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★幸せ追求教育  実践報告

今年度、幸せ追求教育の仮説を検証するために、高学年クラスで行なった特殊な取り組みについての振り返りをしておきます。

自分の記録用かつ子ども達の感想等も載せているので、掲載は4月いっぱいまでです♪

みなさんもいいなと思ったら、ぜひクラスでやってみてね♪

はじめに

どうも、幸せ追求教育実践者、ニキチャコです。

今回は、令和5年度に行った活動の成果をまとめ、報告します。

クラスの子が読めば、〇〇先生だよね!?とわかる取り組みばかりなので、掲載は4月いっぱいに限定しようと思います。

まだまだ未熟な実践なので、みなさんの知恵をお借りして、よりよい活動が新たに思い浮かんだら最高だなと思ってます!

ですから、目を通されたら、ぜひご意見ご感想いただけたら幸いです♪

子どもが幸せに生きるために必要な力をつけることを目的とする幸せ追求教育。

いろいろな人に実践してもらえたら、ニキチャコは嬉しくなります♪
同士が増えるといいなあ(^^)



選択教育


幸せ追求教育の3つの柱の一つ。『選択教育』
好きな自分を選び、好きな自分で在り続けるための選択と行動の練習をすることを目的としています。


道徳「セレクトタイム」

道徳の時間に、最後「まとめ」ではなく「セレクトタイム」です。
「今日のこの時間の学びから、あなたはどんな自分で在りたいと思った?」という問いで、好きな自分の在り方を考えます。

例えば、
・心を広く、他人を許せる自分で在りたい
・良くないことをしたと思ったら、素直に謝れる自分で在りたい
などです。

そして、振り返りは別で行います。
振り返りは「今日大事だと思ったことは・・・」という言葉に続いて、子どもが学んだことを書きます。

「道徳は、ありきたりな答えが出て、内容が浅い」や、「振り返りに当たり前なことだけ書かれて、子どもがつまらなそう」と言う言葉を聞きますが、決められた価値観を仕込まれる時間になれば、それは面白くないですよね。

どう在りたいかは子どもが選ぶべきだとシンプルに思います。

子ども達は回数を重ねるごとに、「私は~で在りたいと思いました」とはっきりと自分の望みを口にするようになりました。

子ども達の感想
・自分のことにしっかり向き合う方法として、凄いありがたいです。
・自分にどんな事ができるかなと思えた。
・自分がなりたいと思う姿を改めて確認できるから良かった。
・「こんな自分になれたらいい」と目標を決めれるのがいいと思った。
・未来の自分と向き合える時間になりました。ここで、今、決めていれば自分がどんな事をすればいいか、するべきかがよく分かる、ハッキリするのでとても良い時間だと思いました。
・自分のことにしっかり向き合う方法として、凄いありがたいです。


ここで集めた「好きな自分」について、実際に行動に移しているかどうかを評価するシートを個人で作成しています。
それが本当の自分チェックシートです。


本当の自分チェックシート


このネーミングがなんとも宗教的!笑

なぜこのような取り組みをするに至ったかという話を簡単にしますね。

以前は「高学年検定」という取り組みをしていて、高学年に求められる様々な資質について私がLv1~Lv4まで評価項目をつくり、子ども達が個人でチェックするということをしていました。

どのような行動が望ましいかを明確にすることで、たいていの子どもは乗ってくれたんですが、そうじゃない子もいます。

当たり前ですよね。
だって、教師が望む姿であって、子ども自身が望む姿じゃないんですもん。

子どもによっては、「ほとんどLv4になった!」という子もいる中で、「Lv1にもいってないわ」と、周りよりもできていない、できない自分という烙印を自分で押す子もいました。

「これはちがうよな」と思い、教師の望む姿ではなく、自分が望む自分で在るか、をチェックすることが重要だよね。と考えるに至りました。
子ども自身が望む姿について自分でチェックできるものを作ろう。スプレッドシートを使えばいいか。ということでこのようになりました。

本当の自分チェックシート

どんなとき、どんな行動をする自分で在りたいか。
それらを入力して、あらかじめ用意しておいたプルダウンリストの「なった」「もう少し」「まだまだ」「ぜんぜん」「機会がない」を振り返ります。

