猪田浩隆 Hirotaka Inoda

医師|経営者| 身体・医学知識を用いた新規事業と研究開発のサポート(成功報酬型)に注力…

猪田浩隆 Hirotaka Inoda

医師|経営者| 身体・医学知識を用いた新規事業と研究開発のサポート(成功報酬型)に注力しています|画像診断・がん治療が専門領域|東京大学薬学部卒・東京医科歯科大学医学部卒|バーベルの安全な持ち方からセリアック病まで、少し外れた疑問も紐解きます

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固定された記事

マガジンにまとめました。

医療の舞台裏シリーズ 綺麗事ではない、実際の医療現場での実態について、考察とともに述べています。https://note.com/nikobun8/m/m61e506eede49 実症例と教訓シリーズ …

実体験から「安楽死は絶対に必要」と訴える友達が僕に突きつける現実

僕の友達は、若くして兄を亡くした経験から、安楽死は必要と考えています。 そして、今の社会は死に方を選べないことに不条理を感じています。 僕は、彼の意見を聞くまで、…

Azure Open AIで医学知識をGPTに学習させ、医師の臨床判断を模倣させてみたが、確率の壁が立ちはだかった。

だいぶ前ですが、Azure Open AIを契約して、 Azure Open AI on your dataでモデルは、gpt-35-turboを使用しました。 P D Fで自分の文書をL L Mにデータとして食わせて、回…

晴れの日になりやすい病気がある説

雨の日の頭痛はよく聞きますが、僕たちの身体は、気候によってもコンディションがかなり変わっているかもしれない。報告されていない現象から、人体のダイナミクスを垣間見…

医者が病院を去った後

今の僕の生活は、医業としては週に数時間非常勤(いわゆるバイト)の仕事があるだけで、ほとんど自由時間です。 大半の時間は、物思いに耽ったり、運動と読書と勉強と散歩…

医者が病院を辞めた後⑩

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後⑨

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後⑧

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後⑦

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後⑥

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。 ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後⑤

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。 ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後④

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。 ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後③

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。 ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後②

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。 ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と…

医者が病院を辞めた後①

豊かで、危険で、鮮やかで、残酷で、流転する世界へようこそ。 僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。 ほとんどは、物思いに耽ったり、…

医者が病院を去る日

今の僕の生活は、医業としては週に数時間非常勤(いわゆるバイト)の仕事があるだけで、ほとんど自由時間です。 大半の時間は、物思いに耽ったり、運動と読書と勉強と散歩…

マガジンにまとめました。

医療の舞台裏シリーズ

綺麗事ではない、実際の医療現場での実態について、考察とともに述べています。https://note.com/nikobun8/m/m61e506eede49

実症例と教訓シリーズ

稀で例外的なケースが、僕たちに教えてくれるメッセージについて書いています。 主に疾患を取り扱っています。

※筋骨格系については https://note.com/nikobun8/m/m3c

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実体験から「安楽死は絶対に必要」と訴える友達が僕に突きつける現実

僕の友達は、若くして兄を亡くした経験から、安楽死は必要と考えています。
そして、今の社会は死に方を選べないことに不条理を感じています。
僕は、彼の意見を聞くまで、安楽死については深く考察したことがなかったです。

死の体験は重いです。
死をまざまざと目にした体験は、強力に考え方を変えます。
概念として死を扱う状況とは全然異なります。

彼のお兄さんは、若くしてあるがんにかかってしまいました。
彼は

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Azure Open AIで医学知識をGPTに学習させ、医師の臨床判断を模倣させてみたが、確率の壁が立ちはだかった。

だいぶ前ですが、Azure Open AIを契約して、
Azure Open AI on your dataでモデルは、gpt-35-turboを使用しました。
P D Fで自分の文書をL L Mにデータとして食わせて、回答に合わせて引用できるというのが売りです。

Azure Open AIは個人では契約できなかったので会社で契約しました。
AIエンジニアは社内にいないので、自らやることにしまし

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晴れの日になりやすい病気がある説

雨の日の頭痛はよく聞きますが、僕たちの身体は、気候によってもコンディションがかなり変わっているかもしれない。報告されていない現象から、人体のダイナミクスを垣間見ます。

