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【初心者ライターに本気でおすすめする本】20歳の自分に受けさせたい文章講義

この記事をおすすめする人

・書くことが苦手で苦痛
・人に伝わるわかりやすい文章が書けるようになりたい
・副業ライターやブログで稼いでいきたい

上記の人向けに記事を書いています!

「昔から書くことが苦手…」
「伝えたいことが伝わらない…」
「ブログで全然反応がなくてつらい…」

このような悩みをもっている人も多いかと思います。

かくいう僕も「書く」という行為が昔は苦痛でした。
学校で文章の書き方を教わる機会もないですからね。。

今では本業でもライター、副業でもライターとして仕事しているわけですが、この本から学んだ影響が大きいです

<著者はこんな人>
古賀/史健
・ビジネス書や教養書を中心に現在まで約80冊を担当(2011年時点)。
・歴史的ベストセラー本「嫌われる勇気」の著者の一人

ちなみに、僕がこの本を読んだきっかけは「月収1000万円ブロガー」であるマナブさんのYouTubeを見たのがきっかけです。

上記の動画でマナブさんがおすすめしていたので購入しましたが、この本は本当におすすめします。

一言でいえば、「ライターの基礎がすべて詰まった一冊」です。

ライター初心者にもおすすめですが、中級者、上級者でも学べることが多い本です。

この記事では、今回おすすめする本の内容の一部をご紹介します。
構成や推敲のやり方については触れず、基本的な文章の書き方をまとめました

記事を読んで得られること
・文章を書く苦手意識が軽くなる
・人に伝わるわかりやすい文章が書けるようになる
・副業やブログで収入を得られるライティングができるようになる

文章を書くことに苦戦している方は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。

読んでみて本書に興味が湧いたら、ぜひ手に取って読むことをおすすめします!




文章を決める「リズム」は文体から生まれる

文章を語るとき、必ずといっていいほど登場するのが「文体」という言葉です。

「〇〇先生の文体が好きだ」とか「やさしい文体で書かれた入門書」など、さまざまな場面で使われます。

しかし、「文体とはなにか?」と聞かれて、答えることができますか?

文体について説明してほしいといわれても、意味を理解している人は少ないでしょう。
一般的には、文体は大きく2つの要素によって決まるとしています。

①:文章の語尾に注目して「です・ます調」と「だ・である調」を使い分けること
②:「私」「ぼく」「俺」「筆者」といった主語を使い分けること

たしかに、文章の語尾や主語が変われば、受ける印象もかなり違います。
しかし、語尾や主語だけで「あの人の文体が好きだ」と思わせるだけの独自性が生まれるでしょうか

村上春樹や東野圭吾などの著名な作家の文体が、主語や語尾だけで決まっているとは思えないですよね。

本書では、文体とは「リズム」だと定義しています。

ただ、いきなり「文体とはリズムである」といわれても、訳がわからないですよね。

注意したい点は、本書で述べられている「リズム」と、世間で思われているリズムに大きな違いがあることです

例えば、文章にリズムを持たせる書き方としてよく語られる、センテンスの切り方、句読点の打ち方、改行のタイミング。

これらは、「リズム」の本質ではありません。
この「リズム」について、著者は本書でこう述べられています。

「リズム」とは、世間で思われているほど感覚的なものではなく、どこまでも論理的なものなのだ

引用:「20歳の自分に受けさせたい文章講義」42P

次で、「リズムが悪いとなぜ読みにくいのか」について解説します。

リズムの悪い文章はなぜ読みにくいのか?

まず、リズムの悪い文章について定義していきます。
リズムの悪い文章とは、一言でいえば「読みにくい文章」です。

書いてあることは間違ってないし、いいことも書いてある。
けれど、なぜか読みにくい。
すらすら読めず、引っかかりを感じる文章です。

では、なぜ引っかかりを感じるのでしょうか?

内容に問題があるのではなく、書かれ方、論の進め方、もっといえば支離滅裂さに引っかかりを感じるのです

支離滅裂とは「サメは四足歩行の哺乳類である」というような、どう考えてもおかしな文を指すのではありません。

文がおかしいのではなく、文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」がおかしいと、主張は支離滅裂になり、リズムが悪い文章になります

ここまで話すともうお気づきかもしれませんが、リズムのよい文章とは支離滅裂さがないことです
論理の軸が定まっていて、論をうまく展開できているからです。

つまり、句読点の打ち方やセンテンスの切り方でもなく、文章のリズムを大きく左右するのは「論理展開」ということです。

うまく論理展開するポイントは「接続詞」にある

では、うまく論理展開するにはどうすればいいのか。
ポイントは、「接続詞」を意識することです。

支離滅裂な文章は、接続詞を使うことで論理が破綻した箇所に気づきやすくなるのです

下記の事例を見てみましょう。

「企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した」
「能力主義の浸透は、若手にとって大きなチャンスでもある」

この2文を接続詞でつないでみましょう。
「だから」「つまり」「しかし」「なお」??

......

