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日建グループオープン社内報|孤独のグルメ⑩

中国の自宅でソファやダイニングテーブルに座りながら。

高木 義雄
日建設計 都市社会基盤部門 ダイレクター

※これは、2022 年 11 月に社内報(日建グループ報)に掲載した記事を元に再編集したものです。

全く想定をしていなかったコロナ禍というものを経験し、私達のライフスタイルも働き方も大きく変化しました。世の中では感染防止を目的に、大勢で飲食をしないこと、さらに「孤食」というスタイルが推奨されるようになり、食事に関わる生活習慣も変えざるをえませんでした。そこで、日建グループのメンバーが、どのように一人で食事をしていたのか「孤食(孤独のグルメ)」についてご紹介します。

中国での自宅ひとり呑みに必須なのが、アプリであらゆる店から食べ物などを調達できるデリバリーシステム「外卖(ワイマイ)」です。私は2つあるメジャーアプリのうち「饿了么(ウーラマ・お腹が減った?の意)」を常用していますが、このアプリのシンボルカラー藍色の装束に身を包んだ電動バイクの配達員が店で品物を受け取り自宅まで運んでくれる様もアプリで確認できて、その健気な姿に品物が届くまでスマホの画面に見入ってしまいます。

① スマホの配達確認画面

自分の荷物を届ける配達員(藍騎士と呼ばれたりする)がいまどこにいるか、リアルタイムでわかるシステム。配達員の体温やワクチンを打ったかどうかも表示されます。雨の日は画面にも雨が降り、気温が38度を超えた日は画面がオレンジ色に染まります。

② 大連の自宅

大連の自宅は南向き窓から、会長の亀井が若いころに設計した大連タワーが見える部屋です。このソファに座ってひとり呑みしています。

③ 成都の自宅

成都の自宅は若者あふれる高新区(ハイテクセンター)の中にあります。こちらではダイニングテーブルに座って食事をしながら酒を呑んでいます。

④  点心と皮蛋痩肉粥と青島ロング(大連)
大連にはお気に入りの香港料理屋があって、そこの点心と皮蛋豚肉粥、あと野菜を頼んで白酒をちびちびと飲むことも多いです。

⑤ 串揚げと追いラー油と青島ロング(大連)
中国の串揚げは青島によく合います。これは近所の店からの配達。辣味で注文しても大連は辛さが弱いので、日本から持ち込んだ四川風辣油を追いがけしたりします。

⑥ 焼き米粉と揚げ雲吞と青島ロング(成都)
焼きビーフンが好きでどこにいても良く頼みます。さすが四川、辣味で注文すると唐辛子ごろごろのすごいものが来てビールが良く進みます。揚げワンタンは残しておいて小郎酒と一緒に。

⑦ 小郎酒と麻辣花生
コンビニで買う一番のつまみはこの麻辣花生です。ピーナッツを乾燥唐辛子と山椒の実と一緒に口に放り込むと辛さがはじけます。

酒はいつも青島のロング缶から45度の白酒(バイチュー)へ。特に四川の「小郎酒(シャオランチュー)」が好きで、100mL2本目に入るころには麻辣料理も相俟って頭を痺れさせ、愉悦の時間へと浸っていくのです 。

高木 義雄
日建設計 都市社会基盤部門 ダイレクター
アーキテクト、アーバンデザイナー。1989年、東京大学修士課程(建築学)修了後、日建設計に入社。「明治大学創立120周年記念館リバティタワー」(2000)などの建築設計・監理業務を経て「東京ミッドタウン」(2007)をはじめとする国内大規模開発プロジェクトに携わる。近年はアジア諸国での都市デザイン業務に従事、「中国の広州白雲駅都市デザインコンペ」(2018)や韓国の「釜山北港都市デザインコンペ」(2019)などで優勝、「深セン駅及び羅湖口岸エリア都市デザイン」(2019)で中国都市計画協会優秀都市計画設計賞1等賞を受賞。

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