道徳のセレクトタイムで見つけた在りたい自分を入力していくわけです。

選んだ選択肢によって、好きな自分に近づいたかを0~100%で測ることができます。
全て「ぜんぜん」だったら0%、全て「なった」ならば100%ですね。

この数値を見ながら、また各項目を見ながら、振り返りを行いました。

期間は、2か月に1回でしたが、子ども達からはもう少し短いスパンでやった方がいいのではと言う声もありました。

子どもたちの感想
・好きな自分になれた
・自分のことについて知れた。
・全部「できる」になった時に達成感や成長を感じる、得られるから良いと思う。
・1学期ごとにいろんな目標を決めれたり、できていないところを直せたりできてよかったとおもう。
・自分に足りていないところ、できていないところなどがわかったから、もう少しこうできるようにしようと思えるようになった。本当の自分チェックシート大事だと思います!
・本当の自分としっかり向き合える時間になりました。本当の自分がどんな人かも分かったし、その、「ありたい自分」にどれだけなれてるかも、よくわかった。あと、楽しかった。
・日によって回答が変わるので、今日明日で真逆だったりします。 でも、自分のどこに自信があまりないのか考えることができて良いとおもいます。

基本的に、望んでいれば、数値はどんどん上がります。
しかし、「ぜんぜん」から全く変わらない項目もあります。
それはどういったことが考えられるか。

まず、「本当の自分はその姿を望んでいない。」ということ。
つまり、「無意識領域の自分はその変化を望んでいない」ということが考えられます。
「こうなった方がいいよね?いいんでしょ?みんも言ってるし、先生も言ってるし」という気持ち、他者基準で在りたい姿を考えると、そのようなことが起こります。
周りに合わせたり、教師の価値観に合わせたりしている時ですね。

本当は挨拶なんてしたくないのに「挨拶をする自分」だとしたら、なかなか数値が上がらないのは必然ですよね。

だから、子ども達にも「ぜんぜんがあるんだったら、本当は望んでないのかもしれないと考えてみてね」と自分を知るツールとして使うように促しています。

この取り組みは、中学年はともかく、低学年は難しいかもしれません。
メタ認知ができるようになるのが、中学年後半~ぐらいだと思いますので、正確な振り返りは難しいでしょう。

もっとシンプルに単純化するという方法も考えていきたいと思います。

道徳のセレクトタイムと本当の自分チェックシートは、相性は抜群でした。



「好きな自分を選ぶ」生徒指導


この方法は、簡単に言うと「正しさを押し付けない生徒指導」です。

教師側がするのは、Yesの選択とNoの選択、その両方の長所と短所を並べて、「どっちの自分がいい?」と聞き、選択を促すだけです。

あくまで選ぶのは子どもです。

なぜなら、全ての経験がその人だけのかけがえのないものだからです。

もしこちらが望まない選択をしたとしても「分かった。オッケー。先生はあなたの在り方を認める。けど、その点では味方にはなれない。なぜなら『先生は』こちらの方が好きだから。でもあなたの未来に先生の知らない素晴らしいものが待ってるかもしれない。それはわからない」と割り切れます。

この方法を研修で紹介したときには、賛否両論ありました。

しかし、寝坊して登校班に遅れ続けていた班長が、次の日からやる気に満ち溢れて一度も遅刻しなくなったことも、手を出して周りを困らせていた子が、手を出さなくなったのも事実です。

このやり方を、みなさんが使うときにはよく考えて使ってくださいね。笑

『私は』このやり方で指導が可能なだけです。

なので、叱りつけることはありません。

彼らの望む経験を、奪いたくはないのです。



「どんな算数の時間にしたいか」を考える

これは、超おススメです。

4月初め、算数の最初の時間に、「どんな算数の時間にしたい?」と問い、算数の時間の主体性を確立します。

これがすっと出てこなければ、「じゃあ逆にどんな算数の時間は嫌?」と問います。

でてきた意見をまとめます。今年度は「分かったで終わる」にまとまりました。

次に、「ではどんな姿勢で臨む?具体的にどうする?」と問い、分かって終わるための方法を考えます。「自力解決」と「話し合い」について定めました。

決まったものを掲示します。毎時間確認します。

彼らが望む時間にするために、彼ら自身が定めているので、主体性が違います。話し合いの密度が変わります。
算数苦手で30点とかとっていた子が、まとめのテストで100点をとれるようになりました。

