見出し画像

子どもも大人も幸せになる教師のマインドセット②物事の解釈編

物事の捉え方を学べば、あなたはもう何も怖くない!
みんなが幸せになる教師の最強無敵のマインドセット第ニ弾!



はじめに


どうも!幸せ追求教師のニキチャコです!

今回は「子どもも大人も幸せになる教師のマインドセットシリーズ」第ニ弾!

第一弾「人間関係編」を読んでいただいた方、本当にありがとうございます!

そして初めてこのシリーズを見てくださっている方、初めまして!

このシリーズは、「幸せな教師が幸せな子どもたちを育てることができる」という理論をもとにして、全国の教師の皆さんに幸せになってもらうための方法をまとめています。

その方法が、マインドセットを整える。ということになります。

なぜマインドセットを整えるのか。

と言うかマインドセットって何?

素晴らしい質問をありがとうございます!

マインドセットとは、あなたの考え方や物事の解釈、信念などのことです。

あなたの脳は、入ってくる情報を無意識で取捨選択しています。そして、その情報をもとに、あなたが見ている世界を作っています。

あなたが今見ている世界は、脳が都合よく作り上げている世界なのです。

この事実を知ると、何をもとに情報を取捨選択しているかが気になってきますよね。
実は、脳は「あなたが信じていること」をもとに、あなたの無意識の部分で情報を得たり、切り捨てたりしています。

そうやって作られた世界を見て、「素晴らしい世界だ!」と思ったり、「何もかもうまくいかない最悪な世界だ・・・」と感じたりしているのです。

すでに素晴らしい世界が見えている人には、もう何も言うことはありません。このまま前進しましょう!笑

しかし、そうではない場合、つらい世界を生きている場合、どうにかしたいと思うはずです。「あなたが信じていること」、言い換えれば「あなたの脳が信じていること」さえ変えていけば、あなたは幸せな世界を生きられそうです。

もちろん無意識で信じていることなので、「自分が意識できない場所にあるものをどうすればいいんだ!どうにもならないじゃないか!」と思うかもしれません。

でも安心してください。あなたの無意識も、今この記事を読んでいる「あなた」という意識によって、少しずつ調整していくことができます。

つまり、あなたが何度も何度も信じたいことを口に出したり、誰かに伝えたり、自分に暗示をかけたりして新たな情報としてインプットしていけば、その情報により無意識が上書きされ、自然と調整されていくということです。

そして、いつかあなたの脳がその情報を信じ込むことで、それが当たり前となります。無意識がその信じていることに沿って情報を選択し、あなたに都合のよい世界を構築していきます。

まとめると、あなたの思考を変えることで、あなたの見る世界は180度変わっていくということです。

今は辛いだけの世界かもしれません。
敵ばかりの世界かもしれません。
思うようにいかないことばかりかもしれません。
不幸な人生と感じているかもしれません。

こんなの変わるわけないじゃん!って思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、そう思っていては、それが現実となります。

あなたの脳の無意識が「そんなことをしていても変わるわけがない。」という思い込みに沿って、必要な情報を選択し、理由を探します。あなたは、そのような世界を生きるようになります。

これは冗談ではなく、人類もれなく全員が「思い込み」でそれぞれの世界を作っています。

少なくとも、あなたが「思考を変えれば私は変われる」と、信じていなければ、それは現実になりません。

せっかくこの記事に出会っていただいたわけです。
ぜひとも最後まで読んでいただき、あなたにとって幸せな世界を作っていただきたいと思います。

今回は、物事の解釈、物事の捉え方についてのマインドセットをお伝えします。

このマインドセットを持てば、あなたはもう折れることがなくなります

私自身、この後紹介するマインドセットを実践して、メンタルがずいぶんと変わりました。

もう私の前に、私の敵になるものはいなくなったのです。

私の今までの人生、全てありがたいものになりました。すべてが私を育てる栄養になったのです。

今は、とても穏やかな気分です。

実際に、この考え方の話をクラスですることがあります。教え子の子どもの中には、この考え方で、人生が変わったと話す子もいます。

これからお伝えするマインドセットは、心の折れない子どもたちを育てるために必要不可欠です。
私が行っている幸せ追求教育の三本柱の一つ、「レジリエンス教育」に深く関わっています。