盲腸(虫垂炎)は晴れの日なりやすい説を紹介します。

「盲腸」というと、若い人の手術で結構多い病気じゃないでしょうか。

正式には虫垂炎と言います。

盲腸は大腸の端の部分をいいます。その盲腸のさらに端に、小さな管状の突起(虫垂)

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医者が病院を去った後

今の僕の生活は、医業としては週に数時間非常勤(いわゆるバイト)の仕事があるだけで、ほとんど自由時間です。
大半の時間は、物思いに耽ったり、運動と読書と勉強と散歩しながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。
この生活になってから2年になります。

医者が病院を辞めた後①〜⑩でお話ししてきたのは、広い世界を目の前にした認識の変化についてでした。

今回お話しするのは、病院を辞めた後、何を目指す

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医者が病院を辞めた後⑩

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

今回お話しするのは、病院を辞めた後、身に起こった変化についてです。

デタラメレーダーが備わった、

です。

インセンティブをもとに作られた、中身のないサービス、お誘い、オファー、要望に対して、
敏感になったという経験

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医者が病院を辞めた後⑨

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

今回お話しするのは、病院を辞めた後、
変わった行動についてです。

あらゆるもの・人が、教師(反面教師としても)になった

です。

僕が病院を後にして、漕ぎ出して行った理解不能な世界の中では、ほとんどのことは原理的に理

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医者が病院を辞めた後⑧

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

今回お話しする病院を辞めた後、たどりついた結論とは、

全てのプライドは有害

です。

職人さんなど、プライドを持って仕事をしている方は、何を言っているのか!と思われるかもしれません。

普遍的にいらないと思いますが、

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医者が病院を辞めた後⑦

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

今回お話しする病院を辞めた後に考えた末たどりついたこととは、

自分は(みんなも)大したことはしてきてないし、今もしてないし、これからもしない、

です。

自分にとって尊敬できる人はたくさんいる、自分は素晴らしい業績を

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医者が病院を辞めた後⑥

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

今回お話しする病院を辞めた後に気づいたこととは、

人が一位になるのではなく、一位の人は作り出されている、です。

どういうことかピンとこないと思います。
なんでも一位や賞は、その人の業績や能力を表すものに決まっていると

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医者が病院を辞めた後⑤

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

今回お話しする病院を辞めた後に感じたこととは、

時間感覚の変化、です。

それは、毎日自由な時間が多いから変わるのは当たり前だと思うでしょう、
忙しい感覚がなくなる、シンプルに言うとそうですが、もう少し詳しく、いくつか

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医者が病院を辞めた後④

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

今回お話しする病院を辞めた後に経験したこととは、

大多数の人が悩み、努力して乗り越えようとしてなかなかできないことが、だいたい解決済みになってくる、

ということです。

例えば、小学校の時に、九九を覚えたと思います。

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医者が病院を辞めた後③

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

病院を辞めた後、どんなことに気づいたのか、お話ししていこうと思います。

今回語る、気づいたこととは、多くの問題はすでに解決がほぼ無理、ということです。

意味がわからないと思うので、言い換えると、

そんなに簡単に問題

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医者が病院を辞めた後②

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動や読書や勉強や散歩をしながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

病院を辞めた後、どんなことに気づいたのか、お話ししていこうと思います。

今回語る内容は、気づいたこととは、みんな余計なことをし過ぎている、ということです。

医療現場では、余計なことなんてないんじゃないか?そう思うかも

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医者が病院を辞めた後①

豊かで、危険で、鮮やかで、残酷で、流転する世界へようこそ。

僕は今、医業としてはわずかに仕事を趣味として行っているにすぎません。
ほとんどは、物思いに耽ったり、運動と読書と勉強と散歩しながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。

僕が病院を辞めるまでの分析は、以前11回のエッセイでお話ししています。
今回からは、病院を辞めた後、どんなことが起きたのか、いくつかのトピックに分けて語っていこ

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医者が病院を去る日

今の僕の生活は、医業としては週に数時間非常勤(いわゆるバイト)の仕事があるだけで、ほとんど自由時間です。
大半の時間は、物思いに耽ったり、運動と読書と勉強と散歩しながら、人生のパートナーである鳥と過ごしています。
この生活になってから2年になります。

医者が病院を辞めた日①〜⑩でお話ししてきたのは、いくつかの動機でした。

今回のお話は、当時の環境がとても悪かったから、必死になって切り開こうとし

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