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ベトナムティンダー留学記(下準備編①②③④)

『ベトナムティンダー留学記(下準備編①)』


ベトナムティンダー留学、本格始動。
1年くらい前の想定では、2022年2月くらいに退職し、5月か6月くらいに渡航できれば、と思っていたが、我慢できなくなり半年前倒して2021年8月に退職。
コロナによる不自由はまだ続いているものの、終盤にかけて開国が早まった印象で、2022年3月15日以降、72時間以内のPCR陰性もしくは24時間以内の抗原検査陰性のみの条件になり、隔離もなし、更に反コロナワクチン派としてはありがたいことに接種証明も不要となった(一部情報錯綜)。
ただ、感染者数は多いため、現段階では、開国から1ヶ月が経ち様子がわかってくる4月中旬以降の渡越予定としている。

某りもわ氏のマニュアルによると、渡航の2週間から1ヶ月前に下準備を始め、アポのドタキャン率も高いため、滞在日数の2倍の人数を手持ちカードとして用意すると良い、とのことであった。
そんなわけで、3月17日、ティンダーの課金を再開。
会員ランクとしては、ディスカバリー設定(GPSの位置情報を全世界何処へでも移動できる)の可能なゴールドで、1年間にした。1万6000円ほどの出費か。
しかし、すぐに最上級のプラチナに変更したため、トータル2万1000円ほどを使っている。

高いなぁ、と思ってしまいがちだが、よく言うとおり、良縁のためなら300万円くらい費やしても惜しくない。もしかしたら、3000万円費やしてもお釣りがくるかもしれない。
基本的には結婚相手とは一生を添い遂げるわけで、残りの人生が50年あると仮定して、その大半の時間をともに過ごす相手を選ぶのに、3000万円くらいは費やしても良いのではないか。

また、基本的には子どもができるわけで、その子どもの半分の遺伝子は結婚相手のものなのだから、実際の金銭的な面で考えても、その子どもがニートになるか中卒となるか大卒となるか、はたまた美男美女になるか不細工になるかで生涯賃金は容易に3000万円以上変わってくるだろう。
そう考えれば、2万1000円で選択肢の幅が広がり、運命が変わるならば、安いものである。

さて、各種マニュアルどおりにプロフィール写真をアップして、自己紹介欄を埋めた。
自己紹介欄は、「シンチャオ(現地語)。I am Japanese. I plan go to HCM in April 2022」として、少し積極的に、「I am single.serious relationship.」も付け加えた。

ティンダーあるあるなお決まりの自己紹介(bio)で「No FWB.No ONS.」というものがある。
フレンド・ウィズ・ベネフィットとワン・ナイト・スタンド(最後のSはセックスだと思っていた)お断りという意味で、そんなわけでシリアス・リレーションシップ(真剣な関係)を求める、と続くことが多い。
男が「No FWB.No ONS.」と書くのもおかしいため、シリアス・リレーションシップだけを書いてみた。

女側は結構凝ったプロフィールも多く、「あなたのお母さんにとっての義理の娘が、ここにいます」とか、一瞬どゆこと!?と思ったが、控え目に言って結婚しましょうってことかと。
「I'm a flower, you're a farmer」は、控え目に言って養って下さい、もしくは刈り取って下さいってことだろうし。
「美しい体の女性は一夜に相応しい、美しい心の女性は一生に相応しい」とかもあったな。ポエマーが多いベトナミー

位置情報は、日本人街もあるホーチミンの1区に設定。
検索範囲を20キロ以内、18歳から23歳に設定して、手動でカード捲りを始めると、それはもう20人に1人くらいの割合で、入籍不可避なシコいナオン(あえて下品に表現)が出てくる。
インスタグラムやフェイスブックのIDを書いている率も高く(全体の1割くらいか)、そちらに飛んで眺めたりしていると、時間がいくらあっても足りなくなるため、ある程度は機械的に、7割くらいイイネ、3割くらい×(Nope)になるような感覚でクリックを繰り返す。

