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内定者イベント「ファミリー職場見学ツアー」を開催しました!

ご乗車ありがとうございます。
日本交通(株)新卒採用担当です。

この記事は2024年3月17日に行われた『ファミリー職場見学ツアー』の様子をまとめたルポ記事です。

日本初の新卒乗務員のみが所属する日本交通(株)葛西営業所にて、職場見学を含めた会社説明会・座談会を開催いたしました。

日本交通(株)の内々定者とそのご家族をお呼びし、社員は、葛西営業所の新卒乗務員と営業所所長・次長、さらには取締役の川鍋が登壇。

現場で活躍する若手社員のリアルな声から、会社のトップが見据える業界ビジョンにいたるまで、様々な側面から日本交通を語りつくしました。

ぜひ、本記事を通して見学会の様子を覗いてみてください!


葛西営業所について現場の社員から

齋藤(次長) 葛西営業所は、日本交通で新卒採用が始まり新卒社員が増えて行く中で「新卒だけの営業所を作ろう!」というところからスタートしました。私と所長以外は新卒社員で構成されていて、一番年次が高い管理者でも2018年入社です。

平石所長と私には、葛西営業所で必ずやっていかなければならないことが、ざっくりと2つあります。

まずは半期や年間の予算の達成。この会社の収入は99%が乗務員さんの売上なので、タクシーの営業収入を上げることが大切です。そのために去年入社した23卒・71名を一日も早く一人前にする。そんな教育の観点から営業所全体の収入を上げています。

ちなみに乗務員のお二人はどれくらいで安定して稼げるようになりましたか?

福美(23卒乗務員) 実感できたのは去年の10月くらいですかね。まだ一人前とは言えないと思いますが、今は自分なりのペースでできるようになりました。

西村(23卒乗務員) 僕は初めの頃から安定して稼げました!!

齋藤(次長) 今日この場には優秀な乗務員を揃えたというのはありますけど(笑)。このお二人のように、しっかり稼げるようにするのも営業所の役割です。

タクシーは一番稼げるのが金曜→木曜→水曜→火曜という順番なのですが、一番稼げる金曜に車両をどう動かすかという稼働効率向上も重要ですね。

2つ目はコストの削減です。業界柄、残念ながら交通事故も発生します。たとえば「去年の今頃はバイク事故が多かったから今年は半減させよう」という目標を立て、そのための施策を事故担当の管理者と話し合います。

また、葛西営業所の場合は他の営業所と異なり、若手社員がとても多いです。管理者も新卒職員が担っています。その職員たちへ、私と平石さんがこの10~20年で培ってきたことを教えるのも我々の役目です。

この時期は4月から配属される24新卒の教育で忙しくなります。昨年度の研修内容を振り返りながら、会議を通じてブラッシュアップしていき、彼らがスムーズに一人前になれるよう力を入れています。

(画像左)内定者に向けてお話する所長・平石

平石(所長) 先ほど齋藤さんからお金の話がありましたが、もちろん企業なのでお金も追います。その一方で、社員一人ひとりの成長が見えることが嬉しい。こちらの乗務員お二人も、去年の今頃に比べると顔つきがガラッと変わって立派な社会人になりましたし、僕もそれを見て嬉しく思っています。

以前私は、三鷹営業所で所長をしていました。そこには新卒の方も中途の方もいますが、それはそれで面白いです。皆乗務を身に着けて半年もすれば落ち着いて稼いでいる。最初はいろいろありますが、それを乗り越えればスーッと入っていける職種だと思います。営業所ごとの違いはあまりないかな。

でもやっぱり若い方のパワーは本当にすごい。私と齋藤さんで営業所の平均年齢を上げちゃってますが(笑)。この葛西営業所から業界に向けて何か新しいことを発信していきたいと思っています。いい考えがあればお願いします。

※日本交通(株) 葛西営業所の紹介記事をnoteにて公開中です。
気になる方は、ぜひ下記の記事をご覧ください!▼

自分の成長を感じられる点

福美(23卒乗務員) 私は大阪出身なのもあり地理に明るくないため、運転するのが不安でした。今も完璧というわけではありませんが、少し前にお乗せしたお客様に「~~というルートでよろしいですか」と伺った時「よく知ってるね」と褒められた際は成長を感じました。

西村(23卒乗務員) 同じこと言おうとしてました……! 最近ではナビを使わずに目的地にたどり着けてドヤ!っていうのはありますね。

取締役 川鍋、登場!

