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【超主観】続・牛肉(和牛)が夏に品薄になる理由

こんにちは。

肉汁マスターイケタカです(^^)/

お盆休み明けの市場には
牛肉の影さえ見なくなる?!

いわゆる都市伝説的な
言い伝えがあります。
(都内、横浜に限らず
 肉卸業者さんから
 よく聞いた経験あり)

しかし、肉牛(和牛)は、
高温となる夏の気温の影響は少ない、
という事実があります。
(もちろん限度はありますよ)

理由は、
肉牛が夏バテしやすい時期は
“秋だからです。

「じゃあなぜ夏に牛肉が品薄になるんだぜ?」

そうですよね!
話のツジツマが合わないですね^^;

“夏バテは実は秋に起こるのに、
牛肉はなぜ夏に品薄に?

不可解な事実の正体...
(私の長年の勘を交えて話します)

それは、
10月に開催される和牛の品評会
へ向けて生育の仕上げのため、
と私は睨んでいます。


東京芝浦をはじめ、
全国の屠場で開催され
その年のチャンピオン牛が決定します。
(芝浦では日本一が決定!)

「秋バテ牛で品評会?」

「美味しくなさそうです涙」

そう思ったあなたは鋭いです!

現在、和牛を育成する牛舎では、
冷涼な環境が整っていることがほとんど。

なので、夏の暑さで水ばかり
ガブガブ飲み食欲減退で痩せ細った
哀れな牛を思い浮かべる必要はありません。

それどころか、
抜群の霜降りMAX!!!
になるべく。

日本一の格付けを目指し
この夏も念には念を入れて
大事に大事に肥育されるのです。


そして、ここが肝です。

10月を過ぎれば年末商戦がやってきます。

年の暮れは消費者のお財布の紐が
一年で一番ゆるむ時期です。

生産者(農家さん)としては、
単価も上げやすく売れ行きも良い
絶対に外さないこのタイミングに
賭けているのだと思います。

和牛は約3年の月日を経て出荷の日を迎えます。

漸く迎えたこの日に、
牛の評価、キロ当たりの単価が
もし少しでも下がってしまったら。

肉牛農家は取り返しがつかない事態に陥ります。

年末の次ぐらいに
消費の多いお盆時期の後、、、

消費が落ちる8月後半から
9月にあえて。

最大の山場を前に出荷のタイミング
つくらないですよね。
(とわたしは思うんです)


和牛というのは、ですね。

評価A4ランクで経費トントン、
つまり、利益ゼロ。

A5ランクでやっと利益が出ます。

ここで出た利益で、
次の子牛を仕入れ3年後の出荷に向け
動き出すのです。


もちろん、春や夏の時期など
一年を通して肉牛の出荷はあります。
(じゃないとステーキ焼肉すき焼き
 いつでも食べれませんよね^^;)


ただ、お盆を過ぎて
和牛が品薄になる理由、、、

それは生産者さんたちの
掛け替えのない収入そして
次の出荷を守るため。

そんな一面があるということ
ちょっと頭の片隅に、
覚えておいて頂けたらと思い、
今回こんな話をさせて頂きました。


「そうじゃないと思う」

「牛肉の旬は冬ですよ」

という異論反論、
様々な意見があることも
承知しています。

肉汁センターの店主
イケタカが説く考えはこれ
という判断で話しました。


ちなみに、

“異論反論について

もし、よかったら、
お店にいらした時にぜひ
ご質問ください。

熱く肉汁談義に
花を咲かせたいと思います(^^)v


ということで、

ブラック★◯◯と
8月の肉の日イベントには
人生を極上にするパワーがある!

肉汁MAX!!!(謎)

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