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ぼくは勉強ができないですけど、何か?

いやー、面白かった。

学生時代、勉強ができなかった自分を思い出しました(黒歴史)。


小説に登場する魅力的なキャラクターを、簡単に紹介します。

※ネタバレが嫌な人は、見ないでください。

・時田秀美:勉強ができない主人公。モテればいいじゃないですか?
・時田仁子:秀美の母親。夫と離婚し、男をハントする日々を過ごす
・おじいちゃん:秀美の祖父。性欲は未だに衰え知らず
・桃子:秀美の彼女。元彼と寝る破天荒な性格
・桜井先生:サッカー部の顧問。秀美から好かれている
・真理:秀美の幼なじみ。男から好かれるのが生きがい
・植草:秀美の同級生。哲学的な思考でネガティブになりがち
・黒川礼子:植草の元カノ。美人
・山野舞子:学年一の美少女。秀美に振られて号泣する
・川久保:秀美の友達。ムースをつけてるのが原因で、山野から振られる
・片山:秀美の同級生。自殺してしまう
・脇山:学年1位の秀才。勉強しか勝たん

20年くらい前の作品ですけど、現代に通じるものがあります。

この本は、大人より学生に読んでほしいですね。

勉強至上主義が悪いわけではないですけど、秀美のようにモテを追求するのか、それともスポーツで青春するのか。

自分の生き方を学生のうちに決めておくといいでしょう。


ぼくは、脇山というキャラのような勉強至上主義者にはなりたくないですね。。

脇山も、勉強以外に大事なことが世の中にたくさんあるとわかっているはずです。

それなのに、学校という世界が勉強できる人を肯定し優遇してしまう

脇山は、学校社会の犠牲者なのかもしれません。


印象的なシーンがあったので、紹介します。

脇山が秀美に「勉強できるマウント」を取っている場面です。

数学の授業が終わると、脇山が、笑いながら、ぼくに近寄って来た。
「時田、お前何点だった?」
中略
「脇山、お前はすごい人間だ。認めるよ。その成績の良さは尋常ではない」
「...…そうか」
「でも、おまえ、女にもてないだろ」

引用:ぼくは勉強ができない22~24ページ

その瞬間、脇山は顔を真っ赤にして絶句したそうな。

脇山は、女にモテる秀美が羨ましかったんでしょう

それで秀美に、お前は勉強ができないマウントをかましてたんでしょうね。

糸くずほどの小さい自尊心を満たすために、マウントや誹謗中傷をかます。

SNSやネット掲示板でも目にします。

自分の気持ちに正直でいれば、自尊心を満たすためにマウントをかまさなくて済むのかもですね。


ちなみに、ぼくの価値観は「お金>モテ>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>学校の勉強」

みたいな感じです。

この本を読んで、自分の生き方を考えてみると面白いですよ。

おわり


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