授業で出たすばらしい方法やコツは、最初に定めたものにどんどん追加して積み重ねていきます。

そうやって、学び方を獲得していきます

他校の先生が授業研を見に来てくださったときには、「異常なアクティブラーニングですね・・・」と褒めて(?)くださいました。笑

授業への望み方も彼らが選べばいいのです。

ぜひみなさんにも試してみてほしいです。



わくわくする目標の設定 × 意志の力「できるし、やる」 ×  未来の自分からのメッセージ

これするのは2年目です。

行事などで、目標を確実に達成し、自信をつけるために考えた取り組みです。

目標設定をするときに大事なのは、「わくわくすること」です。

しなければならない。という義務の視点で目標設定するとなかなかうまくいきません。だって気持ちが上がらないから。

そして、他者をどうするかではなく、自分自身がどう在るかの目標を立てます。次に必要であれば、他者に対する目標を書いてもいいです。

そして語尾を、「~する!できるしやる!」と書き加えます。

クラス全体の目標だったら、毎朝朝礼で言います。暗記レベルまで言います。笑

意志の力、言葉の力を使っています。

また、本当にできるかな?と不安になる場合があります。

その時には、目標を達成した未来の自分を事細かに想像して、「どうやったら達成できたの?」「どれくらい練習したの?」「コツは?」などと聞きます。

そして以外にもこれが、答えが返ってくるんです。

こうやって、脳に「あ~、もう一回達成できているのね。じゃあ大丈夫でしょ♪」って勘違いさせるんです。

簡単に言うと、基本物事は全て思い込みなので、良い思い込みを自分で作り上げるってことですね。

これはとても効果があります。

これからもやります。

子ども達の感想
・まだまだ慣れてないので、「そんなんできるん?」という気持ちもありますが、慣れると自信がつきやすくなるので良いと思います。
・未来の自分と話したら成功できる可能性が高くなる気がした
・不安だったこともあったけど、未来の自分にコツなどを聞いたら、ほんとにうまくいったりしたから、びっくりしました!あと、便利だなーと思いました。
・未来の自分にどうしたかを聞いたらその時に何をすればいいかが良くわかった。
・本当にその通りになってて最初は驚いた。


子ども達に在り方を選ぶ練習をさせる選択教育は、これからの時代に必要な教育になると確信しています。

改善も加えながら、目の前の子どもたちに合わせながら行っていきたいですね。




レジリエンス教育

幸せ追求教育の3つの柱の二つ目。『レジリエンス教育』

レジリエンス。つまり、粘り強さ、しなやかさです。

「できるまでやればできる」
「諦めなければ失敗ではない」

良くないことが起きたときにどうやって自分を立て直せるか。
悪い出来事の捉え方を変えて、瞬時にポジティブに戻ってこられるか。
行動し続けられるか。

きっとこれまでも大事だったはず。

しかし、学校で教えられてないですよね?

これは、マインドをどれだけ整えられるかの問題です。

そして我々教師自身の人生も関わってくる問題です。


解釈チェンジカード

以前は「考察カード」として、良いこと・悪いことが起きたときになぜそうなったのだろうかと考えるためのカードでした。
「なぜ起きたのか(過去)」「これからどうするか(今)」と考えます。

そして考えたことを共有してもいい場合は、共有用のカードに書き、掲示します。
掲示されたら、それを読んだ人がコメントを書きます。

「あるよね~」と共感したり、「なるほど!」と感心したり、「がんばれ~!私も頑張る!」と応援したりします。

この取り組みを「なぜ起きたのか(過去)」「なんのために起きたのか(未来視点)」「これからどうするか(今)」と改良したのが解釈チェンジカードです。

目的は、解釈を変える練習をすること。
そしてその方法をみんなで共有し、捉え方を学びます。

子ども達の感想
・楽しかった。みんなの考えを知れるから良かった。
・対策法がみつかるからいいと思った。
・みんなの意見も聞けたから、できることも増えたし、みんなが共感してくれたから、自分だけじゃないんだなーと思えたから解釈チェンジカードすごいいい取り組みだと思います!
・自分をより知れる機会になった。自分の短所を知り、それを改善できるようになれた!! 自分でもすごい『成長できた、改善できた』と思えました。あと、素直に楽しかった。もっとしたいと思った。
・デジタル化したほうがやりやすいかもしれないです。 二年目なので頭の中で解決されることが多めです。

