番というより、項目ごとに書いていきます。
ただ、項目の中ではこの順番で読めばいいかな、という順番に並べておきました。

3、牌効率(フェイズ3-1)

(1)はじめに

これはとりあえずのゴールが決まっていて、ウザクさんの牌効率本を読めるようになるのが目標です。ただ、ウザクさんの牌効率の本は若干難しい。
2ヘッドだと縦受けのロスがない、一方、3ヘッドにしても2枚しか受け入れが増えないからあまり得じゃない。ということを最初から理解するのは結構大変。
なので、そこにどうやったらたどり着けるのか、を書いていきます。

(2)麻雀・一番やさしい牌効率の教科書(平澤元気)

牌効率の本で最初に読むのはこれがお勧めです。ちなみに、これが簡単だなと感じる方はこの本を飛ばして次以降の本に進んでも構いません。
これが難しいのであれば、次以降の本は難しい可能性が高いです。

※何切る1
ここでやっと何切るの登場
YouTube連動! ここで差がつく 麻雀何切るチャンネル
平澤先生の回し者じゃないんです。いい本が多いのです。

(3)これだけで勝てる! 麻雀の基本形80(福地誠)

超有名な本。平澤先生・・・、あ、もうプロだった。平澤Pの本が出るまでは、最初に読む形の本はこれと相場が決まっていました。
まずは5ブロックという形を覚えるのにとてもいい本です。
純粋に牌効率の本ではありませんが、手組も含めての牌効率という意味でここに置いておきます。

※何切る2
この本が読めると、ちょうどいい何切る本も増えてきます。
2番目の何切る本はこれ
麻雀技術の教科書 何切るドリル(井出洋介、小林剛)
お勧めの何切る本。これは一回はやる価値があると思います。

(4)ウザク式麻雀学習 牌効率(Gウザク)

これが戦術本ベースで言うと一旦のゴールになります。これを頑張って読んで理解することが目標です。
そして、牌効率が分からないと、ベタオリとか捨て牌読みとかもわかりません。逆にこれが読めるようになれば一気に麻雀が楽しくなると思います

※何切る3
麻雀 定石「何切る」301選
赤い方。ちょっと難しいけど牌効率が読めたらこれができます。

(5)まとめ

牌効率が少し分かると一気にいろんな本の理解度があがります。
牌効率が分かると読みの話も分かりますし、ベタオリもできるようになります。そして、次は、押し引きです。

4、押し引き(フェイズ3-2)

(1)はじめに

押し引きと一口に言っても、ここが多分一番難しいです。永遠の課題。
逆に、押し引きがめちゃくちゃ間違ってると、すっごい負けます。
ぱっと見麻雀下手じゃないんだけど、全然勝てないねあの人、って人は押し引きがおかしい可能性が高いと思います。
一方、よーわからん打ち方するけどあんまり負けてないね、という場末のおっちゃんは多分ここが間違ってないからです。
ですが、押し引きの局面は無限にありますので、本を読むだけでできるようになりません。
大まかな基準を暗記したうえで、たくさん打って色んな映像見て、うまい人に聞いて、といってやっと何となくわかる、って感じです。
ということで、基準作りのための本をご紹介。

(2)令和版 現代麻雀 押し引きの教科書(福地誠)

まずはこの本です。というか、この後に紹介する本は、もはや辞書です。
ですので、最低この一冊は読んでほしいなーと思います。

(3)新 科学する麻雀(とつげき東北)

辞書。全部読む必要はないかもしれませんが、持っておくといいと思います。押し引き迷ったなーといった局面があれば、この本で調べるといいと思います。で、正解ではなくても近い考えをしてたらそこはもういいです。
むしろ、「え、こんなに押せないの?」とか「え、全然ゼンツでよかったのかオリちゃったよ」なんて部分があればそこが修正点。チャンスです。

(3)令和版 現代麻雀技術論(ネマタ、福地誠)