川鍋(取締役) 創業家3代目の川鍋です。日本交通の取締役と同時にGO(株)の代表取締役、東京ハイヤー・タクシー協会会長、全国ハイヤー・タクシー連合会会長と、業界団体のトップも務めています。

世の中に数多ある会社の中から日本交通を選んでいただきありがとうございます。そして親御さんもようこそ。

タクシーというと、昔は残念な仕事のイメージでした。新卒なんて誰一人いない。しょうがなく中途でやる仕事。――そんなイメージでした。それが私はこの会社に入ってから非常に面白いと感じ、そこからいろんなことを始めました。

日本交通の真実

タクシーは他の産業と違って、一人で外に出て会社の代表としてお客様と向き合います。日本交通の乗務員一人ひとりの、1回1回の仕事が日本交通の真実なんですよね。乗務員の皆さんがいかに1回1回のお客様と丁寧に向き合っていけるかが、日本交通のイメージでありすべてです。

その乗務員さんの武器がたくさん増えているのがこの20年間。特にこの3年くらいでテクノロジーが加速して乗務員さんの武器として活用できるようになり、他のどの職業よりも一気にDX(デジタル・トランスフォーメーション)が進みました。今やタクシーは最先端の産業だと思っています。

原点は、みなタクシー

日本交通はその1回1回がすべてですから、そこを知らないと社長にはなれません。今の役員は半分がタクシー出身、半分がハイヤー出身です。若林(※現社長)もハイヤーから入っています。

採用ではタクシー乗務員スタートで募集をしています。まずは乗務員からスタートし、班長として新人教育をして、そしてEDS(エキスパート・ドライバー・サービス)®の観光やキッズ・サポートなど、乗務員を極める道もあります。ここにいる管理者の職員もタクシー出身ですし、そこのカフェの店員さん(※)も乗務員さんで、今日はカフェをやっている。

(※)葛西営業所には、新卒社員が運営する社員向けカフェがあります。

乗務と内勤をミックスして働く道や、無線や採用など職員の道もあります。自分の適性に応じてステップアップでき、やがて皆さんの中から20~30年後に所長が生まれる。こういう位置づけです。

日本交通で鍛えられること

日本交通で鍛えられるものがあるとすればそれは一人ひとりの戦闘能力、つまりは変化に対応できる力です。

会社は組織なので基本はチーム戦。するとだんだん1つの能力に機能特化していく場合が多い。もしあなたが一生大企業で過ごすなら、優れた部品になることはチームとして組織を支えるうえでは素晴らしいことでしょう。

ですが、日本交通はどちらかというと一人ひとりが万能な形で何でもできるという方向に向いてほしいんです。カフェを創業してもいいし、タクシー会社の社長になってもいいし、起業してもいい。独立した戦闘能力の高い人になれば、どこに行っても通用します。

もちろん日本交通で勤め上げていただくのもいいんです。
65歳の乗務員さんが引退するときに「日本交通に45年勤めて、おかげさまで2人の子供を大学まで行かせて家も持てて、大変ありがたかったです」と、こう言われる。私としては大変ありがたいし、嬉しいなと思います。そういう道も一生懸命やってほしい。

でも、もし皆さんにやりたいことがあるなら応援したい。乗務員をベースとしていろんなことができる人間力を付けてほしいというコンセプトでやっていますから。そのためには一人ひとりが責任をもって逃げずにお客様に向き合う、これがすべての基本になります。