すごくいい取り組みだったのですが、正直重たい!笑

というのが、時間がかかるのと、最後の意見にもあるように、頭の中ですんでしまうから、わざわざ書く必要ないよね?となってしまいました。

う~ん。難しい。ただ捉え方のバリエーションを増やすのはとても大事なことなんですよね。

ちょっと改善が必要です。
また高学年はできますが、低・中学年はもっと簡単にしたい。


「長所短所は裏表。失敗と成功は裏表。良いと悪いも裏表。」「経験こそ全て」マインドセットを伝え続ける


これは掲示して、何度も何度も子ども達に言い聞かせました。

事実として、良いと悪いは必ず同時に存在するということ。

本当は良いと悪いでプラマイゼロ。

でも人間は勝手に勘違いしてしまうから、悪いことだと捉える。その裏に良い面があるなんて気が付けない。良い面を見つけられるようになれば、どんどん気が付けるようになってくる。

だから、良い面ばかり見る人もいるし、悪い面ばかり見る人もいる。

あなたもどちらを見るかは選べるよ。全部良いことが起こってるって胸を張って言っていいんだよ。そういう人の人生には、本当に良いことしか起こらないから。それもあなたが選べるよ。

というように、説明します。

そして何かにつけて、悪い面を良い面に私が裏返します。

子「4時間目か・・・腹減った~~!集中できない~~」
「え!?そんなに腹が減ったんだったら、給食めちゃくちゃ美味しくなるじゃん!もっと頭使って糖分使って腹すかせようぜ!空腹は最高のスパイス!どれくらい美味しくなるか給食楽しみだな!」
子「お、おお~~!そうか!」

子ども達も素直なんですよね~。笑

こうやって、悪いことから何を学んだか、どんないいことがあるかをこちらが捉え方を裏返してプラスにしていくと、子ども達もできるようになってきます。

めっちゃポジティブになります。

コツがあります。それは「経験」という視点で考えることです。

教師が無理せずポジティブだったら、子ども達もポジティブになるんですよね。

ちなみに、この言葉を座右の銘にしてくれた子もいました。
「とても楽になりました。捉え方を変えられるようになって」

この言葉を聞いたとき、
あぁ…… 伝えてきてよかったな…… と思いました。

物事には、本来良いも悪いもありません。
そのことに気付き、良いか悪いかは自分で選べるんだと知れば、あとはどちらでとらえるかは自分で選べばよいのです。


物事の捉え方を自由に選べるようになれば、自分の人生に「失敗」など起こりえないことに気付きます。捉え方次第だからです。

もし心が折れたとしても、その出来事すら良い面を見出せるのです。

もしくは、心が折れるまえに、しなやかにビュンと戻ってこれるのです。

人間みんなできるようになればいいですね♪

解釈を変える取り組みは、高学年にはぴったりでした。

低・中となると、経験がたりないので、教師主導が必要です。

まず教師自身が、物事の良い面と悪い面を冷静に捉えられることが重要です。

鍛えればできます(^^)笑



自分を愛する教育


幸せ追求教育の3つの柱の三つ目。『自分を愛する教育』

自分を愛することは、他人を愛することにつながります。

ですから、現在の学校教育のスタンダードである「友だちを大切にしよう」の前に、まず「自分を大切にしよう」が必要なのです。

自分を大切にするからこそ、相手の在り方を認め、大切にできるのです。

自分を大切にせず、相手を大切にすることを優先すると、「自己犠牲」「我慢」につながったり、相手から愛を奪うことで自分を満たそうとします。結果よくない状態になるのは、皆さんよくわかると思います。

