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【番外セイリング03】愛媛でみかんは食べずにセイリング(うどんは食べるしお酒も飲む)


先週もそうでしたが、今週も旅先でヨットに乗る話です。
乗っているだけなので、小学生の絵日記レベルの話を書いているだけ。技術的な話やセイリングテクニック、ナビゲーションテクニック的な話等は一切書かれません(ぼへーーっと乗ってるだけですからね)。
微妙に泊地情報的な意味合いで役に立つ可能性はありますが、それもかなり微妙(そう言うのを書く気が無いから)。
そんな感じなので、本当に何の役にも立たない記事です。

先週末は神戸から播磨灘を知人のDehler36に乗せて頂き、楽しいセイリングを満喫したばかりですが、今週は四国は愛媛でのセイリング。

先週とは別のお方のヨットです(そりゃそうか)。

◼️始まりは売りに出されていたヨット

時は遡り、2021年10月。
小豆島の某所岡崎造船からウチのヨットと同じポーランドのヨットビルダーさんのヨットが売りに出されておりました。
ウチのヨットの全長6.6mに対して8.0mという兄貴分的存在。
背が高く外周を見渡せる設計になったキャビンに可倒式マスト、ガフリグにセンターボードでリフティングラダーと、ウチのヨットと全く同じコンセプトのモデルです。
コンセプトも何も、ラダーユニット等、多くの部品が共通ですからね。
ウチのヨットとの大きな違いは長さ… ではなくて装備。
9000BTU適度な大きさのマリンエアコンに冷蔵庫を装備と、居住性は月とスッポン。
「おお!これは!」と思って、すぐにコンタクトしましたよ。
すると販売元からは「ちょうど今商談が入ってまして…」という連絡が。
数日後、そのまま商談がまとまって売却されてしまったとお聞きしました。

そんな事があった翌月、私のブログ非航海日誌を見たというお方から、

(私と)同じビルダーのヨットを買ったので、参考までに艤装を見せて欲しい。竹岡マリーナ(ウチのヨットを置いているマリーナ)はよく存じておりますので伺いますから。

という一通のメールが参りました。
んんん?最近ヨットを買った?そのヨットには何か既視感がデジャヴ
そう!私が見ていたヨットを一足先に商談に持ち込み購入された方ご本人からのメールでした。
いやー、ヨットの世界は狭いわ。
このヨットが買えずに傷心気味だった私の心の傷口に、塩を塗るようなタイミングですやん。

その後お会いして艤装を見て頂いたり、(日本の代理店が消滅してしまったので)ポーランドのビルダーの担当者を紹介したりとか色々ありまして、懇意にさせて頂いております。

今回はその方のヨットに便乗、瀬戸内海をセイリングしましょうやと言う感じです。
欲しかったヨットに、そのオーナーさんから誘われて乗ることになるなんて… いっそシージャックして奪っちゃう?

ベースは愛媛県の新居浜にいはまマリーナ。
予定としましては、

DAY1:新居浜マリーナ周辺をお散歩クルーズ(慣熟的な感じ?)
DAY2:新居浜マリーナ→弓削島
DAY3:弓削島→新居浜マリーナ

のような感じです。

◼️DAY1(新居浜周辺散歩)

セイリングの前に東京から新居浜までの移動。
ヨットで行くと1週間以上の旅程でしょうから飛行機で行きますわ(当たり前)。
早朝の羽田空港で荷物を預け、ラウンジで朝食を摂っておりますと呼び出されました。
???何かした??
カウンターでお姉さんに聞いてみますと…
「お荷物の中にシリンダーは無いですか?」
は?シリンダー?理科の実験器具?(それはメスシリンダー)それともエンジンの…(そんなわけはない)。
「シリンダーってなんですか?」
「いえ、シリンダーと私も言われまして、それが何かはこちらではちょっとわかりかねますが…」

カウンターのお姉さんに聞いても、お姉さん自身がシリンダーがなんだかわかってないので、全く要を得ません。
上席の方にどんどん代わってもらい(つまり2人)、どうも金属の棒みたいな物らしいと言う事がわかりました。
しかし金属の棒??もしかして救命胴衣ライフジャケットのボンベの事ですかね?と引っ張り出しても、またまた要を得ません(そもそもライフジャケットを荷物として預ける事は認められていますし、預ける際にもその旨伝えました)。
その間も
「このライフジャケットの本体はどこですか?」(それが本体ですが…)
とか
「これは布製ですよね?金属の物を探してるのですが…」(いえ、中に金属のボンベが…)
みたいなやり取りがあり、何人か人が代わり、最終的にはやっぱりシリンダーとはライフジャケットのボンベの事であると言う結論に達したようで(←かなりあやふや)、

タグの横に、こんな手書きの物が貼られました。
結局時間を無駄にしただけで、何が何だったか意味がわかりません。
荷物を預ける時に
「ライフジャケットが一着入ってます」って言ったよ?
だから、無人の荷物預け機じゃなくて有人のカウンターに行ったのに… 一体なんなの?
なんて事がありつつ、今回乗せて頂くヨットのオーナー氏も関東在住なので、搭乗口で合流。

JALに乗るの1年ぶりくらいだな…

あ!色々な事情で今回は高松空港から新居浜まで参ります。
事情というのは、うどんを食すとか、そういった事ではない(はず)です。

と言うわけで、雲上の人となり、

先日セイリングを楽しんだ淡路島を

お!(先日立ち寄った)富島漁港!

