日建グループ
記事一覧
障がい児のための「日々の生活」の場を考える|第1回 障がい児のための空間づくりを手掛けることになったきっかけ
中島 究(きわむ)
日建設計 設計監理部門 設計グループ
ダイレクター
重症心身障害児の女の子との出会い今から25年前の1999年11月、私は滋賀県野洲市(当時野洲町)の旧第2びわこ学園(現:びわこ学園医療福祉センター野洲)を上司と2人で訪問していました。当時、私たちは第2びわこ学園の移転新築プロポーザルに応募しており、現状の建物や使用状況をプロポーザルに応募した他の設計事務所と一緒に視察させて
○○さんに訊いてみた!#04|監理者は説明の積み重ねで信頼獲得
粕谷 公一、千々岩 豊、八田 有輝
日建設計 設計監理部門 監理グループ
発注者・施工者・設計者からの信頼を得るには── 発注者・施工者・設計者と良好な関係を構築するために、また信頼を得るために、笹部さんが心掛けている方法・手法を教えてください。(千々岩)
笹部:定例会議などで、監理者目線でもいろいろ調整したことをしっかり伝えるべきなんです。そうすることでより確実に意思が伝わります。品質確認は
日建グループオープン社内報|“O3”って?リニューアルした日建設計コンストラクション・マネジメント大阪オフィスの試み
佐々木康貴、大澤雄二、関口理絵
日建設計コンストラクション・マネジメント
マネジメントコンサルティング部門
“O3”(オースリー)とは?”Osaka Osekkai Office”の通称で、令和5年5月17日にリニューアルオープンした日建設計コンストラクション・マネジメント(以下NCM)の大阪オフィス。「行きたくなる、おせっかいを」をテーマに、働く人を孤立から救い出し、元来大阪に根付いている“
〇〇さんに訊いてみた!♯03|スペシャリストへの道 ━ 劇場・ホールの監理心得━
八田 暢之、津村 勇次、原 和樹
日建設計 設計監理部門 監理グループ
── どのような経緯で劇場・ホールのスペシャリストになったのですか?
入社5年目くらいに新神戸国際会館こくさいホールの設計を担当することになったのが始まりです。それまで舞台設備設計を担っていた大先輩が後継者を育てるという話が持ち上がり、これに手を挙げて担当したのがきっかけだったと記憶しています。それ以降、途切れることなく劇
渋谷で2万人が帰宅困難に!? 災害時の行動変容を促す、ハードとソフトのデザインとは
染谷朝幸
日建設計 テックデザイングループ SDL(Safety Design Lab)
ダイレクター
スピーカーと取り組みのご紹介金山淳吾さん(一般社団法人渋谷未来デザイン ジェネラルプロデューサー / 渋谷区観光協会代表理事、以下敬称略):私は渋谷区の新しい観光資源づくりや文化イベントのプロデュースなどに携わってきました。今日のゲストの牧野さん、小野川さんと同じく、広告業界出身です。広告プロ
〇〇さんに訊いてみた!♯02|現場関係者の礎となる監理者のコミュニケーションスキル
新出 真也、小大塚 陽平、尾崎 綾(元職員)
日建設計 設計監理部門 監理グループ
── 猪俣さんはリーダーシップが強いイメージがありますが、今の猪俣さんを形成したエピソードはありますか?
一番影響を受けた先輩がいました。
その方からは「筋を通すこと」と「他人事にしない」ということを教えてもらいました。
自分が正しいと思ったことは、それが発注者であれ施工者であれ、社内の人間であれ意見を交わすよ
第4回 ソウル都市建築ビエンナーレ 現地リポート
黄 ジュン儀
日建設計 都市・社会基盤部門 都市基盤計画グループ
2023年9月1日から10月29日にかけて、韓国・ソウルにおいて、「第4 回ソウル都市建築ビエンナーレ(以降、ビエンナーレ)」が開催されました。世界34都市、23チームが参加した「Guest Cities Exhibition、PARALLEL GROUNDS、TOKYO」の企画展には、日建設計も出展し、”Cooperative
「イノベーションとともにある都市」 研究会|vol.06 沖縄科学技術大学大学院 (恩納村)
諸隈 紅花
日建設計総合研究所 主任研究員
吉備 友理恵
日建設計 イノベーションデザインセンター
イノベーション空間のレシピを用いたケース分析第4号日建グループの「イノベーションとともにある都市研究会」(略してイノベ研)では、建築や都市開発の専門家の立場から、イノベーションが起こる(または起きやすい)空間のレシピ(要素)やその関係性を明らかにしようとしています。今回は「イノベーション空間のレシ
〇〇さんに訊いてみた!♯01|ベテラン社員に聞く、気持ちのよい現場監理の極意
高村 康徳、小澤 柚花
日建設計 設計監理部門 監理グループ
気持ちのよい現場をつくる監理者とは?[ 怒らないこと ]
監理者の基本姿勢のお手本は、工事監理ガイドラインの講師としても全国を回っていた監理部OBのTさんです。
受注者に絶対に怒らない。Tさんが怒ったところを見たことがない。怒らないのには理由があって、「人は怒られたときにはその仕事はするけれど、そのほかの仕事はしたくなくなる。」から。
Web3×まちづくりの可能性|ブロックチェーンでまちづくりはどう変わる? 地域資源活用から市民参加まで
小松航樹
日建設計総合研究所 都市部門 研究員
道家浩平
日建設計 都市社会基盤部門
都市開発グループ 都市開発部 プランナー
まず、Web3とはなにか?Web3は一般的に、ブロックチェーン技術を使って実現する、特定の管理者がいない分散型ネットワークと定義されます。Web1.0は、Googleの検索結果に出てくるような、一部の配信者から一方通行の情報の流れがある状態。Web2.0は、SNSのよう
インクルーシブなデザインをどう考える? |当事者の視点を交えたプロジェクトをつくるには
車戸高介
日建設計 都市・社会基盤部門
都市開発グループ 企画開発部 プランナー
なぜ今「インクルーシブデザイン」なのか?車戸高介さん(日建設計 都市開発部):今、世界の人口の15パーセント、約13億人が障がいを持っている(*1)と言われており、大きなインパクトとなっています。そういった方々がより社会参加できる、サステイナブルな社会の実現に向けたダイバーシティ&インクルージョン(D&I)が求めら
建築・都市×メディアの可能性を探る|メディアの変遷からの考察
堤 遼
日建設計総合研究所 環境部門
研究員
メディアと建築都市空間の相互活用を目指して建築都市のシンクタンクである日建設計総合研究所とコンテンツクリエイターであるTBSテレビは、IPコンテンツ・空間・ICTの相互活用を目指して共同研究を実施しています。
近年のメディア(注)は、お茶の間中心から都市のあらゆる場所に分散することで多方向化しており、エンタメに留まらない利便性や社会課題の解決など多
IWMS(Integrated Workplace Management System)|ワークプレイスのデータを統合する ファシリティマネジメント システム
光田 祐介
日建設計 デジタルソリューションラボ
アソシエイト コンサルタント
皆さんはIntegrated Workplace Management System(以下IWMS)という言葉をご存じでしょうか。日本語に訳せば、「統合ワークプレイス管理システム」といったところでしょうか。何のことやらよくわかりませんね。
IWMSとは、企業の不動産ポートフォリオ、インフラストラクチャ、設備資産の管