どれもしっくりこないですよね。
2つの文が、まったく別の話しをしていると気づくことができます。

このように、接続詞を意識するだけで、文章は論理破綻しにくくなります

もっとも、すべての文を接続詞でつなぐ必要はありません。
接続詞が多すぎるのも読みにくいので、いらない接続詞は削って問題ありません。

重要なのは、「文章に接続詞が入るかをチェックする」という意識の問題です。

頭の中で接続詞をチェックするか、実際に書き入れたあと、正しくつながることを確認出来たら削ってOKです。

文章の視覚的リズムを決める3つの要素

ここまでは、文章のリズムに関する基礎について書いてきました。
論理の破綻した文章が、いかに読みづらくリズムの悪い文章か理解してもらえたかと思います。

ここでは、リズムについてさらに踏み込んだ内容を解説します。
先に「本質的でない」とか軽んじるように述べてきた、句読点の打ち方や改行のタイミングについてです。

リズムは、論理的な文章だけで構成されているわけではありません。
というのも、「読者は文章を眼で読んでいる」からです。

例えば、新聞を読むとき、メールを読むとき、本を読むときも基本は黙読で読んでいるはずです。

そのため、よいリズムの文章を作るために、書き手は視覚的リズムを考える必要があります

では、視覚的リズムとはなにか?
簡単にいえば、文字や句読点が並んだときの、見た目の気持ちよさです。

パッと本を開いた瞬間でも、ブログ記事を見た瞬間でも、読者は一瞬で読みやすいか読みにくいかを判断しています。

ここで「読みづらそう」と判断されると、本は棚に戻され、ブログなら離脱されることになります。

これを避けるために重要なのが下記の3点です。

・句読点の打ち方
・改行のタイミング
・漢字とひらがなのバランス

読みやすく、リズミカルな文章を作るために大切な要素です。
ひとつずつ紹介していきます。

句読点は「1行にひとつ」

著者である古賀さんは、句読点について明確なルールを設けています。

それが、「1行の間に必ず句読点をひとつは入れる」というルールです。
句読点が入らない場合は、カッコを入れます。

例えば、多くの書籍は1行38文字から41文字で設定されていますが、40文字を超えると情報量として多いのです。

多い文字数を句読点もなくダラダラ読まされることに、人は視覚的にも聴覚的にも慣れていません

視覚的リズムの観点から見た、句読点の役割は簡単です。

文字と文字の間に「物理的なスペース」をつくり、見た瞬間に「ここで切れるんだな」とわからせてくれます。

例えれば、ズラッと黒が並ぶオセロの列に、白を1枚紛れ込ませるイメージです。

句読点を打つだけで、見た目の圧迫感がなくなり、ひと呼吸おかせてくれます

物理的にはわずか半文字分ほどのスペースですが、視覚的にはとても有効です。

改行のタイミングは早くていい

あなたも経験がありませんか?
真っ黒に埋めつくされた「企画書」や「論文」を見て嫌気が差した瞬間が。

人は文章に向かい合うとき、読むより先に見ます。
一瞬のことでも、まずはページ全体を見て、それから1行目に眼を移し読むのです。

だとすれば、書き手は内容だけでなく「文章の見た目」にも気を配る必要があります。

視覚的リズムの観点からいうと、句読点は「縦の圧迫感」を解消するのに有効でした。

一方、改行は「横の圧迫感」を解消する役割があります

改行のないまま何10行も続くと圧迫感が出てきます。
そのため、最大でも5行を目安に改行しましょう

さらに、改行を用いることで伝えたいメッセージを強調する、というメリットもあります。

例えば、改行のないまま10行にわたって文章を書き、その中に自身がもっとも伝えたいメッセージを含ませたとします。

ところが、これだと他の文章に埋もれてしまうのです

最悪の場合、読者に読み飛ばされ、気づいてすらもらえないおそれもあります。

ですから、最大で5行を目安に改行しましょう。
そうすることで、横の圧迫感を解消し、自身が伝えたい言葉を読者に届けやすくなります。

漢字とひらがなのバランスを考える

視覚的リズムを決める最後の要素が「漢字とひらがなのバランス」です。
前述した「句読点」と「改行」の解説で、共通して登場したキーワードがありました。

そう、「圧迫感」です。

視覚的リズムを邪魔するものとは、要するに圧迫感です。
そして日本語の場合、どれだけ句読点を使いこなそうと、どれだけ改行を駆使しても、避けられない圧迫感があります。

それは、文字そのものが持つ圧迫感です

漢字は画数が多い文字なので、画数の多い漢字を頻繁に使うほど、文章の見た目が黒に近づきます。

見た目の黒さ、ごちゃごちゃ感が圧迫感につながるのです。
かといって、ひらがなだらけの文章も読みづらいです。

いちれいとしてひらがなだけのぶんしょうをかいていますが、よみづらいですよね?
ですから、かんじとひらがなのばらんすをかんがえるひつようがあるのです。

一般的には、漢字3割、ひらがな7割がバランスがよいとされています
漢字使用率は、「漢字使用率チェッカー」で簡単にわかるので、ぜひ使ってみてください(ちなみに、この記事の漢字使用率は26.96%です)。

おわりに

今回は「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を紹介しました。
この記事の要点を下記にまとめます。

・文章を決める「リズム」は文体から生まれる
・うまく論理展開するために接続詞を意識する
・リズムのよい文章を書くために視覚的にも整える必要がある
・1行の間に必ず句読点をひとつは入れる
・最大でも5行を目安に改行
・漢字とひらがなのバランスは、漢字3割、ひらがな7割が理想

講義のボリュームが多いので、1回読んだだけで理解するのは大変かもしれません。

しかし、繰り返し読み、学んだ内容を実践していくことで、確実に文章力が向上します

他にも本記事では伝えきれない学びがたくさんあるので、興味を持たれた人はぜひ本書を読んでみてください!



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