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香水 Fueguia 1833のEdition違い (El Dorado)

ちょっと独特な世界観の香水「Fueguia 1833」
アルゼンチン・ブエノスアイレス発で、自然の香料のみを使っているとうたっているので一見優しそうな匂いだろうと思うのですが、なかなか曲者系です。好き。ほぼ人と被らない。

生産ごとに番号をふっていて、本の版になぞらえ「Edition」と呼ばれているのですが、同じ香水でもEditionごとに材料も香りも微妙に異なるそうです。(材料は非公開)今回たまたまメルカリで普段使いの香りのエディション違いが買えたので、嗅ぎ比べてみました。

Fueguia 1833 - El Dorado (フエギア1833 - エル・ドラード)
(左) I-XXI: 今売られてるEdition
(中央) I-XUI: メルカリで買ったおそらく前のEdition
(右) I-XXIのサンプル

右腕と左腕にそれぞれつけて半日生活してみました。
公式の図解的には以下のように香ってくる想定です。

マンダリンオレンジ(爽やか柑橘)

ネロリ(ほんのり甘い柑橘)

コパイバ(ウッディ強め・微かなスパイシー)

公式サイトより引用
https://fueguia.jp/products/el-dorado

付けてすぐ、まずファーストノートからかなり違います。現行のI-XXIは爽やかな柑橘がすぐに香りますが、I-XUIは強めのアルコール臭(一瞬ベチバー?)から始まりそれが続いたまま微かな爽やかさがきて甘い柑橘が香ってきます。※経年劣化が原因の可能性もあり
I-XXI: 爽やか柑橘、アルコール臭は即なくなる
I-XUI: 爽やか→甘い柑橘、アルコール臭は薄く続く

少し時間を置いてからは、現行I-XXIは柑橘が甘くなってきます。I-XUIは甘さが続いていますが野生み(自分の肌の匂い?)が立ち上がってきて、この時点でもアルコールを匂いの背後に感じます。匂いはI-XUIこちらの方が強いです。
I-XXI: 柑橘が爽やか→甘さになる。匂いはほのか。
I-XUI: 柑橘の甘さが継続。匂いは強い。

さらに時間を置いて6時間くらい。賦香率(香る継続時間)は現行のI-XXIよりI-XUIの方があるように感じます。I-XXIはかなり近づいて嗅いでほのかに良い匂いを感じる程度ですが、I-XUIはちゃんと柑橘の甘さと木の優しさを感じました。人にアピールしたいならI-XUIの方が良いのかも。(もう公式では売ってないんですが…)

総じて、印象の順番は同じでちゃんと"設計されているな" と思いました。嗅き比べなかったら「同じ匂い…?印象ちょっと違う…?」と思うくらいかも。

私の好みとしては現行のI-XXIのほうが爽やか&ほのかな甘さで、さらっと香らせるには良いと思います。I-XUIを先に嗅いでたら、ちょっと攻撃的な印象を感じたので買わなかったかも。次の夏も買うなら同じI-XXIが良いなあ。今(2022/7/15) 公式通販を見たところ国内の30ml,100mlの在庫が切れているので、来年夏にはさらに次のEditionが来ているかも知れません。数プッシュ残しておいて来年さらに比べるのも楽しいかもしれませんね。


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