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ブラック企業につとめて…?ー1



ブラック企業につとめて…?ー1





折しも自治会のおばさんが、去年の5月に長年勤めたところを退職してから、二連続でブラック企業にあたった、と言っていて、その経験談を疑問に感じました。



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パワハラお局社員に毎日毎日圧力をかけられ、体調崩した。


やっと採用されたのは、東証一部上場企業だったけど、女上司がAIみたいな人。(←人のことを言えないですが、女上司って、つい女だと言いたくなるんですよね。やめましょう。自戒)


無表情で人間味が希薄

目の奥が笑っていない

褒めるという事を一切しない

仕事中は私語厳禁

昼休みも私語厳禁

常に静まり返ったオフィス

昼休みも壁を見ながら黙々と黙食

お疲れ様でした。

全く話さない、話せない

早く出社すれば、早過ぎると叱責

棚卸しの数を間違えて叱責

叱責の嵐で、こんな事を何年もしていたら無機質な人間になって病んでしまう。

自分の仕事のノートに愚痴を書くようになり、私には合いません、辞めさせて下さいと伝え、辞めた。

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語るに落ちると戯作的な口調で大袈裟に感じるというのもあるのですが、それだけではありません。


一社目も二社目も試用期間で良かったみたいなことを言っていて、しかも二社目は、試用期間中にしても、一月も経っていなかったから、ほぼ一年で働いたのは数ヶ月くらい。


つまり、通算何ヵ月とか数週間で、この仕事は分かったと思えたり、ましてや病めるものでしょうか。

最近労基署が来た!っていう本を読んでいるんですが(←こっちはこっちでやる気である)、過労死ラインが月80時間残業6ヶ月もしくは1ヶ月100時間が目安、


確かに今は職位の優位性を傘にきた言動、通称パワーハラスメントが精神疾患の原因としても認められる事例は増えていますけど、


事例と照らし合わせると、彼女のはただ「今はやりの言葉使ってるだけ」ですね。


業態は関係ないので、誰かに言いたいがためでなく、ちゃんと業態改善を視野に入れてハラスメントを訴えることは出来るはずですが、


「ハラスメント」が労災認定されるかどうか、まず労働基準法があって、それをラインに労働基準監理局が決めることです。  


彼女に限らず最近の風潮に思うところがあるのですが、


誰かが誰かを謗るのに、なんちゃらハラスメント!(最終形態はハラスメントハラスメント)って造語をいくら作って主張しても


実は本当に労働災害で自分の命を断ってしまう人…優しいという言い方はしたくないですね。


なんだか弱く、感じる響きもあるから。


そういう、家族に責任を感じて働く人とか、仕事にやりがいを持ち…過ぎてしまう人とか、ちょっと頑張りすぎてしまう人とか、上司からの性的な言動に苦しんでいる人とか


至って普通の範疇どころか本来なら優秀な人材として評価されるべきなのに、ブラック企業に勤めて追い詰められたばかりに、命を断ってしまう人にとっては、

 

「SNSでハラスメント主張量産またはその煽り」は、一ミリも役に断たないどころか、


ただただ「ハラスメント」という言葉の定義を曖昧にし、無駄に重く感じさせたり煩わしくさせたり、軽視させる原因になっているのは、皮肉なことです。


これこそ、まず順序ってものがあるんです。


相手は、前例を認めるのが大大大嫌いな役所であり、法律なので、「ハラスメントとして認められたという前例を作る」これしか無いはずなんです。


上記で察した方もいらっしゃるかも知れませんが、パワーハラスメントとセクシャルハラスメント以外に、大量のハラスメント関連ワードがあることについていけてません。


私は若者ぶりたいところがあるので、言語文化としては面白いと思うのですが、一人民間企業に勤めるものの意見としては、労働形態で本気で悩んでいる人を惑わすような造語を量産しないでほしいと思います。


ハラスメントって企業にとってデリケートな問題で、被害者から相談があったら、まず社内(社外)の相談窓口が、被害者と行為者の両方に聞き取りなど調査をします。


なぜ「行為者」を庇うのか?と、ストップです。


この時点で、「行為者」は「加害者」じゃないです。


あえて刑事的にいうなら、被疑者、重要参考人程度でしょう。


けれど、企業にとって、大事な労働力ですから、「お前がやったんだろう?」みたいな取締りはNGです。


ハラスメントを疑われた時点で、行為者は十分にショックを受けるはずなので、想像の通り、会社にとっては「行為者の方が労働力としての価値が高い」ことはままあります。


だから、たぶんですけど、行為者が罰として降格異動解雇、などというドラマのような展開はほとんどなく、実際は、被害者を異動させ、行為者の直下につかないよう配慮がなされるのではないか?


被害者の気持ちに配慮しても、法律や相談窓口って被害者意識からくる復讐心を満足させるためのものじゃ、ありません。


なんだか話が弓なりに逸れたので、次回に続きます。






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