タクシーの防犯面について

会社としては防犯面で対応できるようにシステムを整えています。ドライブレコーダーを活用したSOS通報体制を敷き、《防犯カメラ作動中》のサイネージなどを設置しています。でも伝統的に一番いい防犯対策は、皆さんがきちんと元気よく挨拶すること。悪い人は弱そうな人を狙うので、まずは自分がしっかり接客をすることですね。そのうえで、リスクを最小限にする努力は会社としてしっかりやっていきます。

テクノロジーの活用

アプリが普及してから3年後くらいは若手の方が営業収入が上がるようになったんです。ただ、カーナビやアプリが普及すると反比例して道を覚えなくなっちゃうんですね。私も方向音痴ですが、地理との格闘はどこまでいってもあると思います。

車自体にも衝突防止ブレーキがあります。入社したら、最新鋭の車両に乗っていただく。テクノロジーで乗務員をサポートしながらお客様と向き合って、喜怒哀楽を共有し、毎日バッターボックスに立つという状況が良い。

入社して1年経って同窓会に行ったら、お茶くみやコピーや議事録のような下積みから始まった人との差がメキメキと出るのがわかりますよ。日々格闘している中で身についている胆力や対応力に驚くと思います。

自動運転の影響について

自動運転ってお金がかかるんです。世界を見てもめちゃくちゃ難しそうだという印象ですね。10年前に世に出たときは「2020年には人間はいらなくなる」なんて言われていましたが、今の世の中を見ても全然そうでもない。
一方で、先日アリゾナ州のフェニックスに行ったときに呼んだ車は、誰も乗ってない無人の自動運転車でした。

これがどれくらいのペースで日本に来るか。おそらく5年後には完全自動運転車が東京で走り始めていると思います。10年後には都内の1割は全自動運転の車になる。すると、10人のうち1人はいらなくなると思われるかもしれませんが、実は自動運転の裏側にはそれを運行管理センターでサポートする人がいます。その人は運転できる人じゃないといけない。つまり、我々がその監視役になるはずです。乗務員は将来そういう役割に変わっていきます。

30年後は7~8割は無人運転になる一方で、2~3割は残ります。なぜなら東京には自動運転ではこなせない狭い道があるから。また、お子様や車いすのご高齢者の送迎もAIには難しい。

皆さんは30年後までこの会社に残ったとしたら、自動運転をマネジメントする営業所の所長になるか、高付加価値型の観光などの分野で残るか。現段階では最初の10年で自分のスキルアップをしてもらい、そこからいろんな分かれ道があると考えていてほしいと思います。

変化の先頭に立て

正直うちでは「最初に入った会社で30年後も安定していたい」というニーズには答えられないかもしれません。ただし、その願いが叶う会社はほとんどないと思います。そういうマインドの人ってどこの経営トップも困るので。

組織にすがるのじゃなく、我々一人ひとりが変える変える側に立つ。日本交通の乗務員をやるとその能力が鍛えられるます。どんなことがあっても生きていけるという自信を持つことは、人生を幸せに生きる最強のスキルだと思います。いかに自分の力を発揮して自分らしく生きるかは、それを発揮できる環境に自分を向かわせていけるかが大事。誰かが連れて行ってくれるんじゃない。自分でにじり寄っていくんです。

もしそれが日本交通の中になければ何年かして辞めることがあっても構わないと思っています。日本交通にいる間は最大限自分の価値を上げてください。

スマホが生まれ、技術が加速し、AIを活用する時代になりました。人類はいかに変化してどこに自分の喜びがあるか見つけないといけない、難しい世の中です。それでも、皆さんにはどんな状況になっても大丈夫なようにスキルを身に着けてほしいし、そのためには大企業の一部としてではなく、自分で責任をもってスタートできる日本交通のタクシー乗務員は、本質的にすごくいいスタートだと信じています

学生とのディスカッションコーナー

Q.タクシー乗務で意識することは何か?

