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【エンジン】(自分だけ)始まらないヨットシーズン

梅雨入り前、暖かくなり… という言葉をすっ飛ばして暑い日が続く日々。
ヨット界の皆様ヨッティの間ではシーズンインだとかセイリングの季節だ!という声がバンバン聞こえてきますな。
実際、GW中に伊豆大島まで行ったとか四国を一周したとか保田が混んでるし、ばんやの味が落ちたなんてブログの記事なんかが散見され、うらやましい限り。

私はと言うと、GW前から八丈島に遊びに行ったり瀬戸内海セイリングを知人のヨットで楽しんだり、クルーズ船でのクルーズ旅行と、散々自分のヨットを放置していたせいでは無いと思いたいのですが、ヨットを海に浮かべる事も出来ません。

エンジンの故障は好きですか?と問われれば、「まぁイケるクチですわ」と盃を傾けるゼスチャー付きでにやにやと答えられる下卑た私ではありますが、それは人のヨット故。
自分のヨットではにやにやどころか、顔面蒼白ですわ。

本当に人間のクズな私

ええ、そうなんですよ。

機関室から

2YM15の乾燥重量は113kg、クーラントとオイルを入れて120kgくらい?

愛しの2YM15エンジンが吊り出されて…

マリーナの工場内に降ろされ、腰上ヘッド部を開けてみますと…

綺麗なシリンダー内壁(嘘)
ピカピカ(嘘)

こんな感じですわ。
海水流入で瀕死の重傷。

これヤンマーのせいではなくって、おそらくヨットを建造したビルダーの設計のせい(と他人のせいにしたくなるのも人情)。

と申しますのも、これは初犯では無いから。
いや、犯罪ではないか。

このエンジンは前オーナー時代の8年前にも同じことをしでかしておりまして、その時もシリンダーをボーリングし、スリーブを圧入してシリンダーヘッドをリビルドした記録が。
記録っていうか、前オーナーから聞いたんだけど。

ウォーターロックの位置やパイプの取り回し関係、その他いろいろな要因(これはそのうち書きますわ)でそうなるのでは?と。
他にもポーランドやフランス、チェコとスイス(って内陸国じゃん!)での同型艇も同じ事象が頻回しているのは、私と交流のあるそれぞれの国の同オーナーが口を揃えて言ってます。

まぁ壊れてしまったものは仕方ないので当然修理するしかありません。
ここはもうヘッド交換… と思いましたが、オーバーサイズピストンがあるとの事!
そっちの方が費用も安いし微妙に排気量も上がって(少しだけ)パワーアップになりますので、やはり再びボーリングしてスリーブを入れてという形になりました。

本当にエンジンは面倒臭い。
コスト200万円までで合法(←船検が通る)、8時間フルに稼働するバッテリーとモーターの電動化システムが出ないものか(35~40マイルは動かしたい)。
そうすればオイル・燃料フィルター・エアクリーナー・インペラー・クーラントの交換、その他諸々の作業から解放されるのに。

本来なら今頃、

↑このプロジェクトも完了し、良い汗をかきながらペダルを漕ぎ漕ぎ相模湾や東京湾を跋扈ばっこしているはずなのですが、それどころではありません。

もしかしてもう一艇ヨットを買おうかしら?なんて他のヨットを見にいっちゃったりしたもんだから拗ねちゃった?

なんとなくテンション低く、さらっとこの記事を書いてるのは、どれだけショックかという証左ですな。

来週はマリーナに行って、ヨットをピカピカに掃除してあげよう、これ以上へそを曲げないように…