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春遠からじ

このの寒さはもうひと山。雪が降ることもあるでしょう。
六甲からの風が吹いて枯れ葉を公園の、石畳の隅っこに追いやるでしょう。
大きなクスノキは寒さから守ってくれる鳥たちの大切なねぐら。今は登ってくる猫もいなくて静かです。

こんな色合いのない風景、でも嫌いではありません。いろんなところで春の準備を見ることが出来るからです。

桜はすでに蕾を少し大きくしています。もう頭の中では同じ場所。満開の桜を見ることが出来ます。硬く口をぐっとつぐんだような野辺の花。野生の都わすれも春を忘れてはいないよとばかりに少し大きくなったようです。

昨夜、ニケと約束しました。「明日は一緒に行こうね!」
今朝息子が誘いに来ても私の顔ばかり見て行こうとしません。

「えっ!まさか。」と思いましたが、踏ん張って出ようとしません。
根負けして息子とバトンタッチ。

最初の一歩はまだまだ臆病な私ですが、土が凍っていないのに安心して坂道を降りて行きました。

もうすでに空は明るくなっていますが鳥たちの声は聞こえません。

町猫も草むらにいるのか顔を見ることが無く、顔見知りの犬たちと会うこともありません。何しろ静かです。

ひとり、ラジオ体操に行く80代の女性が公園をぬけるところでした。
ゆっくり歩かれていますがもう何年も続いています。

「気を付けてね。お大事に。」と声をかけてくださいます。

小さな春を見つけて自分に置き換えるてみると確かに左指の動きは良くなってきました。

リハビリはカーペンターズを聞きながら動かすとはかどります。
長続きしない私ですが、これだけはしっかりしておかないと!これからもお世話になるのですから。

温かい部屋でいつものブラックコーヒー。
退院直後は甘さが欲しくってラテを飲んでいましたが、今はやはり。

ということは体も気持ちもぐんとよくなってきたように思います。
来週は抜糸。

私の春ももうすぐ!

今日もいい日にしましょう!





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