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Bellydancer Safinah’s EYE.006〜失敗談、国によるベリーダンスの違い、ロマについて

こんにちは、サフィナです。月1回の投稿で落ち着いてきましたね。喜んでいただけるように、回数が多くない分、当初の想定より1回分の分量を多くしております。ご愛読ありがとうございます。

さて第6回は、私のステージでの失敗談(無料)、国によるベリーダンスの違い、ロマについて(有料)についてお話しさせていただきます。

これまでに数々のステージに立たせていただきましたが、本番での失敗はつきものです。大きなこととしては、若い頃に得意だったこともあり、7~8分ほどひたすらその場で回り続ける踊りで回転しながら舞台から落ちたことがありました。舞台監督たちは心配して駆け寄ってくれました。一方の私はまったく平気でまさに降り立った感覚でしたが、かなり怖いことだったんだと今振り返っても思います。

着るはずだった衣装を一式忘れてしまったこともあります。たまたま予備を持っていたメンバーの衣装は、サイズが小さめだったのですがお借りしました。窮屈な衣装を見せられて、さぞお見苦しかったかと反省しきりでした。舞台に穴を開けなかったことがせめてもの救いですが、ダンサーとしてあってはならないことだったと深く反省しています。

失敗とは違うのですが、若かりし頃・修業中の頃は若さ故の真面目さからの、痛い思い出も色々あります。本格的なレストランショーの際、機械の不調で曲が途中から不協和音を響かせた時は、なんとか魅せられるようにと場を取り繕って踊ったのですが、終わると同時に舞台の袖に隠れて号泣しました。誰のせいでもなく、音声担当の方からも謝られてはいたのですが、自分の中でどうにも消化不良を起こしてしまったんですね。その時は真剣で一生懸命だったのかな・・・。今ではそんなトラブルがあっても、動じなくなりました。

以下は、一般的な舞台でのアクシデントのお話しになります。良く聞く失敗としては、イヤリングが飛ぶとかピアスの留め具が外れるといったこと。両面テープで貼るなどして気をつけようねと指導しています。ジル(フィンガーシンバル)が飛ぶといったことはレッスン中にもあり、飛んだジルが鏡に当たって弁償といったお話しを他で聞くこともあります。指が青くなる一歩手前くらいまでしっかりと装着して、自分の指の一部のように細部にまで気をくばることが大事ですね。

同じくダンスアイテムの一つ、剣(ソード)は特に注意が必要になります。切れない剣とはいえ、落ちたらかなりの衝撃です。生徒の中には足の指にまっすぐ刺さって血を流しながらステージをこなしたという人もいます。やり切った根性は素晴らしいですが、落とさないような日頃の鍛錬が必要ですね。頭に乗せてぐるぐる回ることもあるので、万が一お客さんの方に飛んでいかないとも限りません。細心の注意と、危ないと思ったときは無理をせずに手を添えるなども必要ですね。

また剣の場合は、切れないとはいえ刃物ですので、神聖なものでもあります。買ったときにお清めをした方が良いと思います。お清めの仕方は人それぞれで構いません。私はお札を入れて持ち歩いていますし、ライターのマキちゃんは氏神様の神社でお祓いをしていただいたそうです。塩を使ってご自身でお清めをしてもよいでしょうし、自分が納得する形で行いましょう。

あとは舞台の数だけトラブルはつきもののようにも思いますが、付け毛が飛ぶ、足の小指にスカートの裾飾りが挟まる、髪を止めたピンにベールが絡まるなど、さまざま起こりえます。衣装を身につけて何回も練習するのが一番の解決方法です。

焦ったり動揺したりせずに、良い意味でごまかすしかありません。

ブラベルトの肩紐もずり落ちやすい2本よりはホルターネックにして1本にした方が良いでしょうし、ブラのホックも二重に施すなども大切ですね。スカートは見た目の点でも安定感の意味でも腰ではくのが良いですし、ブラベルトもしっかりと固定されているか動いて確認といった基本的なことは侮らずにしっかり行いましょう。

最後に振りを間違うことについてご紹介しますね。

東京から山形に拠点を移した年までの約2年の間は、クラシックバレエや演劇といった舞台を、年間で100回ほど見たんですね。劇団四季の教訓に「一音落とす者は去れ」という言葉があるのですが、有名な言葉なのでご存じの方も多いと思います。台本に書かれた音・言葉を観客に明晰に伝えられなければ舞台に立つ資格がないという意味ですね。

本当にその通りで、プロは間違わないんです。仮に間違えているのかもしれなくても、観客にそれが伝わることはないんですね。

そのくらい厳しい世界なのですが、発表会だと間違う人も出てきますね。一生懸命やって間違うのは、ある程度仕方がないことでもあるかもしれません。プロとの違いはその部分になるかなと思います。

間違わないようにと必死になって、本来の踊る楽しさを忘れてしまうのは本末転倒ですし、ベリーダンスを続けるなかで、どこに重きを置くのか。それは人それぞれによりますよね。

第6回の無料記事はここでおしまいです。第7回は、普段の身体作りで気をつけていること(無料)、スタイルについて・その①(有料)についてご紹介させていただきます。


息の合った群舞もまた、ダンスの魅力ですね。
小物も多岐に渡るため、準備や保管には万全を期したいですね。

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