とある日本語教師

中国の大学で日本語教師をしています。日本語教育、大学院、海外生活などの記事に特に興味が…

とある日本語教師

中国の大学で日本語教師をしています。日本語教育、大学院、海外生活などの記事に特に興味があります。

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中国の大学で日本語教師になるには

2019年から中国の大学で日本語教師をしています。 興味がある方のために自分の体験談を含めて簡単に情報をまとめてみようと思います。 なるには(資格) 労働ビザ(Zビザ)の関係上大学卒業は必須です。学部学科は問われません。 それに加えて日本国内の日本語教師として働くのと同様に ①大学で日本語教育が主専攻または副専攻 ②日本語教師420時間講座修了 ③日本語教育能力検定試験合格 以上3つのうちいずれかを満たしていることが必要になります。 私の場合は2019年に大卒+②で労

    • 海外在住日本語教師が放送大学大学院の院試に合格した話

      私は現在中国の大学で日本語教師をしております。 以前も通信制大学院についての記事を書きましたが、 (海外在住日本語教師が日本語教育の修士号を取る方法を考える) 今回無事に放送大学大学院人文学プログラムに合格することができたので、 その情報をいくつか問答形式で共有させていただければと思います。 海外在住でも入学していいのか これに関しては正直に言うとグレーだと思います。 以前メールで「書類は家族に転送してもらうし必要な時は帰国するから出願できませんか」と問い合わせたところ、

      • 中国の大学(日本語学科)のテストと成績

        ※大学によっても違うと思います。以下は「私の大学では」という前提です 私は中国の大学で日本語教師として働いております。 中国の大学は二学期制で、3月〜6月の春学期と9月〜12月の秋学期があります。学期末にテストが終わり成績を付けたら外教(外国人の講師)は帰国していいということで、テストの実施は外教にとって最後の大仕事です。 多くの中国の大学生は日本の大学生と比較して成績をかなり気にします。 入試時の点数が悪くて日本語学科に振り分けられた学生も多く、日本そのものに対する興味

        • 海外在住日本語教師が日本語教育の修士号を取る方法を考える

          はじめに 現在私は中国の大学で日本語教師をしています。修士号は持っていますが、日本語学、日本語教育学関連ではありません。 中国の大学で働くには現状修士号どころか学士号だけでよいのですが、他の国の大学や国際交流基金などの求人などをみると、日本語関連の修士号を条件とするところが度々見受けられます。 今後の選択肢を増やすためにも日本語関連の修士号を取得したいと考えていますが、海外在住だとなかなか難しいものがあります。そのような中でもなんとか修士号を取る方法について考えてみます。

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        中国の大学で日本語教師になるには

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その6(終) コロナ禍の大学生活とこれから

          「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その1 採用情報と渡航準備」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その2 中国での生活と授業」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その3 オンライン授業と給料停止」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その4 授業中止と再び中国へ」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その5 隔離と2年ぶりの中国」 の続きです。今回で一旦終わりとなります。 2022年3月〜2023年3月ごろの話になります。 コロナ禍のキ

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その6(終) コロナ禍の大学生活とこれから

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その5 隔離と2年ぶりの中国

          「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その1 採用情報と渡航準備」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その2 中国での生活と授業」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その3 オンライン授業と給料停止」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その4 授業中止と再び中国へ」 の続きです。2022年2月〜3月ごろの話になります。 隔離ホテルへ 中国の某空港に到着するとまずPCR検査を受け、その後バスで隔離ホテルへ向かうことになります。どの隔離ホテルになる

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その5 隔離と2年ぶりの中国

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その4 授業中止と再び中国へ

          「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その1 採用情報と渡航準備」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その2 中国での生活と授業」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その3 オンライン授業と給料停止」 の続きです。2021年5月から2022年2月ごろの話になります。 招聘状 大学によると、私の給料は中国に入国しないと支払うことができず、ビザの申請には通常の申請書類の他に「招聘状」が必要とのことでした(2023年3月現在は廃止されているようです)。私も情

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その4 授業中止と再び中国へ

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その3 オンライン授業と給料停止

          「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その1 採用情報と渡航準備」 「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その2 中国での生活と授業」 の続きです。2020年1月〜2021年5月ごろの話になります。 コロナ禍の日本での生活 最初に新型コロナウイルスなるものが出現したというニュースを聞いた時は「まあそのうち落ち着くだろう」と思っていました。しかし結局新学期になっても渡航制限が解除されることはなく、このまま解雇されて突然無職になってしまうのではないかという不安の中、大

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その3 オンライン授業と給料停止

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その2 中国での生活と授業

          「とある日本語教師の中国渡航から現在まで その1 採用情報と渡航準備」の続きです。2019年2月から2020年1月ごろの話になります。 到着・顔合わせ 中国の某空港に着くと、到着ロビーに大学の運転手さんが迎えにきてくれていました。そのまま車で出発し、大学に着いたら国際課の職員さんが教員宿舎に案内してくれました。 翌日、日本語学科の学科長と会い、授業で使用する教科書を受け取り、3日後から授業が始まることを知らされます。 初授業 一応420時間WEB講座を修了したというこ

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その2 中国での生活と授業

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その1 採用情報と渡航準備

          前回投稿した「中国の大学で日本語教師になるには」という記事がnote初投稿にもかかわらず2023年2月現在20も「スキ」をいただき驚いております。 気まぐれで一回きりの投稿のつもりでしたが、 せっかくなので2019年に中国にはじめて渡航してから2023年現在までのことを思い出しながら書いていこうと思います。 今回の記事は主に2019年の年明けごろの話です。 なぜ中国で日本語教師をしようと思ったか ポジティブな理由とネガティブな理由が両方あり、ポジティブな理由は海外で暮らし

          とある日本語教師の中国渡航から現在まで その1 採用情報と渡航準備