粘り強く、しなやかで、前向きな子ども達は見ていてとても気持ちがいいです。清々しい気分になります。まるで少年漫画の主人公を見ているようです。

あなたもそのような子ども達を育てることができます。必ずできます。
そのような未来を想像してみてください。

あなたのおかげで、そのようなしなやかなマインドセットを持った子ども達が育つのです。
教師冥利に尽きるというのは、このようなことだと私は思います。

〇〇先生のおかげで、私は失敗が怖くなくなったよ。挑戦できるようになった。一歩前に踏み出せるようになったよ。

そんなことを言われたら、嬉しくないですか?
あなたの言葉で救われる人達が、子どもたちが、未来で待ってます。

みんなで幸せになりましょう😊

この記事を読んでしっかり理解していただければ、それは難しいことではありません。

そのためにちょっとお付き合いください✨

さぁ、あなたの素晴らしい未来に向けて、マインドセットを整えていきましょう!


マインドセットを整える

「長所と短所は裏表、失敗と成功も裏表、良いも悪いも裏表」と知る

突然ですが、有名なコップを使った解釈問題を知っていますか。

水が半分入ったコップがあります。その水をあなたはどう捉えるか。という問題です。

「半分もある。」と捉える人もいますし、「半分しかない。」と捉える人もいるでしょう。

水が半分入っているというのは、事実です。誰がどう見てもその事実は変わりません。しかし、「半分もある。」と「半分しかない。」という捉え方では、意味は全く違いますし、心の中で起こる感情も180度違ってきます。

のどが渇いている時に見たら、「半分もある!」と喜ぶかもしれません。さっきまであったのに、友達が飲んでしまっていたら、「半分しかないじゃん!」と思うかもしれません。

全く同じ事実なのに、人によって捉え方は180度変わります。

物事は、同じ事実であっても、捉え方によって良い面と悪い面が必ず生まれます。

性格にも、そのような裏表があります。
例えば、「怒りっぽい性格」。

一見短所のように捉えることができますが、「自分の思いや意見を隠さず言うことができる」という長所として捉える人もいるでしょう。

つまり、あなたが、自分の短所だと思っていることは、誰かにとっての長所かもしれない。逆に、あなたにとっての長所は誰かにとっての短所かもしれない。ということです。

心理学では、この物事の解釈を変えて捉え直すことを、「リフレーミング」と言います。

物事の良い面を意識して再定義するときによく使います。

例えば、「マイペース」は自分の軸があるという長所にも見えるし、人に合わせないという短所でもありますよね。

自分の軸を持つことを大切にしている人にしてみれば、「マイペースだね」と言われれば、「まぁね!」と誇らしく思うかもしれません。

人に迷惑をかけないことを優先する人にとっては、同じ「マイペースだね」という発言は「え?私そんなに迷惑かけてる・・・?ダメじゃん私・・・」と自分を否定する短所になります。

ただ自分のペースで行動しているという事実しかないのに、捉え方で良い面も悪い面も存在するのです。

私は、良いことも悪いこともすぐ忘れます。

正直いって、誰から見ても忘れっぽい人間です。

この特性で子どものころから、色々な人に迷惑をかけてきました。今現在も、妻や同僚に迷惑をかけることがあります。

しかし、色々なことを覚えている記憶力の良い友人に、「忘れられるっていいよね。」と言われたことがあります。

記憶力の良い人にとって、忘れることができるというのは、長所だと捉える人もいるのでしょう。嫌な記憶も忘れられないのですから。

また、私は、忘れっぽいことで失敗してきた経験があるので、クラスの中で提出物を忘れてしまった子ども達に寛容です。
なぜなら「やってしまった・・・」という青ざめる経験を何度もしてきたからです。たくさん迷惑をかけてきたからです。
だから、迷惑をかけられても、「そういうことあるよね~」と感情的になることもありません。十分にその子の気持ちを推し量ることができます。

私はこの「忘れっぽい性格」も長所があると信じています。

しかし、「忘れ物に寛容である」という長所も、他人から見れば短所にも捉えられるでしょう。

子ども達にとっては、厳しく叱られることで得られる経験もありますからね。

忘れっぽいという特性を、「良い」と捉えてもいいし、「悪い」と捉えてもいいです。ただ単に捉え方次第なのです。

だから、あなたにあるたくさんの短所は、同時にたくさんの長所です。

逆に言うと、あなたのたくさんの長所は、たくさんの短所です。

あなたの特性は全て短所であり、全て長所です。

それを知ったうえで、どうせなら、全部長所って捉えた方が気持ち良くないですか?

