療育手帳を取るかどうかー2
療育手帳を取るかどうかー2
就学の際、最重要項目であった受給者証日数の上限延長と療育手帳の取得は、あまり関係がありませんでした。
日数延長申請書にチェック項目はあるので、そこに因果関係を見いだす人もいるのでしょうけど、保育園利用申請みたいに点数が定められているわけではありません。
提出された申請書とか教育計画を見て、市の職員がどうしよっかなー?って会議をして、じゃあ、まあ延長しましょうか、この人は据え置き・何日間か延長しても良いけど、的な。
少し意地悪な見方をしていますけど、療育手帳の取得が関係あるかもしれないという人もいるのに、確証はどこにもない、というのは、そういうことです。
申請書にチェックはあるけど、他にもいろんな申請要件があって、それを満たさなければならない。
最悪そこは見ていない可能性だってある。
けれど、療育手帳は申請から取得に数ヶ月かかるのです。
というわけで、就学前、私たち家族は療育手帳取得を見送りました。積極的に取る動機が、特に無かったからです。
幸い、とある発達支援事業者さんの枠に余裕があり契約できる、と福祉課で聞き、この、「専門機関に依頼して教育計画を立ててもらうこと」(セルフプランでも提出は可能)が、受給者証日数上限延長に最も有利なことも分かりました。
親の、これだけ日数を延ばしてもらわないと生活が立ち行かない、と情に訴えた申請より、「専門家」の「この子供にはこれだけの日数が必要」と訴えてもらうほうが説得力があるもの…というのは、社会の闇も感じます。
申請を受け付けた後の会議で、点数などの確かな基準はなく、この親子は大変そうで心動かされました、などと大きな権限はない窓口の人にそう訴えるだけのモチベーションはない
「(社会的には)専門家(とされる人)がこう言っている」というほうが、説得力がある、と。
ふうん(´<_` )ま、いいけどね。
晴れて就学した後は、療育手帳を持っている人がけっこういました。
むしろ療育手帳を取っていない私たちの方が、少数派。
支援学校に入学する際、取らなくてはいけないものと思っていた、という情報の錯綜も感じましたが、
それとは別に、偏見や抵抗感が少なくなることで、メリットが大きく見えてくる、という理由がありそうです。
療育手帳には、軽度・中度・重度とあるのですが、介護レベルと同じように「軽度」で療育手帳をもらっても、さして助成は受けられないから、畢竟無くても良い。
中度から助成の幅が広がる。
子供には大人と一対一での検査を受けてもらう必要があり、それも厳しいのなら、本当に全く無理して取らなくてはならないようなものではない、という。
もちろん療育手帳があるだけで、水族館、動物園、美術館、遊園地などなど、施設ごとに率は違うから調べてから行く必要があるけれど、様々なディスカウントがある。
取っていないと言うと、立場的に
「え、取らないんですか?」
と聞かれることも多いです。
そういうのを、「あなたの子供は見るからに発達が遅れている」と言われているようで、ちょっと悩むこともあったけど、今は昔。
「(お得なのにどうして)取らないんですか?」って聞いているらしい人も、多いです。
「あ、もちろん取らなくちゃいけないことはないんですよ」
と、すぐにフォローしてくれる人は、私の戸惑いに気付いたか、自分も抵抗感があった時期を思い出すのでしょうね。
障害者手帳も、取得に抵抗がある人も多いと聞く。公費で行政のサービスを受けるっていうのが、どうしても社会的人間の尊厳に響く部分はあるんだろう。
(それでさも正論のように障害者を叩くケ○の穴のちっさい人もいるしね)
まあ、でも考えてみれば、私は市民税を含めて税金をしっかり収めていますし、なんだったらふるさと納税は社会的意義に疑問ありなので、やっていないですし、申請するときは、引け目など感じず堂々と申請しようと思います。
確かに「取らなくてはならない」事情はないので、ただ面倒で放置しているだけに過ぎないですが、そのうち旦那さんを説得して取りに行くかも知れないです。
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