横目に見て、高松空港へ到着。

高松空港では(ややこしいですが)先週末に播磨灘セイリングを楽しませて頂いたヨットのオーナー氏に車でピックアップして頂きまして、一路新居浜へ。
そう、今回は私と同じゲストとしてご一緒頂く予定なんですわ。

途中

 ぶっかけ(中)ひやあつ+茄子天+稲荷

昼食にセルフうどんを(四国だからね)。

四国っぽさを堪能しつつマリーナに着きまして、本日はぷらっとお散歩セイリング(慣熟+艤装確認)。

電気水道完備の立派なマリーナ

初めて実物を見る兄貴分のヨットHaber 800 Sloopは…

艇名のiiraは伊予弁から

おー!長いけど(ウチのヨットと)同じ!
↓ほらね!

右はウチのヨットね

え?ウチのヨットがそっくりって事は、つまりウチのヨットにもエアコンや冷蔵庫が付いてるって事なんじゃないの?(そんな事は無い)なんて事を考えつつ出航!

艤装もなんとなく似てるんですよね。
リグも、バミューダじゃなくてガフだし。

マストやセイルの色こそ違えど同じだ

ガフスパーを高く掲げて2時間弱、軽くマリーナ周辺を流しましたよ。

1日目のログは(WalkmeterもReliveもクリックして見て下さい)、

こんな感じで軽く流す程度に留め、帰港後は皆でハリヤード・シート類の確認とかを(最初にやればよかったか)。
その後、新居浜の夜の街に皆で消えました。
潮風に吹かれた後は、アルコール消毒しないといけませんからなぁ。
仕方ない仕方ない。うむ。

◼️DAY2(弓削島へ)

セイリング2日目の天候は小雨(1〜2mmくらい)、出航後1.5〜2時間くらいで止む感じ。風は弱く、向きもイマイチかな。
目的地の弓削島までは、直線距離で17マイル程。
17マイルと言うと、ちょうどYBM(横浜ベイサイドマリーナ)と保田の距離くらいか(直線距離でね)、近いな。

昨日一回乗っていますから、なんとなくスムーズに出航。
今回、オーナー氏も含めて合計4人で載っているのですが、それぞれどこを定位置にするとか、誰が何をする的な位置付けって、実際に乗らないと決まらないですよね、どんな艇も。
昨日それをやっているので… と言う意味でスムーズと言う事です、はい。

雨がパラつく中も、メインだけ上げて帆機走で淡々と瀬戸内海を横切り…

本船が意外と少なくて助かった
キャビンから外が見えるのはウチのヨットと同じ

あっという間に、

左の島は左島

弓削島ゆげしまに到着。
左島と弓削島の間、弓削瀬戸(って言うの?)を通り、弓削大橋をくぐります。

弓削大橋を
通る… 

島の間を行き、橋をくぐる。
うーん、瀬戸内っぽいじゃないですか!

橋を越えると

西側は生名島いきなじま、南西は左島さしまに守られた弓削島の湾状地形の奥に、本日係留予定の「かみじまちょう・ゆげ海の駅」の桟橋が見えます(”南あわじ市”とか”さいたま市”とか”みうら宮川フィッシャリーナ”とか、何故皆平仮名表記に改悪してしまうのか…)。
電気も水も使え、シャワーもトイレもある、ゴミ袋さえ購入すればゴミも捨てられる(←これが意外とネックになる時多し)、なかなかお得感のある場所ですね。

こちらに

お隣のヨットはベネトウ クリッパー
別府からここに来て
明日は小豆島に向かわれるそうです

舫いまして、

陸電もつないで
30ftクラスが6杯くらい舫えそうな桟橋

早速ビールで乾ぱ…

ボースンチェアが無いので、手作りハーネスで

いや、乾杯する前に、諸事情でマストに登ってもらう事に。
実はちょっとしたトラブルがマスト上でありましてね…トッピングリフトがブロックに噛み込んじゃいましてね
結局、トッピングリフトが絡んでいるのではなくって、ブロックが壊れている事が判明し、部品交換が必要になりましたが、合議の結果、今日明日に絶対に修理が必要… ではないと言う結論に達し、作業終了!
実はマスト周り… と言うかヨット全体で、

無駄な統一感が発揮されている
ウチも最初こうだったから、輸入元艤装者の趣味なんだろうね

ピークハリヤード(普通のヨットのメインハリヤード)を除くハリヤードやシート類が、ほとんどブルー・グリーン系で纏められてるんですよねぇ。
これで
「こっちの青のやつ引いて!」
「どれどれ?」