失敗と成功も裏表です。

あなたにとっての失敗は、「この結果は良くない。思い通りじゃない。期待通りじゃない。こんなんじゃだめだ。」と思うことです。

「間違うことがダメだ。」と思っていたら、間違うことは失敗ですね。しかしそれは、解答が違っていただけ。そこには、この方法ではうまくいかないという事実しか本当はありません。

「間違うことは失敗である。」と捉えているあなたがいるだけなのです。

本当はそこに、良いも悪いもなく、事実しかありません。

良いか悪いかの判断は、私たちが勝手に決めているだけなのです。

間違うことを心待ちにしている人にとって、間違いとは待ち望んだ最高な瞬間です。

全て捉え方次第という話です。

あなたの短所も、失敗も、良くなかった経験も、捉え方次第で、全部ひっくり返してプラスにできます。

どのようにしてひっくり返すことができるのか。

その合言葉をお伝えしますね。


「経験こそ全て」と知る

「経験こそ全て」

これが短所を長所へ、失敗を成功へ、悪いを良いにひっくり返す合言葉です。

よく「どれだけ成功してきたか」が素晴らしいキャリアだと勘違いされます。

失敗だらけの人生は、最悪な人生だと勘違いされます。

先ほどから述べている通り、そこには事実しかなく、良いか悪いかを決めているのは、あなたの捉え方です。

その捉え方を除いてしまえば、そこには事実しか残りません。それはあなたの人生にとっては、経験です。

とんとん拍子で事が運び、成功しまくってお金持ちになった人生も、失敗や挫折続きで落ちこぼれだと言われるような人生も、良い悪いの色眼鏡をとってしまえば、ただただ経験があるだけです。
経験という視点で見れば、失敗も成功も同じ価値なのです。

あえて優劣をつけるならば、経験の数が、多いか少ないかでしょうか。

つまり、行動して得た経験の数だけ、あなたは誰にも劣ることのない素晴らしい人生を送っているということです。

「そんなこと言っても、どうしても他人の人生は幸せそうに見えてしまうんだよ・・・」、「自分の人生が素晴らしいだって?そんなことあるか!」と思ってしまった方もいらっしゃるでしょう。

それもマインドセットの仕業です。あなたが「こんな人生は素晴らしいとは言えない」と解釈するように無意識にセッティングされているのです。

例を出しましょう。

もし、あなたがA大学に落ちたけど、友達はA大学に受かったとします。あなたは、「A大学を落とされた、私には能力がない、最悪だ。あの人は受かったのに・・・」と思うかもしれません。しかし、あなたには落とされたことで得た経験があります。

