見出し画像

粋なおとな

粋なと言うと東京の人のイメージと言う知り合いがいました。
彼女のイメージはまずは垢抜けていること。
男女ともさっぱりしていて、遊びも上手。
ただの優等生ではないようです。

人の落ち度をサラッと粋な!計らいが出来る人とも。
粋とは純粋にも通じていて心は美しく曇りが無いということでしょうか?

「そんな人はおらんやろ!」と大阪のおじさんなら言いそうですが、全国何処にもいるものです。私も何人か知っています。カッコイイおじさん、おばさんを。

その人は集団に居ても飛び切り目立つ存在ではありません。
周りを圧倒するようなオーラはないかもしれませんが、お話をして、その内容や言葉使いで好感を持ち、二度三度と会う機会があるうちにその魅力に静かに惹かれるという人です。

粋を言い換えるとカッコイイとかシック。キリっとしているそしておつ。
ならば関西のおばさんたちがよく使うシュッとしているも粋な中に入るのかもしれません。

私の身近な粋な人は叔父です。
小学生の私にプロベラの飛行機があちこちにゆったりと停まっていたむかーしの伊丹空港に連れて行った人です。

叔父はたまにドライブにも誘ってくれました。
行く先は須磨海岸や六甲山の植物園。そこはあの植物学の第一人者の牧野富太郎博士の指導を受けた場所だそうです。

スッカリ名前を忘れていましたが、昨年の朝ドラで、調べてみると、この植物園のことが書かれていました。

また子供にかける言葉は丁寧でいつも優しい人だなあと秘かに思っていました。

ひょっとしたら私の初恋の人だったかもしれません。

その時には感じていなかった、自然の素晴らしさや野の花の愛らしさ、本物の偉大さを教えてもらいました。

もう一人は小説家の女性です。
ある会で出会って、彼女の出版記念パーティーに招待していただきました。

そんな晴れがましい場所にあまり行ったことが無かったので、少し緊張しましたが、いつもの優しいまなざしで私を見つけて駆け寄ってくださいました。

その時に紹介して頂いた方々とは今も飲み会をしたりと長いお付き合いになり文章を書く楽しさを教えていただきました。

「お勘定はあちらの方から頂いています。」とその方向を見ると軽く会釈をしてサーっと消えた紳士。それは海外滞在中の事でした。

日本ではキザなと捉えられそうですがなんと自然で、まだまだひよっこの3人組にはとてもかっこよくたまに会えばその話が出ます。

なんでも控えめ!でも人の心を掴む人は粋な人と言えるかもしれません。

今日もいい日にしましょう!





この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?