マニュアルでは、イイネする相手を吟味する時間は無駄なため、自動スワイプツールを使ってイイネしまくり、マッチした中からメッセージを送る相手を選べ、と書いてあることが多かったが、吟味するのが好きなのと、1年課金してすぐに垢バン食らったらたまらないため、一旦、自動スワイプツール使用は見送り。
そもそも、アルゴリズムというものを信じており、ちゃんとAIで俺の嗜好を分析して、ベストマッチを探してくれよ、という思いもある。

ティンダーの場合、こちらから100イイネして、マッチするのは1%くらいとも聞く。
ツールを使えば毎日300マッチ!などと書いてあったりするが、その場合、3万人にイイネをしているということか。いくら若い女が無限に湧いてくる国でも、すぐに枯渇するのではないかと疑ってしまう。

あくまで体感としては、最初の5日でこちらから3000イイネくらいしたと思うが、それほどマッチせず。
最初に10回分?貰えて毎月1回分加算されるブースト機能を3回使って、やっと100マッチ程度。
日本人というだけでモテモテじゃないんかて、くそぅ、イケメンならば…!と思って、敵情視察、男の写真を100人くらい見たが…、思った以上にレベルが低いと感じた。

ならば何が悪いかと分析すると、どうも自分のプロフィールがあまり見られていないと感じた。
いくら頑張ってイイネし続けても相手に通知がいくわけではないし、一応32歳に設定しているのだが(もっと若く見えます!とリアルで言われるし、メッセージでもよく書かれる)、女側の検索設定で18歳から28歳くらいにされていて、引っかかる率が低くなってしまっているように思う。
年齢設定は変えられないため、某校長スタイルで、永遠の29歳になるように作り直すか、年齢非表示にしてみるか、今後試行錯誤予定。

とりあえずは、なくなったら課金してでもブーストを積極的に使うことで対策、こちらからイイネすると優先的に表示されるプラチナプランへの変更もした。

序盤の100マッチのうち、メッセージのやり取りが続いたのが30人くらい。
そのうち3人がキャバ嬢というか、日本人向けの店(バー、パブ、カラオケと呼ばれる店)のキャスト。
業者とまでは言わないし、店で会おうと言われているわけではないが、うーんなんだか感。
とりあえず、「Is it only the bar that can meet u?(バーでしか会えないの?)」の定型文を送る作業。これで、あなたのホテルに行くよ、とか返ってくればラッキーだが、10人に1人いるかどうか。

ターゲットとしているのは、日本に興味があり、日本語を少し勉強したくらいの、性格の良い美人になるのだが、そうなると必然的に日本人向けの店でバイトしている率も上がるわけで、仕方ない。
日系企業で働いているという人もいて、「どんな会社ですか?」と聞いたら、「鶴見ポンプです」と返ってきた。やり取り5往復以内で勤務先を答えてくるあたりが、海外クオリティ

プロフィールで、「興味のある分野」を設定できて、「語学」や「アニメ」などにしているのだが、ここが被ると表示されやすくなるらしい。
アニメ好きが共通でマッチした1人は、「ドラえもんとワンピースが好き」と言ってきて、「あなたのオススメを教えて」と聞かれたため、アニメ見ないと返答したいのを我慢して、「Did u see Thanh Guom Diet Quy: Chuyen Tau Vo Tan?(劇場版「鬼滅の刃」無限列車編は見た?)」と送ったら、RENGOKUがどうとかこうとか、勝手に盛り上がっていたが、いつの間にかマッチ解除されていた。
ご承知の通り、腐女子感があり、それほど可愛くなかったから、どうでもいいのだが。
ここらへんは、糞白人男が渋谷で「ピカチュー」と言ってナンパすれば日本人女といくらでもヤレる、という話と同じ構造で、日本人が東南アジアで「ドラえもん」と言っておけば…、というやつか。