その経験には、必ず良い面があります。

少なくとも、大学に落ちるという経験をして、同じような体験をした人に共感できるようになります。その人の気持ちを少し理解できるようになりますね。

私たちは、分かり合えるわけがないので、自分の中の手持ちの経験を照らし合わせて、相手を理解しようとします。

あなたの経験の数だけ、共感できることが増えるのです。経験の数だけ、あなたは共感できるようになるのです。人の気持ちに寄り添えるようになるのです。

辛い経験を何度もしてきた方は、似た経験に共感できます。より優しくなれているはずです。これだけでも大きな大きな長所です。

物事には捉え方をなくしてしまえば、失敗も成功もなく、実は良いも悪いも存在しません。そこには経験という名の事実しかありません。

そしてその経験の数が多ければ多いほど、人とコミュニケーションするときに役立ちます。

「経験こそが全て」とはこのような意味です。

教え子の中には、この言葉を座右の銘にしてくれた子もいます。「おかげで間違いを恐れずチャレンジできるようになった。」という嬉しい言葉をいただきました。大感謝です。

子どもにもできます。もちろん、あなたにもできます。

あなたがそう信じたとき、あなたの教え子が、失敗したときも、成功したときも、「挑戦した経験プラス1!ナイスー!」と心から称えることができるでしょう。

前向きな声掛けで、子どもたちを励ますことができます。

子ども達がどんな失敗をしたときも、腹を立てず、事実を確認し、なぜ起こったのか、どんな気持ちか、何のために起こったのか、これからどうするか、と冷静に丁寧に話を聴くことができます。なぜなら、その経験をしっかりと味わうことが重要だと思っているからです。
そして、この経験が必ずプラスになると信じ、「良い経験をしたね。同じようなことをされたとき、あなたはその人の気持ちを理解してあげることができるよ。」と伝えることができます。

失敗が怖い子ども達はたくさんいます。というか大人が失敗を怖がっているので、子どもも失敗が怖いのです。

失敗したら怒られる。やらかしたら叱られる。この恐怖がどれほど可能性を狭めているでしょうか。

「経験こそ全てだ」と捉え、失敗を責めることなく、笑顔で「よくやったな!」と称えてよい面を見てくれる大人のもとでは、子どもはのびのびと挑戦できるでしょう。

あなたの言葉はあなたの思考が作っています。そんな言葉をいつでも使いたいと思えば、「経験こそ全て」のマインドセットを採用してみてください。



「起きていることは全て決まっていた」と諦める


「決定論的世界観で教師は救われる」

この記事で私は、心理学的決定論について、紹介しました。

「我々に自由意志はなく、暴走する脳は止められない。決定論的世界観が正解であり、人間は環境との相互作用によって、刺激に対して全自動的に行動を紡ぎ出されているような存在である。意思決定よりも先に脳が準備電位を発しており、外界からの刺激に対して自動的に脳と体は反応を始めている。意志は事後的に付与される錯覚に過ぎない。」

妹尾武治『僕という心理実験 うまくいかないのは、あなたのせいじゃない』


簡単にいうと、「私たちの意思決定はまぼろし。私たちは、外からの刺激に対して、勝手に反応して動いているだけ。」と言っています。

このことから、「未来はもう決まっている。」と言えるし、「今起こった現象もすでに決まっていたこと」と捉えることができるわけです。

私は、この考え方がとても好きです。

『「起こることは決まっていた」と諦める』の諦めるとは、「明らかに見定める」ということであり、物事のありのままを受け入れるということです。

このマインドがあれば、何が起こったとしても「そうか。こうなるのは決まっていたんだ。」と良いも悪いも判断せず、ありのままを受け入れるので、無駄にうろたえたり、がっかりしたりすることもなくなります。

この考え方で、教師としての私は、とても楽になりました。先生方に広く広めようと思ったのもこれが理由です。

何かあなたに良くないことが起こった時、「こうなることは決まっていた。」と信じることができれば、その現実を受け入れることができるでしょう。

その現実を受け入れたくないと嫌がれば、つらくなります。
受け入れてしまえば、ネガティブな感情は起こらなくなります。

クラスの子たちが喧嘩を起こしてしまったときも、「あぁ、今日はこうなる日なんだな。」と捉えます。

あなた自身が何か失敗してしまったときも、「こうなる運命だったんだな。」と捉えれば、すっと受け入れられます。

この考え方の何がいいかと言うと、あなたの感情が乱されることが少なくなることです。

起こる現象のありのままを受け入れるので、その現象が良いか悪いかの判断をその場でせず、先送りします。

その場で必要以上に取り乱すことがない上に、激昂したり、過度に落ち込んだりしません。これは教師にとって大きな利点です。

感情のコントロールは、教師にとって必要不可欠なスキルと言っても過言ではありません。それほど対人関係でストレスを感じる職業だからです。

何か起こるたびに、感情的になり、怒ったり、不機嫌になったりすることで、その場の空気はとても悪くなりますよね。

感情は伝播するので、あなたの怒りや不機嫌は伝播していきます。

「不機嫌は罪」という言葉があります。

上司がいつも、カリカリして、不機嫌になり、感情的に怒るような職場で、あなたは安心して仕事ができますか?

