【短編小説】ホワイトデーに欲しいもの(真相)
2月7日。
「どうしたらいいのー!?」
私—友紀は過去最大級の難題にぶち当たっている。
「っとに初心だねぇ、あんたは。」
親友の美里が呆れたようにこっちを見て言う。
「そんなに好きならさっさと告ってしまえばいいのに。」
そう、私は初恋真っ最中だ。相手は蓮という幼馴染だ。
美里の言葉を思い描いてみる。
「む、無理無理!恥ずかしすぎて死んじゃう!」
私がそう叫ぶと美里はハァ、とため息をつく。
「...やっぱこれしかないかー。」
「え?なんか案あるの!?」
私が反応すると、美里は