拠点構築2022

こちらはMoney Forward CorporateIT Advent Calendar 2022  2日目の記事です。
前回はSubさんの「情シス問い合わせ対応をより快適にするためのHalp活用術3選」でした。

自己紹介

マネーフォワードでコーポレートインフラ担当しておりますnikokenと申します。普段は社内システムの導入/改善/運用のお仕事をしており、最近はファイルサーバの退役を進めています。

はじめに

「拠点構築」を検索して先頭に表示されるのはオンライン対戦ゲームの拠点構築方法の説明でした。こちら
私にとっての拠点構築は「会社の成長を表す1つの朗報」をイメージしており、拠点構築に関われることは大変うれしいことです。
今回は2022年に関わった2拠点について、私が担当している社内ネットワーク部分についてご紹介します。

その1(東海支社)

2022年3月オープンとなった名古屋拠点、それまではレンタルオフィスで業務されていたのですが、城を構えるということになり対応しました。

対応領域

インターネット回線/L2スイッチ/APの調達と事前準備、現地での諸設定がメインでした。

インターネット回線

インターネット回線は最近の拠点構築時にLBO(ローカルブレイクアウト)用にメインキャリアとは別キャリアの回線も敷設しています。NUROの法人向けサービスの回線をLBO用として現地調査から開始したところ「ビル全体で初敷設」と判明。業者さんもお初と云う事でいつもより3割増しのテンションで対応くださいました。

他の拠点では「その階全体が1社で占有」する利用形態が多いのですが、東海支社は同一階に複数社すでに入居済みで稼働しているため、共用部への工事については営業時間を避ける必要があり、日程調整可能日が限られる状況でした。

お初だった敷設作業自体、日程調整へのケア(ダーク敷設業者含めビル側への申請回数を最小限にに抑えるよう日程を被せて1回で済むようにする)や現地調査時から実際の敷設作業日までの間のフロアレイアウトに関するupdate情報への対応(ONU設置場所が大きく変更されてもあらかじめ余長を十分にとる必要をキャリア工事業者様に現地でアドバイスする)をおこない、スムーズに完了しました。

L2スイッチ/AP

他拠点で実績あるAruba社ネットワーク機器を採用しましたが、半導体不足影響で納期が間に合わない事態に。今回は予備機の中で納期が間に合わない機種に近いスペックの機種があったため、一時的にその予備機を利用し、製品が納品された後に予備機との交換を図ることになりました。半導体不足影響に翻弄されました。。

一方、APは納期も間に合い、他拠点での利用実績のある機種だったので導入までスムーズに進めることができました。

photo by pixabay

その2(関西支社 増床部分)

関西支社はすでに設立されておりましたが、仲間がどんどん増える中増床することに。同一ビル内の別階増床は当社で初でした。

後述しますが、このパターンを最大限活用する為、インターネット回線は敷設していません。

対応領域

L2スイッチ/APの調達と事前準備、現地での諸設定がメインでした。

L2スイッチ/AP

またまた半導体不足影響に巻き込まれるとは。納期を間に合わせるため、そこで採用したのがYamahaのスイッチとAPでした。以前別件でYamahaのAPは検証していたので、設定内容は把握しており採用に踏み切ることができました。L2スイッチ←→AP間は10Gインターフェースで接続し、PoE++(IEEE802.3bt)を使える環境に。

短納期でリリースする必要があったためインターネット回線は敷設しなかったので、当社内で初の立管ファイバー接続となりました。両階に設置したL2スイッチにSFPモジュールを装備してファイバー(OM3・2芯)で繋ぐ構成です。久しぶりのファイバー接続に郷愁に浸りながら設置しました。

APはWiFi6対応(802.11ax)に設定。増床エリアにもこれからどんどん社員が増えますが、多くのノードがぶら下がっても高密度化対応したWiFi6があれば乗り越えられる、きっと。

最後に

拠点構築は初めに書いたように会社の成長を感じられる素敵なお仕事だなと思います。

photo by pixabay


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