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優しい嘘

嘘というのは二種類あって良いのと悪いのがあります。

子どもに「嘘をついてはいけないよ!」と親は言いますが、大人の方が何倍も嘘にまみれた?生活をしているものです。英語ではよい嘘をホワイトライ、悪いのはブラックライ。イメージとしてはよくわかります。

言ってはいけない嘘は、他人に迷惑がかかったり、その場しのぎでごまかして結局は騙すことになる場合です。

しかしお釈迦様ではありませんが、「今まで生きてきて一度も嘘をつかなかった人を探してごらん?」と言われてもまず不可能です。

その人が、「一度もない」と言えばそれがそもそも嘘!、嘘なしでは生きていけないのがこの世の中という人もいて、どこまでが許せるものなのか難しいところです。

相手を騙すとなるとこれは犯罪。詐欺に当たります。政治家しかり「記憶にございません」は多分 立派な嘘でしょう。

いまだに減らない「オレオレ詐欺」や「ロマンス詐欺」うそつきは泥棒や詐欺師の始まりです。

相手のことを考えて、もしくは正直すぎて嘘のつけない人もいます。ですが時には嘘も方便、お世辞も噓の内です.
なのでついていい場合もありかもしれません。

小さな子供がクリスマス。サンタさんの来るのを指折り数えて枕元には手紙までおいています。

「来るといいね。楽しみだね」と言わず「サンタさんなんていないよ。パパがこっそりプレゼントを置いてるだけ!騙されてるんだよ。」とは夢のない話です。子供同士ならまだしも大人が言うのはいただけませんね。

同窓会、久しぶりに会って「全然変わらないね!」と言える人と「年取ったねー。わからなかったわ。昔は可愛かったのに!」とは何ともデリカシーのなさを感じます。正直すぎるのもほどほどにということでしょう。

結婚式で「病める時も健やかな時も…。」の誓いも数年たって離婚になったなら、その時は本当にそう思っていても結果的にそうならなかったのですから嘘になってしまいます。これはやむを得ない事態ですが…。

たまには嘘もいいなと思えるのは人を幸せにする言葉や行動の愛ある⁈嘘です。

バスや電車で席を譲るとき、「次で降りますから」と言えばすんなり座ってもらいやすくなります。少し出口付近に進んでもその停留所で降りなければ、優しい嘘をついてくれたことにほっこりします。周りの人の表情も緩んでいます。

帰省した折、一人暮らしの母親が作った料理。段取りは悪く味付けは塩辛い。昔の味とはまるで違っていても「懐かしい味!食べたかったのよ!」の一言が言えるか?その時の家族の気持ちは痛いほどわかります。

いろんな嘘がありますが人を傷つけない、相手を喜ばせる嘘は許してもいいのではないでしょうか?

この世は嘘ばかり!ならば人を思いやることでそれがホワイトライになるように私たちも気を付けたいものです。

今日もいい日にしましょう!



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