ニモ

素敵なエッセイが書ける大人になりたい。 📖お気に入り ナナメの夕暮れ(若林正恭) 棚…

ニモ

素敵なエッセイが書ける大人になりたい。 📖お気に入り ナナメの夕暮れ(若林正恭) 棚からつぶ貝(イモトアヤコ) そして生活はつづく(星野源)

最近の記事

ブックサンタになった理由。

幼い頃、祖母と買い物に行くと帰りに本屋に立ち寄って、本を一冊買ってもらっていた。 「漫画以外の本にしなさい(伝記はOK)」 とだけ言い、祖母は自分で読む本を選びに行く。 どんな本にしようか。いつもワクワクした思いで本を選んでいた。 小学校低学年の頃は、かわいい表紙の本が好きだった。 高学年になると、実写化されている本を登場人物の俳優を思い浮かべながら読むのが楽しかった。 本を選び終えると、祖母が持っている買い物かごに入れる。そのかごはいつも本でいっぱいだった。 祖母が

    • SaucyDogのライブで隣の席の男性がめちゃくちゃに泣いていた話。

      先日SaucyDogのライブに行った。 私はサウシーの歌詞の情景描写がとても好きだ。 バラード曲のイントロが鳴ったとき、私は自分がMVの監督になった気持ちで脳内で映像を作った。 『坂道を登った先の暗がり 星が綺麗に見えるってさ 地べたに寝転んじゃうあたり あぁ君らしいなって思ったり』 この曲の情景描写は田舎感があって特に好きだ。 煌びやかなネオンは愚か、街灯すらない田舎の道では星がとても近く、はっきりと見える。   この曲を聞くと、秋と冬の間の空気がツンと張り詰めた感

      • 待ち合わせ

        久しぶりに待ち合わせをした。 階段の向こうから来る人々の中から見覚えのある顔を探す。 見つけたと思ったら、よく似た人に見えた全然似てない人だったりする。 探すのを諦めて、暇つぶしにツイッターの画面をスクロールした頃に、画面の奥に見慣れたFILAのスニーカーが見えた。 顔を上げると待っていた相手がいた。 階段を登りながら、今晩は何鍋にするか話した。 調理器具がフライパン一つしかないので、駅前のドンキでカセットコンロと土鍋も買うことが決まった。 もう全然これでいいな。 こ

      ブックサンタになった理由。