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小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』は預言の書

 令和三年の五月、ハイブリッド戦争について調べていた流れで、小泉悠さんの『現代ロシアの軍事戦略』に出会った。ソ連健在な80年代から独ソ戦とロシアに興味のあった自分にはとても興味深い内容だった。(小泉さんは有名)

 noteでもユーリ・イズムィコ名義でメルマガの一部を投稿されている

 この本には現在進行しているウクライナ戦争のすべてが予見されていると言って良い。

 また、ロシア軍が西側に比べて軍事的な劣勢にあることをよく理解していて、それを前提とした戦略を組んでいることがよくわかる。

 たとえば、航空・海上戦力は早期に破壊されてしまうことが前提となっている。そして、西側のミサイル防衛システムを突破することができる極超音速ミサイルを充実させることで、反撃を可能とすることを考えているのだ。

 現在、ロシア軍はミサイルが枯渇していると喧伝されているが本当だろうか?極超音速ミサイルを温存し、NATOや日本との戦いに備えているということはないか?我々は「ロシア軍はボロボロだ」などと喜んでいる場合ではない。強烈な反撃が始まって狼狽えないように準備すべきだ。


日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。