みたいなパターンが当然発生するわけで、これは昨日のお散歩セイリングの際に「早々に変えよう」と言う話になっていましたので、マストを倒した時に、ロープ類の変更とこっちの修理を一気にやっつけてしまおうと言う事になりました。

ふーー。
では早速(では無かったですが)乾杯をしまして、お風呂に行く事に。
海の駅にもシャワーはありますが、坂の上の雲ばりに山の上に(注:坂の上の雲はそんな話ではありませんよ)立派な入浴施設があると。
バスが出ていたりはしませんが、海の駅のスタッフの手配で有料の送迎サービスを利用する事になりまして、露天風呂に浸かり、サウナで滝のような汗を流し、水風呂で〆て…

銀色のヤツしか無いのが残念

スーパー銭湯チックな施設ですので、ちゃんと休憩場にアルコールの自販機もありましたので、風呂上がりのこれで、一息ついた後の、ダメ押しの一息。
さすが島の山の上、なかなかの眺望ですな。

こっちの方にも船溜まりがあるのか。
ヨットもありますな。
ここでサッパリとしてからヨットに戻り、良い夕日具合。
荷物を置いて、徒歩数分の

お!お隣さんのヨットはテンダーもあるのか

海の駅近くの寿司屋?海鮮居酒屋?にて…

町役場の1階に入居してるのよね、ここ

飲み食いし、ヨットに戻り…

更に胃の中をアルコールで消毒し、弓削島での夜は更けていきました。
なぜか私、朝4時前まで外のコクピットデッキで寝てたんだけど…(←寒くて起きた)

2日目のWalkmeterでの記録はこちら(クリックして下さい)。

Reliveでの記録はこちら。


◼️DAY3(新居浜に戻る)

清々しい朝のセイリング3日目。
皆さんぐっすり寝ておられますので、皆さんの朝食の購入(コンビニがある)ついでに小一時間ほどぶらぶらと散歩してみます。
弓削島の玄関口、フェリー乗り場の方に行きまして

夜明け前だから暗いな…

ヨットの係留されている桟橋を見てみますと、なんとなくの位置関係がわかりますかな?こんな感じです。
このフェリー(地元の人と話したら、”渡し”って言ってた)乗り場付近にコンビニがありました。
フェリーは因島(勿論隣接する島にも)と結ばれていて、何かと因島に行くそうですわ。
そう言えばお風呂で話した地元の人も、「本当は地元で消費せにゃいかんねんけど、飯とかは因島に行って食っちゃうわ」って言ってたなぁ。

平日の朝は、恐らく通学エクスプレスになるのでしょう、自転車置き場の半分くらいは学生専用でした。

で、コンビニで朝食を仕入れ、呑気に

トイレですか?

猫を眺めたり、

初便で降りてきたのは1人だけ
釣りのためとかで来る人はいないみたい

フェリー乗り場を見たりして油を売ってからヨットに戻りました。
朝食を摂って出発。

左から、(今いた)弓削島、弓削豊島、高井神島(じゃないかと思う)。

天気は良いですが風向が今ひとつ。
残念ですが、メインだけ展張して機帆走で新居浜へ淡々と走ります。
途中の横切る航路では幾つかの本船を避け、あっという間に四国本土…

が見えて来ました。
セイルを収納し、マリーナへ入港。

上架のために、クレーンバースに入れて…

キャビンの分だけずっしり感ありますよね

上架。

後ろのスリングをかなり後ろに掛けているような… 大丈夫なんでしょうが、個人的にはすごく怖いです。
事前にマニュアル読んで無い方が良かったな…(知らぬが仏)。

あっという間の楽しい3日間のセイリングが終了しました。

3日目のWalkmeterの記録は(クリックして見て下さい)こちら。

Reliveの動画はこちら。

あれ?3日目の写真がえらい少ないな??
こんなものか…

3日間のトラックログはこんな感じでした。
(拡大しないと見えないけど)ブルーが1日目のお散歩。
レッドが2日目、イエローが3日目のトラックです。

この後、皆で再び高松へ移動し、この晩の反省会は高松で

高松のおでんは、辛子と一緒に甘目の味噌が付くよ!

おでんを突きながら開催し、再度胃袋をアルコール洗浄。
翌朝は、

穴子天美味しい

セルフうどん店で、うどんを楽しんで。
さらに高松空港でも

とり天も美味しい

うどんを食して、

まだ食べてない

さぬき蛸ジャーキーなる物を買って

帰京しました。

なんかヨットより食べ物の話や写真ばっかりだな…

今週もまたお呼ばれセイリングでした。
先週末同様、私はヨットに乗っているだけだからお気楽に過ごせますが、オーナー氏は飛行機やホテルの手配に始まり、停泊地の予約・調整、天候・潮流・風向風速計調査等、種々の調査、そして艇長としてヨットのオペレーションをされています。
今回お招き頂いたオーナー氏、そしてわざわざお車でおいで頂き、各所をお車でご送迎頂きました友人に感謝です。

お世話になる事しかないな…

リフレッシュしましたし、来週以降は自分のヨットで頑張りますか!
城ヶ島への引っ越しも控えてますしね!