と、いうことで、「自分を愛する」「自分を大切にする」を学校教育の中でどのようなことができるかをニキチャコは研究しています。

大人もできていないですし、教える教師もできていませんから。笑

どうにかパッケージ化して、誰にでもできるようにしたいのです。



セルフ・コンパッション

意味は「自分への思いやり」です。

これは、1対1の時に使います。

簡単に説明すると、
どんな気持ちか体から切り離し、自分に寄り添い、友達に声をかけるように思いやりの言葉を言う。
そして、「もっとその気持ちを感じていたい?それとも、気持ちを切り替えたい?」と聞いて、望む行動に許可を出します。

最初は、子どもだけではできないので、教師が手本を見せます。

それを繰り返しているうちに、自分でできるようになるのです。

この方法を使って、自分自身で、自分を思いやり、愛情を注ぐことを学んでいくと、レジリエンスにもつながります。

カウンセリングの手法として、これからも使っていきます。

詳しくは記事にしていますのでご覧ください。


好きなものみつけ

自分の好きなものを認めること、これも「自分を愛する」です。

自分の好きなものを人に言えますか?

言えない趣味もあるかもしれませんね。

でもそれって、「周りの人は、自分を認めないだろう」とか「こんなものを好きっていうなんておかしい」とか「子供っぽい」とか、自分が自分を卑下しているんです。周りが認めていないのではなくて、自分自身が周りの言葉を信じて、自分を認めていないのです。

「私はゴスロリが好き。ガンダムが好き。プラモが好き」って言ってもいいですよね。

それでいいし、それがいいじゃないですか。

だから、自分の好きなものを紹介する時間を設定しました。

タブレットで、写真なども集めて、1枚のカードにまとめ、みんなで見せ合って聞き合う時間です。

大切なのは、「それいいね」「いいじゃん」と認め合うこと。

自分の好きを認めるならば、相手の好きも認めなければいけません。

人数の少ない学校ですので、人権集会で全校で行いました。

とても楽しい時間になりました。
「え~!?もう終わり!?もっとしたかったなぁ~」と言う言葉も聞こえました。

「知ってもらえてうれしかった」
「みんなの〇〇愛を感じた」
などの感想がありました。

朝の会のスピーチなどでもやっています。

簡単だけど、とても大事なことです。

みなさんもすぐ取り組めますね。


私の取説

「好き」を認めるならば、「嫌い」も認めましょう。

自分の嫌いなものや、嫌いなことをあげて、「私の取説」として紹介し合いました。

自分を大切にするというのは、「私は~が嫌いなの」と我慢せずに宣言することでもあります。

しかし、相手はそれが好きかもしれません。
それはそれでいいのです。

相手は相手。自分は自分。

だから、自分がいくら好きでも相手は嫌いかもしれない。

自分の嫌いを認めるからこそ、相手の嫌いを認められます。

だから宣言していいのです。

全てが自分発信なんですね。


これも効果がありました。

こういったことを、繰り返していくうちに、何かトラブルがあった時に、役に立ってきます。

また多様性を受け入れるようになっていきます。

自分を認める機会をどんどん増やしていきたいですね。


「どんなじぶんも愛していい」と伝え続ける


日本人は「自分を愛する」って苦手ですよね。
気持ち悪いって思う人もいるかもしれません。


日本人にとって「自己犠牲」と「我慢」は美徳と教えられますから。
非難するわけではなく、そこにも長所短所が存在するということです。


不完全な自分を認められるわけがない。
みんなの前で失敗する自分を認められるわけがない。
みんなよりも算数ができない自分を認められるわけがない……

「自分を認めない自分」が大好きなのであればいいのですが、そこで苦しむ人が大勢います。

前述した、私の言葉を座右の銘にした子は、完璧じゃない自分を認められない子でした。

100点じゃなければいけなかったし、みんなよりも早くできなければいけなかった。他にもいろいろな制限を自分にかけていました。
みんなが解けているのに、自分だけが解けていない。そんな状況認められるわけがありません。そんなときのテンションの下がり方はすごかったです。