いつも上司が不機嫌にならないように、気を遣い、言葉を選び、失敗を恐れ、失敗してしまったら隠す。あとになってバレてしまい、さらに怒られる。

しまいには、「なんで最初に言わなかったんや!」と激昂され、(・・・お前がそうなるのがわかっとるからや!)と心の中で反抗する。

こんなところで働いていたら、その上司への反抗心が高まり、何かのきっかけで反抗できると思えば、反抗するようになるでしょう。関係は悪化するばかりです。理不尽な怒りには、反抗の怒りが返ってきますから。

この例えが、そっくりそのまま教師(上司)と子ども(あなた)に当てはまります。

子ども達は、教師の顔色を窺ってびくびくするか、失敗を恐れて挑戦しようとしなくなるか、黙って話さなくなるか、反抗するか・・・良い反応にはならないでしょう。

もし、子ども達が現在、そのような反応をしているのであれば、今までにそのような環境で育ってきたのかもしれません。

どんな反応も、環境からの刺激に対して、無意識で反応している結果なのです。

その結果には、必ず理由があります。

脳が、「そのように行動するよう指令を出すことが最善である」と学ぶ機会が、今までにあったということなのです。

脳には、「生き残るためにはこの行動が一番良い」とインプットされているのです。

あなたの行動は、あなたの意志ではありません。
その子の行動は、その子の意志でもありません。

意志よりも先に、脳が指令を出しています。(リベット実験)

だから、「こうなることは決まっていた。」なのです。

この言葉は、どんな状況にある自分も、子ども達も、すべて受け入れ、今何をするか、次に何をすべきかに、思考を切り替える合言葉になります。

この言葉を常日頃使っていれば、「最悪だ・・・」ではなく、「決まっていたなら仕方ないね。」と、ある意味ドライに、フラットな気持ちで、受け入れることができるようになります。

そうすれば、あなたが過度に感情的になることが少なくなります

子ども達は、安心してのびのびと過ごすことができるようになります。
お互いに利益がある考え方だとわかるでしょう。

本当なら隠したいようなことも、感情的にならない全てを受け止めてくれる先生なら、「〇〇先生なら話せるかな」と心を開いてくれるかもしれません。

本当に、自分自身に大変なことが起こってしまったときも、「・・・これも決まっていたのか・・・仕方ない・・・今、できることをやろう。」と切り替えることができます。

そしてその姿勢が、言葉となり、クラスのスタンダードになり、子どもたちにも広がっていきます。

少々のことでは動じないクラスになるでしょう。
起こったことを受け止め、今何が必要なのかを冷静に判断し対処できる、切り替えが上手な子ども達が育ちます。


「起きていることは全て良いこと」と定める


先ほどの『「こうなることは決まっていた」と諦める』ができるようになったら、次はその出来事を良い出来事だと捉えましょう。

正確には、定めます。つまり、「この出来事は良いこと」と捉えることを自分の中で宣言する。ということです。

「長所と短所は裏表。失敗と成功も裏表。良いも悪いも裏表。」でも説明した通り、物事には必ず良い面と悪い面があり、同時に存在しています。

だから、あなたが悪いと思っている出来事も、必ずよい面が存在するのです。必ずです。

良いと悪いの裏表のうち、良い面だけを見たとき、「起こることは全て良いこと」と言い切っても、間違いではありませんよね。逆に言えば、「起こること全ては悪いこと」と捉えることもできるのです。

だからこそ、どちらでとらえるかはあなたが決めることができます。「起こることは全て良いこと」と定めてしまえばいいのです。

そうすると、何が起こるでしょうか。

あなたの脳は、あなたが物事をいったん良いことと決めてしまえば、勝手に理由を探し始めます。そのような機能をもっています。

何度も何度もその思考を巡らせていると、その思考回路が強化され、その思考が習慣になります。

当たり前のように、どんな現実も受け入れ、前向きに捉える思考ができる確率が増えていきます。

粘り強さが、一段と強化され、少々のことで、凹まなくなります。思考を鍛えていけば、全ての経験を余すことなく糧にして、ものすごいスピードで成長していくことができます。