滞在予定は2週間のため、滞在日数の2倍の手札となると、30人。
温度感はピンキリなものの、キャバ嬢の3人を除き、会いましょうと言って、別アプリに移行しているのが10人程度か(別アプリについては、次回詳述)。

先人によると、直ホも余裕らしく、即りたいだけの人は直ホ案件のみでスクリーニングしていくようだが、必然的に質が落ちるため、堅め案件とのカフェや食事を増やしたい。そもそも、英語ができない人間にとって、異国の地でカフェに行くハードルもなかなかのものである。

とにかく、数を追うのが大切ではあるのだが、別に滞在中毎日「即りたい」わけでもなく、逆に貞操観念強すぎだろ、くらいの相手がお望み。宗教上の理由で婚前交渉NGなのは…、イスラム圏だったか。
しかし、ベトナム人は基本的にシャイというか、堅いなぁという印象が強い。だから選んでいるわけだが、中南米や、同じ東南アジアでも、タイやフィリピン、ドネシアことインドネシアなどと比べれば、違いは明らかだろう。いわゆる非即系ばかり。

それでも、日本で同じ条件、つまり18歳から23歳で探したら、絶対5日で100マッチは無理なわけで、5マッチしたとしても全員子豚ちゃんだろうから、戦略としては間違っていないと思う。

ちなみに、日本のアプリの場合、顔写真を載せていない中にお宝が眠っている可能性が高かったりするが、ベトナムの場合は、それはあり得ないとわかった。
3人だけ、花や景色のみの写真の子でマッチしたため、別アプリに移行して写真を送ってもらったところ…、とんでもない不細工だった。
「Thanks」とだけ返したところ、「あなたが黙っているということは、あなたが私と話したいと思わなかったということね。私の顔が気に入らなかったの?」と拗ねてきたため、ごめんよ子豚ちゃん、と既読スルーしておいた。
自分大好きインスタ中毒患者まみれの中で、顔写真を載せないというのは、そういうこと。

『ベトナムティンダー留学記(下準備編②)』


想定よりもマッチ数が少ないなぁ、と思いながらも、真面目にチャットを続けていたところ、課金から10日ほど経ったある日突然、何もしていないのに無茶苦茶マッチするようになった。
ブーストは初期の3回以来使っていないし、プロフィールも変えていないのに、30分に1回以上のペースで新規マッチするようになり、一日50マッチとか。

フィーバーは続かずに、また元通りになるかもしれないが、むしろ今までがシャドーバン状態だったのかもしれない。
考えられる原因は、登録直後からイイネ送りまくったせいか?
それか、人気会員と認識される閾値みたいなのがあって、マッチ数100とか、メッセージラリー何通とかをこえてくると、優先的にカード表示されるようになるのかもしれない。
勉強不足でわからないが。
もしくは、イイネ送りまくった種蒔きが実り始めたのか。
サッカーで対戦して突如日本人ブームが巻き起こった説は、3%くらいあるかと。

そして、マッチペースがこれくらいになってくると、完全に戦い方が変わる。
毎日50マッチ増え続けたら、全員とチャットをし続けるのは絶対に不可能で、新規3人としても、毎日続くとかなりしんどい。
逆に言うと、かなり選別できるようになる。
そして、選別した相手は、それはもう入籍不可避で、手持ちカードとして強すぎる。こういう相手が30人いたらヤバすぎだろ、レベル。

日本のネトナンで言うところの「ラインを抜く」について。
日本人向けの店で働いているキャバ嬢以外はまずラインを使っておらず、大半がインスタグラム(IG)とフェイスブック(FB)。そして、ザロ(Zalo)。ザロはベトナム版ラインのようなもので、大流行しており、数年前から入れている。