0点の自分も、80点の自分も、99点の自分も、100点の自分も、ただすべてが自分です。

良いも悪いもなく、ただ「ありのままの自分」です。
良い悪いの判断をせず、認めればいいのです。

0点も100点も、経験という視点で見れば、全く同じ価値です。

オリンピックに行けた! も、オリンピックを目指したけどいけなかった…… も、はなからスポーツすらしてない! も、経験という視点で見れば、全て同じ価値です。

「あなた」というこの宇宙でたった一人しか体験できない経験をしているのです。
希少価値でいえば、この宇宙にたったひとつなのだから、計り知れない価値と言えます。
どこの国が何兆円とはらおうが、買えるものではないのですよ。

だから、どんな経験も、どんな自分も認めていいんです。
ただそこに許可を出すか、出さないか。

そこは自分で選んだらいいですね♪

私は、どんな自分も認めることに許可を出しました。

だから、出会う人すべての在り方を認めます。
どんなあなたも認めます。

そう伝えています。

苦しんでいる子たちの中には、この話をきいて涙を流す子もいました。

幸せになってほしいと心から願います。

私のこのスタンスは、変わっていくことはないでしょう。



ありがとうみつけ

ここ2年ほど続けていて、とても素晴らしい可能性が秘められていると感じる取り組みです。

今年度は学校全体で取り組みました。

「よいところみつけ」は、自分が納得していないことを言われても「は?何それ?」って感じになることがあるんですよね。もしくは、自分の納得する言葉をもらえなかった場合、逆に認められていないと感じます。また、子ども達の目線が育っていなければ、良い所が偏ってしまい、マンネリ化します。(未熟ながら私のクラスではそうなってしまったのです……)

「誉め言葉のシャワー」まで振り切って本気で取り組めば、良いのだろうと思います。

しかし、そこにかける時間はなく、難しい…… と考えるのならば、「ありがとうみつけ」がおすすめです。

「ありがとう」は、「私は幸せだよ」と宣言することなんです。

ありがとうみつけが進むと、感謝が習慣化します。

どんどん脳が、感謝体質になり、どんなことにも「ありがとう」「ありがとうございます!」と言います。

言った方も言われた方も笑顔になる。

クラス全体、学校全体がとても良い雰囲気に包まれます。

トラブルがあっても、「言い方がきつかったと知れました。ありがとう」と言う子もいます。教えてないです。

当たり前にある日常に感謝できるレベルにまで来たら、もうやばいです。

「先生、今あるこの日常も、有難いことですよね? えっ? すげえ! めっちゃありがとうじゃん!」と言っていて、私もびっくりしました。笑

卒業生は、「支えてくださったみんな、先生、ありがとうございました!大感謝!」と言い残して去っていきました。

いつも感謝の思考を保っていられる大人がこの世界に何%いるでしょうか。

大人みんながそうなれたら、子ども達はもっと幸せになるでしょうね。

みんな、全員が今のままで幸せになるポテンシャルをもっています。

そこに気づかせてくれるのが、ありがとうみつけです。

ありがとうは、身に着けたら最強無敵です。

教師自身も、必要なスキルだと思っています。

何度も言いますが、この取り組みは「おすすめ」です。



まとめ


どうだったでしょうか。

自分用の振り返りをみなさんに公開しました。

この記事は、子ども達の言葉なども入っているので、4月いっぱいくらいで閉じようと思います。

来年度は、そろそろ高学年ではなくなると思うので、高学年で可能だったことを低・中学年で応用できるのかを試していきたいと考えています。

そして、また新たにチャレンジしたいこともあるので、そのあたりも「わくわく」することを追及していきたいですね。

幸せ追求教育は、大人(教師)(保護者)も子どもも幸せになる教育を目指しています。

私の実践が参考になりましたら、ぜひスキしていってくださいね♪

そして、すこしでも使えそうなところがありましたら、ぜひアップデートして使ってみてください。

できれば、コメントに「~やってみたい!」など教えていただけたら幸いです。

内容についてもっと具体的に知りたい方は、XのアカウントにDM下さればお答えいたします。

各実践の理論については、今までの記事でたくさん紹介していますので、なぜこんなことしてるの!?なんでこんなことでうまくいくの!?と気になる方は、ぜひご覧ください。


10000字こえるとは思いませんでした。笑

ここまで読んでくださりありがとうございます!

大感謝です!

来年度もワクワクに沿って頑張りましょう!

それでは、ニキチャコでした!

まったね~~(^o^)/


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