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バリ島ゆったり3週間一人旅④(税関の電子化)

今回のバリ入国では、もう一つ難関があった。税関のデジタル化である。

実は、出発当日オークランド空港で預け荷物のチェックインをするときに
意味のわからない画面が出てきた。マシーンを使って預け荷物のタグを出すことさえヒイコラしながらやっているのに、そこへ意味不明の画面が出てきたので大慌て。その画面が 英語だったことも一因だった。

その画面は、私が理解するのを待たずに変わってしまった。まあ、いいか。(本当はよくないけど) 

スーツケースを預けたあと、その画面になんと書いてあったのか気になった。そんな時 誰に聞けばいいのか。サービスカウンターに行ってみた。あとで思ったが空港のサービスカウンターには、道案内以上のことを期待してはいけないのだ。しかし私は “あ、あの、バリに行くんですけど、荷物を預けるときの画面に何か注意書きがあったのですが、入国前にしておくべきことは何かありますか?“とたずねた。
70歳を優に超えていると思われるその男性は、“大丈夫、大丈夫 問題ないよ”と言う。私は、何がどう問題ないのか、いったいその画面には何が書いてあったのか気になって仕方がなかったが、まあ、いっか。ビザは向こうの空港で買えるし、入国できないはずはないから。

手続き関係が苦手な私は、なんとかなるという感覚で細かい部分を見落とし、あとで後悔することが過去に何度もあった。

ウブドで滞在中のゲストハウスの通り

問題なく エアニュージーランドのバリ行きに搭乗。
機体は無事に離陸し、目の前の画面で入国の説明を見た。そこで私の疑問は明らかになった。税関の申請が用紙の書き込みではなく、デジタル化されている。荷物のチェックインの時に見たのは、税関の電子化についてのお知らせだった。オンラインで記入し、QRコードを取得しておくことを勧めていたのだ。

その準備をしていなかった私は、焦りまくってフライトアテンダントを呼んだ。紙に記入もできるので大丈夫だと彼は言った。しかし、再び 私の席に来て紙の申請はできなくなっていると説明。”今ここでできますよ“と 教えてもらいながらスマホを操作した。

しかし。
わたしのスマホにはモバイルデーターがなかった。自宅での生活ではほとんど外出することはないので月々の定期契約をしておらず外出時はケータイ電話として使い、データは使わない。
この状態では、アプリをダウンロードすることもできずお手上げである。
それでも、彼は言った。”バリの空港でできますよ“
私は一応安心したけれども、空港に着いたらやらなければならないことが山積みだ。

バリのデンパサール空港に着き、長蛇の入国審査を終えてスーツケースを取りに行き、次が税関である。
数台のコンピューターに前に人がたむろしている。

銅像と路上の果物売り

そのコンピューターで税関の必要事項を記入し、その横にある小さなプリンターでQRコードをプリントする。そのプリントを、検査官のところに持っていく。

事前に準備して、QRコードをスマホにいれておけば、なるほど簡単に済む。

人が次々に後ろに並んで待っていると非常に焦る。全てを入力するには、それなりに時間はかかる。私のように、相手の気分や気持ちをいち早く察知してしまうタイプの人間にとっては、そのプレッシャーは大変なものだ。失敗してもう一度なんてことになったら目もあてられない。

幸い入力はうまくいったが、プリンターが故障していた。画面に出てきたQRコードの写真を撮ればいいらしい。私がモタモタしていると、“早く写真撮って!消えちゃうよ”と、後ろから声が。
その人は私をせかしたわけではなく、私がやり方がわからないのではと心配して言ってくれたらしかった。

この税関のコンピューター入力。私はなんとかできたけれども、きっとできない人もいるだろう。80代の人だってバリに来る。高齢者にとって、このシステムはあまりにもハードルが高すぎる、と叫びたい!!

これで、ようやく入国審査と税関審査が終わった。
スマホのSIMカードは替えておこう。今はどこの空港でも、SIMカードを買えばセッティングはしてくれる。当然の仕事のようにやってくてとても気が楽だ。助かる。お金を下ろすのは明日にしよう、もう疲れた。

さあ、到着ゲートへ。そこでゲストハウスのお迎えの人が看板を持って待っていてくれるはずだから。

無事にお迎えの車に乗り込みウブドへ。
しかし、空港で一つ忘れてしまったことがあった。観光税を払い、QRコードを受け取ること。これは、次の日ウンウン唸りながらタブレットに向かい、なんとかできた。空港でやっておけば楽だったのに。

プリ-ルキサン美術館の蓮池

というわけで、バリに滞在するための手続きが全て終わった。
こんなに大変な入国は、初めてだった。中高齢者にとっては、ますます生きにくい社会になってきた😞




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