西村(23卒乗務員) 運転する以上は事故がつきものだと思いますが、自分で起こさないようにするのはもちろん、起こされないことも大事。前だけではなく、ミラーを使って周りを見ながら運転したり、左折時は歩行者を見たりなど意識しています。

福美(23卒乗務員) 健康管理です。日常生活で仕事後はしっかり寝て体力を回復します。社会人として、“基本に忠実”を意識しています。

齋藤(次長) 日本交通では先輩が横について指導する同乗研修をしています。3か月~半年すると、一般ドライバーは前しか見えていない状況でも、前がバスだから少し距離を空けようとか、前の車の荷物が落ちてきたらどうしようということまで無意識に考えるようになります。最初は意識していたのが、だんだん無意識でできるようになってきます。

――川鍋さんもかつて乗務を経験されていたが、いかがでしたか?

川鍋(取締役) 自分はプロまではいかないんですよ。10年以上前に1か月乗って、去年の3月に3日間乗りましたけど、毎回新人なんですよね(笑)。生まれも育ちも東京なんですが、道が分からなくて。

でも今はスマホにお客様の注文が入るので、大枠の経路をスマホのナビに入れて、車載ナビでは細かい道を見る、という風にナビを駆使して心の余裕を探します。慣れてくると余裕を持って対応できますね。乗務して思ったのは、アプリだと非常に効率良い営業ができるなということ!

Q.乗務員の仕事は安定しているか?

福美(23卒乗務員) まず、給与面は自分が頑張った分だけもらえるという面では安定しているのかなと思います。その日によって体調も変わってくるので、頑張ろうという日もあれば無理なくセーブしようみたいな日もある。すごくもらえたとかもらえなかったということはなく安定している印象。

西村(23卒乗務員) 安定は最初からしていると思います。仕事の次の日(=明け)が休みなので、その日は一日中遊んでも翌日の仕事ができるようになってきました。明けでゴルフの打ちっぱなしに行って、寝て、次の日仕事……みたいな、他の会社ではできない生活もできるなと思いますね。

齋藤(次長) 西村さんと福美さんは14時から15時出発で、翌日の9時くらいに帰ってくるイメージ。入社後最初は隔日勤務、まずは一番稼げる勤務スケジュールを組みます。どうしても合わない場合は、日勤など他の勤務形態を選択できる環境はあります。

隔日勤務(※)にすぐ慣れるってことは人間の構造上ないのかなと思いますが、早いと1か月で慣れる人もいるし、1年たって慣れない人もいます。ただし、会社を辞める方の中で「隔日勤務が合わない」という理由はほぼ聞いたことがありません。むしろ1日乗務して次の日が休みなのは魅力的、という感じですね。

(※)隔日勤務って何?という方は下記記事を参照ください。

Q.新卒社員に期待することは?

平石(所長) もうね「明るくあること」、それだけ!

齋藤(次長) まずは接客がいいことを期待しますが、それは新卒で入った方は皆さんできています。新卒の方が入れば入るほど日本交通の評判がよくなります。

私は以前別の営業所に勤めていたのですが、その時は1か月に1、2回は接客に対する苦情でお客様のもとへ出向いて謝罪をしていました。今、葛西ではそれがゼロです。そういう意味だと、管理者側にとっても、労務環境の点でも新卒が増えるのは素晴らしいこと。まずは接客、その中で成長していってほしいですね。

川鍋(取締役) 皆さんは交通産業すべてにおける希望の星です。日本の人口ピラミッド的にどの業界でも若手は貴重ですが、特に公共交通の産業ではより貴重。皆さんが活躍する場が大きい。できることはたくさんあるし、既存社員皆も「俺たちも頑張ろう」と思える。いてくれるだけで希望です。

【公式YouTube動画】ファミリー職場見学ツアー 〜パネルディスカッション〜

「ファミリー職場見学ツアー」のダイジェスト映像を新卒採用の公式チャンネルにて公開中です。
下記の動画からぜひご視聴ください!

Text:Naho.Horie

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