これも辞書、ですので(2)と(3)に順番はありません。
牌効率についても書いてありますが、一応こっちに置いておきます。
手元に置いておくと便利な本ですね。

(4)その他の本

押し引きはたくさん経験しないとできるようになりません。
読んでほしいなと思う本は既にあげた福地先生の本ですが、経験を積むかわりという意味で押し引きの本は何冊読んでもいいと思っています。
そういったときに読む本をあげておきます。
ア 現代麻雀 手作りと押し引きの鉄戦術(福地誠)

イ、麻雀・鉄押しの条件 ―3人の天鳳位が出す究極の結論―
(独歩、かにマジン、しゅかつ、平澤元気)

読み物。体系的に書いてあるわけじゃないけど、たくさんの局面が載ってます。この程度の牌なら押す、みたいな話も出てますが牌効率を勉強したあとならだいぶ理解しやすくなってるかと思います。

ウ、トッププロが教える 最強の麻雀押し引き理論(白鳥翔)

体系的な部分もあるけど、やはり読み物として。内容はとても面白くて読みやすいです。

(5)まとめ

押し引きは本当に難しい。しかも、麻雀やってるとなぜかぶれる。上手くなるにつれ、押せてた牌が押せなくなったりします。
ただ、強い人は、他の強い人を評するときに言います「ちゃんと押せるしね」。
それほど、押すべき手で押すのは強くなるための条件なんだと思います。
で、押すべき手が分かると今度は引くべき手が当然分かります。
その段階で、どうやって引くのか、ここでベタオリの技術が必要になります。

5、ベタオリ(フェイズ3-3)

(1)はじめに

やはり強い人はこういいます。
「ベタオリには正解がある。」「ベタオリは技術」
僕は最初はオリない方が麻雀強くなると思っています。
というのも、それはオリが不要というわけではなく、麻雀はアガるゲームなのに初心者は放銃が怖くてどうしてもオリてしまうから。
ですが、ベタオリは必要な技術です。そこで守備の本をご紹介します。

(2)麻雀・守備の基本完全ガイド(平澤元気)

守備のために絶対に必要なのは「牌の危険度」に関する知識。です。
時々、とりあえず安全牌として字牌を持ってる人を見かけますが、「もってる雀頭、全員に安全な牌だから、無理に字牌持たなくてもいいのになー」とかいう局面も見かけます。牌の危険度を真正面から書いてある本ですので、一読をお勧めします。

(3)麻雀技術 守備の教科書 振り込まない打ち方(井出洋介、小林剛)

守備の本。攻撃編もあってそちらもいい本なんですけど、全体的に守備の本が少ないので、こちらで挙げておきます。
読みの話も出てくるけど、牌効・・・しつこいか。こういう本がスイスイ読めると楽しいですね。

6、読み(フェイズ4)

(1)はじめに

個人的に、読みはものすごい楽しい分野ですけど、中級者になるのに必要かと言われたらそこまで必要じゃない、と答えています。
麻雀はそれほどまでに不確定要素が大きいのと、その他の部分で勝敗が決まってしまうからです。読みができても、牌効率できなくて先制リーチを食らい続けたら絶対勝てません。(牌効率できないと読めないから、非現実的な例えですけどねw)
じゃあ読みがいらないかというと、牌効率を裏側から勉強する意味で読みを勉強する意味があると思っています。
あと、読みは楽しい。

(2)デジタルに読む麻雀(平澤元気)

平澤先生の回し者ではないです。が、この本はいい本です。牌効率の復習という意味でも一読をお勧めします。

(3)その他の本

一冊だけ?と思われる方もおられますが一冊だけです。それくらい、読みだけを一生懸命勉強する必要は(最初は)ないと思っています。
ただ、読みの本は面白いですし牌効率の復習にもなりますので、僕が読んでよかったな、おもしろかったなという本をあげておきます。
ア 手牌が透ける! ? 麻雀鳴き読みの極意(平澤元気)