脳はもともとネガティブです。ポジティブな現象よりも、自分に危害を加えるネガティブな現象を察知する方が、生き残るために役に立つからです。
普段、私達の中で巻き起こっている思考の80%はネガティブだとも言われています。だからこそ、意識しなければ、ポジティブになれません。

この「起きていることは全て良いこと」と定めることは、あなたが今ある現実を受け止め、そのままを愛することにつながります。

「どんな失敗をしても、いつか役に立つ!」
「ここで喧嘩が起きたから、やっと心の内を話すことができたね。」
「相手の気持ちを知ることができたね。よかったよかった。」
「言葉は選んだ方がいいって気づくことができたね。」
「トラブルが本音で話せるきっかけになったじゃん!」

思考を確定したら、ポジティブな声掛けは勝手に出てきます。あなたの脳に聞けば、理由を探してくれるからです。

どんな失敗をしても、「そういうこともあるよ。っていうかよかったじゃん!」と受け入れてもらえる。笑って物事の良い面を見つけてくれる。
私はそんな上司と仕事をしたいと思います。
安心できるし、全てを楽しめるようになり、どんどん挑戦しようと思うからです。

だから、そんな教師であることは、学級を任されるうえでとても大切だと思ってます。

そして、先ほどの「これも決まっていた」と諦めるの時にも、説明しましたが、不機嫌は伝播します。

あなたの感情がどれだけポジティブかが、クラスが子ども達にとって、安心できるかどうかにかかわってきます。

「起こっていることは全て良いこと」と定めると、ポジティブな感情が生まれます。ネガティブな感情が生まれにくくなります。この言葉も、子どもの安心できる場につながっています。

同じ意味なのですが、なぜ良いことなのかを自分に問うときに使えるパワーフレーズがあります。

それは、「何の意味があるのか。」です。

未来から見て(これを未来視点という。)今起こっている出来事にはどんな意味があるのかを考えるのです。

そうすれば、「今はそうは思えないけど、これは未来の自分にとっては良いことかもしれない。」と捉えることができます。

私のクラスでは、これを解釈チェンジと名付けています。

「なぜ起きたのか」で過去の原因を探り、「何のために起きたのか」で未来視点で物事をリフレーミングする。そして「これからどうするか」で今すべきことを定め、行動に移す。

このサイクルを回せるようになれば、あなたもくじけることなくどんどん前進していくことができますし、子ども達もその視点を学び、何事にも粘り強く取り組んでいけるようになります。

PDCAサイクルの中にぜひこの「何のために」という未来視点を入れてほしいですね。

あなたもぜひ、「起こっていることは全て良いこと」と解釈することを、覚悟をもって宣言し、「何のために起きたのか」と自問し続けてみてください。

そうすればあなたの良い面を捉える思考は強化され、あなたのポジティブマインドセットが整っていきます。



「この世にはありがたいものしかない」と全てに感謝する


ほとんどの人は、身の回りのものすべてが、当たり前だと思っています。

実際は、身の回りの物、人、環境すべてが当たり前ではありません。

もし、気づいていたとしても、そのありがたさを感じることは難しい場合が多いです。

なぜなら、それらがなくなるような体験をしていないからです。

当たり前が崩れる瞬間を目の当たりにし、実際に体験した瞬間、その本当のありがたさが分かります。

しかし、それはあなたにとって、不幸が訪れることと同じ意味なのです。

私は昨年、右足を骨折しました。約1か月半の松葉づえ体験、その後1か月のリハビリを体験し、歩ける、走れる、跳べる、踏ん張れることがどれほどたくさんの骨や筋肉に支えられ、守られ、維持されているかを痛感しました。

