見出し画像

藍染め

梅雨が明け庭を覆うリュウキュウアイを使って藍を建てることにした。

初日の作業は日の出前に起きて刈り取りの準備をして辺りがほんのり明るくなるころに作業を開始、これは藍に含まれるインディゴ成分が早朝に一番多く分泌するためだ。

刈り取った藍を衣装ケースに詰め、水を張り初日の作業は終了。あとは3~4日ほどかけて発酵させる。

藍染めは日本古来より伝わる染色技術で、インディゴを含有する植物を用いて行われるが、日本には大きく分けると3種類の藍がある。

まず本州に多く分布するタデアイはタデ科の藍。そして鹿児島以南に分布するリュウキュウアイ。さらには八重山諸島に分布するナンバンコマツナギ。

この3種によって緯度を大きく跨ぐ日本列島で藍染めの文化が広く伝播していった。

なかでもリュウキュウアイはインディゴ含有量が多く作業工程もタデアイと異なり「蒅」(スクモ)を作る必要がないので、比較的取っ掛かりやすいのも始めた理由の一つである。

初めての試みなのでこれからどうなるか楽しみ。作業を終えたあとは汗を流しに海へ向かう。

夏の太平洋高気圧に覆われ、なんとも穏やかな海を久しぶりにロングフィンを着けて泳いでみると、落ちついた海の中に日差しが入り、青く透き通った夏の海が心を満たし、清涼な気分になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?