透けません。が、とても勉強になります。
ドリル編もあるのでどうぞ

イ トッププロに聞いた 麻雀「読み」の神髄(村上淳)

難しいです。が面白い。
(編)「そこまで読めて超危険牌だということが分かってもこの牌押すんですか?」
(村上P)「押します。」
爆笑しましたwww
内容は高度ですが、面白いです。

6、その他の本(+α)

(1)はじめに

これまであげた本で十分中級者になれると思います。が、どういった麻雀を自分が打ちたいか、といった観点からは総合的な本を読んでいくのもお勧めです。中級者になるのに必読!とまでは言いませんが、僕が読んで面白かったなーという本を数冊あげておきます。
それぞれのフェイズで漏れた本もあげておきました。

(2)麻雀のネクストレベルの扉を開く 魔術の麻雀(園田賢)

結構難しい。けど、麻雀がどういうゲームなのかというあたりまで書いてくれています。面白い。
出たばっかりのころ、行商する人みたいにたくさん本持ち歩いてた記憶ありますw

(3)読むだけで上級者! 麻雀が強くなる即戦力講義(ゆうせー)

重要度というか絶対読んでほしい度は前著が上なんですが、こちらも面白い本でした。余裕があるなら読んでみることをお勧めします。

(4)ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本(魚谷侑未)

ゆーみんの本。内容はそこまで難しくないので、牌効率の最初の方の本が読めたら十分読めます。

(5)鬼打ち天鳳位の麻雀メカニズム(お知らせ)

ゆうせーさんの最初の本と同じような位置づけにしたかったんですが、こっちの方がちょっと難しいです。手組から押し引きまで全体的なことが網羅してあるのでおススメ。

(6)令和版 神速の麻雀 堀内システム55(堀内正人)

有名な本。よく迷うところ(確定マンガンある役ありの手でリーチ打つの?とか)の堀内さんなりの回答が載ってて僕はとてもためになりました。
よくわからないときはこのシステムに従って打っとけ、って感じでやってます。押し引き表ベースなので、科学する麻雀を全部読むのは大変、ということでこの本で代用したりといった使い方もいいかと思います。

(7)人気麻雀YouTuberが教える 1冊で上級者になる方法(平澤元気)

これ1冊で上級者に・・・なれるかどうかは分からないけど、初心者が色んな本で勉強していて、「結局このへんで躓くな」というあたりの項目をまとめた本。ただ、この項目のレベル感というか選別がとてもよくできていて、これは多分平澤さんが色々なところで色々な方の質問や意見を沢山聞いてきた成果だと思います。

8、結局なにをどの順番で読むのさ!

個人的な答えを書いていきます。

  1. 3ヵ月で強者と戦えるようになる 麻雀「超コスパ」上達法 (金太賢)
    平澤さんの本はあとでたくさん出てくるからこっち。

  2. 最強プロ鈴木たろうの 迷わず強くなる麻雀(鈴木たろう)

  3. これだけで勝てる! 麻雀の基本形80(福地誠)
    これで躓くなら、麻雀・一番やさしい牌効率の教科書

  4. ウザク式麻雀学習 牌効率(Gウザク)
    ※これが終わったら平行して何切る

  5. 実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義(ゆうせー)

  6. 令和版 現代麻雀 押し引きの教科書(福地誠)

  7. 人気麻雀YouTuberが教える 1冊で上級者になる方法(平澤元気)
    これは必須ではないですが、このあたりで一回読んでみてください。引っかかる箇所はまだちょっと足りない箇所です。


以上。この順番が個人的にいいと思います。
こんな本どうですか?という件があれば遠慮なくリプ等でご連絡ください。大体の本は読んでるのでご紹介できるかと思います。

以上。みなさん、楽しい麻雀ライフを。

文責 おがいち






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