今、これほどまでに、立つことができること、歩けることが嬉しい、楽しい、ありがたいと感じることができるとは思っていませんでした。

その時のことは忘れないように、記事に残しました。

の身の回りには、実はありがたいものしかなかったのです。

私がここに存在するのは、父と母が偶然出会い、結婚し、母が3人子どもを産み、育ててくれたからです。

その父と母が存在するのは、祖父母の存在があります。このように、どんどんさかのぼっていくと、いつのまにか宇宙の始まりまで来てしまいます。

そして、宇宙の始まりから今まで、何一つ欠けても私は存在しません。

母が小さい頃、食べた食事の味付けが違ってもダメです。

待ち合わせに1分遅れてもダメです。

私達は、あり得ない確率の中で、奇跡的に生きているのです。

あなたの周りで起きる出来事も、全て奇跡的な確率で起きています。

運動場でこけた経験も、トイレの個室にバケツを降らされた経験も、雨の中我慢できずにおしっこを漏らしながら走って帰ってきた経験も、喧嘩した経験も。大会で優勝した経験も、何もかもすべての出来事が、今の私を作っています。

何一つ欠けても、私は今、ここに存在していません。

それはあなたも同じです。

私は、骨折の件もあり、数歩歩くだけで幸せを感じられるようになりました。

「骨折」という不幸が、私に幸せをもたらしたのです。

つまり、不幸だと思う現象でさえ、実はありがたいものなのです。

骨折したから私は、こんなにも幸せを見つけることができるようになりました。

私は骨折という体験に感謝しています。

あなたが「ツイてないなぁ・・・」と思う出来事さえ、他の瞬間で「ツイている!」と思うきっかけを作るためのトリガーです。

幸せなことは、もちろんありがたいです。それと同じくらい、未来で「あぁ・・・今、私は幸せだ・・・」と感じさせてくれる不幸もありがたい。

身の回りすべてが、実はありがたいことでできています。

全ての出来事が、当たり前のように起きています。
いろいろなものが当たり前のように身の回りに存在しています。

しかし、当たり前なものなど、何一つありません。

そこに気づき、当たり前のように見えて、当たり前でない「有難いもの」が見えるようになったとき、あなたはきっとたくさん感謝するようになります。

「感謝=幸せ」なのです。

有難いことが起きるから「ありがとう」と感謝し、幸せな気分になる。私は恵まれている。と知ることができる。

そのマインドを強化していくと、どんな経験も受け入れ、感謝する、最強レジリエンスマインドを手に入れることができるでしょう。

あなたの心さえあれば、幸せになれます。

何もかもが、当たり前のベールに包まれたありがたいものだと気づき、感謝します。

その習慣が、全ての出来事を、素晴らしい出来事に変えていきます。

何が起こっても、あなたは幸せでいられます。

そんな幸せなマインドであなたがいる限り、あなたの周りには幸せなことしか起きません。あなたは常に良い感情を保ち、ストレスをためたり、イライラしたり、子ども達に感情的にプレッシャーをかけたりすることもなくなるでしょう。

私生活も見違えるほどにうまくいき始めます。

あなたが感謝を習慣にすることで、その態度や言葉、表情や落ち着きが、子ども達に伝播します。

子ども達に「ありがとう。助かったよ♪」と言うことも増えます。「私は人の役に立っている」という自己有用感を育てることができます。

「あなたがいるからいいの。いてくれるだけでありがとう。」
「みんながいるから、たくさんの意見を聞くことができるね。一人じゃできないこともできる。ありがたいよね。というか、このクラスにいてくれてありがとう。心からそう思います。」
そんな言葉が出てきます。

トラブルメーカーのような子がいたとしても、その子の存在をありがたいと思うでしょう。トラブルの少ないクラスは、トラブルを乗り越える学びも少ないのです。長所と短所は裏表ですね。トラブルを乗り越えた達成感も、感じることができません。

不幸さえも「ありがたい」ことに変化させてしまうので、学校の中で一二を争うストレス業務「生徒指導」でも、「トラブル」に対するストレスも軽減します。
なぜなら「経験こそ全て」であり、トラブルがあるから学ぶことができるし、成長を感じることができるからです。

あなたはいつも穏やかな気持ちになることができ、あなたの周りは穏やかな雰囲気が漂うでしょう。

同僚も、子ども達も安心できる、そんな雰囲気を作り出すことができます。

感謝がもたらす効能は、他にもたくさんあります。

記事としてもまとめていますので、もっと感謝の効能について知りたければご覧ください。


まとめ

物事には二面性があり、「長所と短所は裏表。失敗と成功も裏表。良いと悪いも裏表。」と知っていれば、起こりうるどんな出来事にも本当は良いも悪いもなく、経験こそ全てであると理解できます。

