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飛び込み営業へのささかな復讐(前編)

単刀直入に言うと、私は飛び込み営業が大嫌いだ。アポも下調べもロクに取らず人様の家へ押しかけ、何の価値もないサービス、商品を押し付けてくる、最も恥ずべき仕事だ。この事業で飯を食っている企業、及びそこに就職している人間は、家族諸共路頭に迷えば良いとまで考えてる。そして路頭に迷っている様を映像に収めて、私の玄関先まで売りに来い。1000円で買ってやるから。

奴らの存在に気づいたのは、就職に伴い、一人暮らしを始めてからのこと。それまで私は、実家暮らしの箱入り息子故、電気や水道といった、インフラ関係の手続きなんぞロクに知らなかった。その一人暮らしというのも、物件もインフラ契約も会社が全てやってくれた状態。

そんな中、見知らぬ訪問者が、自宅のインターホンを鳴らした。

ピーンポーン
ガチャ

??「あ、失礼しますー。私水道設備のご案内に参りました。」

私「はいーちょっと待っててくださいねー。」

ドアガチャ

??「お忙しい所すみませんー。ちなみに水道の契約はどのようにされてますか?」

私「この物件会社契約なのでよく分からないですね」
 
??「あっ‥‥‥(察し)。であれば問題ないです。お時間いただきありがとうございました!」

始めは己の無知故、本当に今の住まいに関する契約だと勘違いし、律儀に話を聞いていた。しかし、同じ様な口上の人間が何度も現れると流石に気づく。

「あぁ‥‥こいつら飛び込み営業だな」と。

言うまでもなく、真面目に相手するのが馬鹿らしいと思うようになった。それ以来、曖昧な要件でインターホンを鳴らす人間に対しては「営業なら結構です」と返して済ます様になる。


しかし、奴らは繰り返しやって来た。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。ひどい時は週三のペースで。たとえ別の会社だったとしても、私から見れば同じ悪質な営業だ。私の心はどんどん蝕まれていった。



そして2年程前、私は完全に壊れた。

ピーンポーン
ガチャ

カス「不動産です。お願いします。」

私「営業なら結構ですけど」

カス「営業じゃないです!」

私「‥‥‥‥」

ドアガチャ←マヌケが。

カス「引っ越しはお考えd‥‥‥‥」

私「ここ社宅契約なんで引っ越しは考えてないです。最近うんざりなんですよね。アポ無しで飛び込み営業してくる連中が多くて」

カス「そうなんですね!実は最近、悪質な飛び込み営業が増えているそうなので、注意喚起も兼ねて挨拶に来ました!」

悪質なのはお前じゃボケ。会社名も名前も要件も伝えない不審者が。あとになってカメラの履歴見たら、てめぇの顔が映らないように避けてやがるじゃねぇか。明らかに手慣れた犯行だ。しかも1週間後、間違えてまた私ん所に来やがんの。こっちの顔見た途端「!‥‥‥すいません間違えました」だとよ。ホント殺意湧くわ。あの時名刺もらっておけば良かったな。「契約の意思がない方にはお渡し出来無くてぇ‥‥‥」とかゴネだしたからさっさと切り上げてしまったことを後悔している。

ちなみに会社名は"グリュック"とかいう、東京に本社を構えているらしき企業でした。自前のブラックリストに会社のホームページを控えていたんだが、いつの間にかサイトが無くなっていた。"飛んだ"か?



この件があってから私は心に誓った。
「奴らに復讐してやる」と。



そこで今回は、飛び込み営業のやり口を紹介するので、これから新生活で一人暮らしを始める人達は、参考にしてほしい。インターホンのやり取りだけで営業か否かを見極め、奴らを拒否する習慣を身に着けてほしいのだ。

あいつらの常套句はこうだ。インターホンを鳴らし次第「水道(or電気or回線)の新設備のご説明で伺いました」だの「ご近所に挨拶回りさせて頂いております」といった、営業目的の訪問であることを伏せて近づいてくる。その後「他の方々と同様、玄関先までお願いします。」と、「みんなやってるんだからお前も面出せ」という日本の同調圧力を利用した卑怯なお願いをしてくる訳だ。そこで扉を開けてしまったが最後。奴らのペースで会話が続き、こちらがNOと言いづらい空気でゴミを売りつけてくる。 

要点をまとめると、奴らの特徴は3つ。

①あたかも元より契約している業者を装う

②要件が曖昧

③必ず玄関を開ける様要望してくる

この3点に当てはまれば、そいつは悪質営業だ。絶対にドアを開けてはいけない。

逆に契約済の業者の見分け方(?)も教えておこう。大前提として、業者であればいつ訪問するか、電話なり封筒で事前連絡してくれるものだ。インターホンを鳴らし次第、ちゃんと契約会社名と要件を言ってくるので、営業と間違える事はないはず。

今回は私の悪質営業に対する憎しみと、奴らの見極め方を伝授させてもらった。明日の記事では、その悪質営業が来た上で、どの様な対処をすれば良いのかを解説していこうと思うので、是非チェックして欲しい。私と一緒に、奴らを根絶やしにしていこう。

おい、営業蝿共。見てるか?いつまでもこっちが大人しくしてると思ったら大間違いだぞ?これから同士を集めて、貴様らへの報復を始めることにした。いずれこの社会から、居場所を無くしてやるからな。震えて眠れ。


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