少し仲良くなると、IGかFBを教えて、と言われることが多いが、両方ともアカウントを育てておらず、少し恥ずかしいため、「Japanese don't use IG or FB very much(日本人はあまりIGもFBも使わない)」と言い訳してみる。
向こうだと、少し綺麗な女性ならば4桁フォロワーは当然という風潮。
ちなみに、FBは当然実名登録なわけで、日本人の感覚からすると安易に教えたくないと思ってしまうが、ベトナム人はグエンさんしかいないため、本名はあってないようなものである(暴言)。
ティンダーですら、普通に勤務先を答えてきたくらいだし、学歴を書いている人も多い。

ザロは、ラインと同じでフォローという概念が薄く、人数表示されないため、アカウントが育っていなくても恥ずかしくなく、教えやすい。
画像をアップしてコメントがついても、共通の友人以外だとコメントが読めないような仕様になっているっぽい。

また、位置情報を取られており、「Nearby」というところから、自分の近くにいる人が表示できる仕組みもある。
これはティンダーの要素を取り入れていると言えるが、ティンダーと異なり、位置情報を変更することはできない(VPN?とかそういうのでやれそうな感じもするが、勉強不足で不明)。
日本でザロを使っているのはほぼベトナム人のみで、日本でNearby表示すると、日本にいるベトナム人のリストができるが、女性にいきなり友達申請してもほとんど承認されなかった。

男性に友達申請すると、半分くらいは承認されるため、日本にいるベトナム人男性と仲良くなって案内させる作戦も思いついたが、実行には移していない。興味ある人がいたら、やってみると良いと思う。

一方、ティンダーである程度温めてからならば、確実に承認してもらえる。
IGとFBに難色を示し、代替案としてザロを使っていると言うと、むしろ喜ばれる。日本人でザロが使えるの?と。

『ベトナムティンダー留学記(下準備編③)』


その後、マッチしまくる状態は丸3日で終わったが、何もしなくても新規一日5マッチペースは継続されている。
お勉強を進めたところ、「ELOスコア」という専門用語を知り、アルゴリズムは更にその先まで進んでいるという。自動スワイプツールなんて最悪の手法じゃねぇか、やらなくて良かった、と胸を撫で下ろす。

序盤にスワイプしまくっていた時にマッチ数が少なかったのは、評価が低くなっていたからだと納得。
優良ユーザーと認識されるように地道に頑張る以外に道はない。
頑張るといっても、写真とプロフィールを整えてしまえば、あとは最低でも毎日ログインしてスワイプ、マッチしたらメッセージを送って、できるだけやり取りを続けるというだけ。
あとは到着後にブーストを使いまくるくらいか。

さて、これまでの300人超のマッチの中で、何人かお気に入りができたので、1位から紹介したい(結果的に10人近く紹介することに…)。

1位は21歳のリンで、他の100人と比べて1人だけ違う、というレベル。
マッチ後、「私は日本人です。あなたはベトナム人ですか?」という定型文を送ったところ、他の100人は全員「イエス」と答えてきたところを、「どうやって知ったの?タイ人や中国人かもしれないよ」
プロフィール文は空欄だったが、興味のある分野の中に「学生」が入っており、21歳という年齢を考えて、「大学生ですか?」と送ると、「あなたは魔法使いか占い師?正確に当ててくるから」
イエスと連続で答えさせるイエスセットと呼ばれる心理テクを使おうとしているわけではないが、それには絶対乗らないぞという捻くれた(?)返しをしてくる。
マッチングアプリにおいて、警戒心が強いのは良い傾向。

プロフィール写真は、日本人と言われても信じるような雰囲気で、目が抜群に綺麗だったため、「あなたの目はとても美しい。そんな綺麗な目は見たことがない」と褒めてみると、「私はあなたの髪が好き」と、一番どうにでもなる部分を褒め返してくる。

※以後、画像がないとイメージできないと思うため、複数の画像を載せますが、全世界に公開するわけにはいかないため、有料とします。

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