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私と女子大学


私は大学4年生です。
都内の女子大学に3年と9ヶ月所属していて、あと3ヶ月で卒業です。

この記事では、高校まではずっと共学で過ごした私が、大学から女子大学に入り、「女子大学に入って良かった!」と思ったことを書いてみました。すごく個人的な内容ですが。



私が女子大学に入って一番良かったと思ったことが、「大学で彼氏ができない」ことです。
私は彼氏が欲しくありません。欲しいと思ったことはほとんどないです。
(恋人といて幸せそうな人を見たときに「そんなに良いものなのかしら?」と、好奇心が湧くことはあります。でも、「絶対に恋人が欲しい!」とか、「特定の誰かと付き合いたい!」とは思ったことがありません。好きになった人は何人もいたけれど、「好き=付き合いたい」とは思いません。)


そんな私にとって女子大は、「彼氏がいなくても良い」という、気楽さを提供してくれた場所です。
大学内では女子しかいないのだから、少なくとも大学内に男女カップルはいません。トランスジェンダーの人も、大学内でそれを大々的に公開することはしない場合がほとんどだと思います。とにかく、学内でカップルを見ることは無いです。
だから、なんというか「恋愛」というものから、物理的な距離ができる感じがします。

また、女子大の学生は、ジェンダーや女性の生き方の問題に関心を持ち、女子大に入学する人も多くいます。授業でもそういった問題を多く扱っています。
そのような環境なので、「彼氏を作らない」という選択に対して「そういう人もいるよね」と当たり前に受け入れてくれる人が多いように感じます。
(完全に私の狭い人間関係の中での主観ですが)

だから、女子大にいると「彼氏がいない」「作らない」「いても公表しない」ことが変なことではなくて、自然に受け入れられる感じがして、私はすごく過ごしやすかったです。



また、女子大という場所は、彼氏がいない言い訳も与えてくれます。
アルバイト先やサークルでは、「彼氏いるの?」「女子大生だしクリスマスは彼氏と過ごすんでしょ?」「彼氏イケメン?」みたいなことをよく言われます。恋愛の話は楽しいし、距離を縮めるときに無難な会話なので、仕方ないことです。別に不快にはなりませんが、少し困ります。そういったときに「彼氏はいない」と言うと、すごく驚かれ、たまに心配されることもあるからです。大学3、4年生になると特にそうです。

そういうとき、「女子大だから出会いがないんですよー!」と悔しがりながら言うと、だいたいは納得してくれます。自分が彼氏を必要としていない理由を熱く語ったり、世の中の恋愛を重視する風潮を批判するよりは、そのほうが10倍平和です。皆がものすごく私に興味を持っているわけではなくて、「彼氏」の話は、ただ話題の一つとして聞いているだけなので、軽く流せた方がその場の雰囲気を壊さないでいることができて良いです。
そういう意味で、「女子大だから男性との出会いがない」という言い訳ができることが便利でした。


このような点で、私にとって女子大学という環境は過ごしやすく、また、彼氏がいない言い訳を与えてくれる、本当に良い環境でした。


来年の春から私は社会人になり、男女共いる会社で過ごすことになります。だけど、女子大学で過ごす日々の中で、「彼氏がいなくても普通、と思う人は沢山いる」と気付けたことは、今後の人生で私の心の一部分を支え続けてくれる気がします。

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