そして、全ての経験に良い面が隠れていると理解し、起こっていることは全て良いことだと捉えることができます。

また良くないことが起きたときも、「こうなることは決まっていたし仕方ないな。」とありのままを受け入れることもできるし、「良い面が必ずある。未来の私には必要な出来事なんだ。」と割り切って前向きになることができます。

そして、良くない出来事にも感謝することで、あなたをとりまく環境は、あなたを幸せにするものしか現れなくなります。

あなたが幸せになることで、周りの人にもその幸せは伝播していきます。あなたが感謝することを言葉や態度に出せば、感謝があふれる温かい環境になります。

それを見た子ども達は、物事の捉え方を学び、小さいながらも日々感謝し、幸せを噛みしめ、物事の良い面を見て、前向きに努力することができるようになるでしょう。

クラスには感謝の言葉があふれ、温かく穏やかな雰囲気に包まれます。「ありがとう」と言われる回数が増え、「自分は役に立っている」という自己有用感を育てることもできます。

あなたが前向きに物事を捉えることで、その捉え方を周りの人も学んでいきます。

失敗を恐れずに、すべて経験と割り切り、どんな経験も糧として進んでいくしなやかなマインドをもった人間になっていきます。

日々感謝を忘れず、どんなことも糧として進んでいく。そんな清々しい子ども達を育てることができます。

あなたのマインドセット次第で、それは可能なのです。


合言葉のおさらいです。

  1. 長所と短所は裏表、失敗と成功も裏表、良いも悪いも裏表

  2. 経験こそ全て

  3. 全部決まっていた

  4. 起こることは全部良いこと

  5. 何の意味があるか

  6. 当たり前なものなど何一つない

  7. この世にはありがたいものしかない

この言葉達が、あなたを幸せに導いてくれます♪



終わりに


物事の解釈編、いかがだったでしょうか。またまた長くなってしまいました~・・・

良くない言い方をするとすれば、解釈をつかさどるマインドセットを整えてしまえば、あなたにとって都合のよい現実しか現れなくなります。

都合が良いか悪いかさえ、あなたが決めることができます。

私は、幸せな現実しか起きていないと決めてしまったので、起こること全てがありがたく、いつも「ありがてぇ~・・・」とつぶやく毎日を送っています。

私はそういう自分が好きですし、口に出すことでさらに幸せを感じることができます。妻や娘と過ごしている時にそれが発動したときには、ありがたすぎて涙が出そうになることもあります。そこまでくるとちょっとやばいやつと思うかもしれませんが。笑
もうやばいやつだと思われてるかもしれませんね。笑

とりあえず、私は幸せなのです。

このようなことに気付くことができて、本当に私は幸せ者です。

私は人間として不完全ですから、やってしまうこともよくあります。

しかし、それすらもみなさんに助けていただくことで、そのありがたみを感じることができます。

おかげ様で、私はいつも幸せなのです。

教師が幸せであれば、クラスの子ども達も幸せになる。

その理論は、クラスの子ども達が証明してくれます。

「ニキチャコ先生のおかげで・・・」と感謝を述べてくれることもあります。「そんなとき、教師やっててよかったな~・・・」って、私は子ども達のおかげでまた幸せになるのです。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

ぜひとも、マインドセットを整え、現実を変えていってください。あなたが、マインドセットを変える!と定めたら、必ずできます。

大丈夫です!何度も何度も口に出し、他人に説明し、あなたの言葉にしてください。

いつでも合言葉が思い浮かぶようになれば、もうかなり変化しています。
少なくとも、思い出せるほどには、あなたの無意識に定着してきています。

よしやってみるか!
この考え方いいと思う!
もっと知りたい!
幸せになりたい!
そう思われたら、ぜひスキしていってください♪
今後もみなさんの幸せにつながる記事をどんどん書いていきますので、ぜひフォローしていただけたら嬉しいです♪


みなさんの幸せを心から願っています!

次回の第3弾も、お読みいただけたら幸いです(^^)

幸せ追求教師、ニキチャコでした!まったね~(^o^)/



関連記事



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?