見出し画像

遅延証明書は無効「ただの遅刻」に驚く。今までの派遣先はどこも、始業時間よりやたら早く来ること、に非常に否定的だった。

4月からの派遣先は電車を2回乗り継ぎ、3本の違う路線に乗らないと辿り着けない場所にある。埼玉住みが都心で働くのは場所にはよるがそこそこの通勤時間と定期代と複雑な乗り換えルートが要る。

4月第1週。通勤慣れしない新入社員が多いせいか(まだ学校は始まってないはず)理由は不明だが、週3回、3つのうちのどれかしらの電車が遅延した。
2回は規模が小さく、滑り込みではあるが、1分前まで含め、遅刻なし。
4月5日、そこそこがっつり半蔵門線が遅延した。信号異常である。
トラブルなければ30分前には会社に到着する計算でこの日も出ていた。

大混雑の車内から責任者に電話を入れ、派遣会社にもメール。
会社「部署に伝えときます」のみ。
派遣営業「遅延証明書は要りません。先方はなんといってますか?」
(営業はなぜ、派遣先の遅刻処理方法を知らないのか、不信感高まる)

14分遅れで駆け込み。すぐ業務に就く。切羽詰まった尿意があったが
駅の女子トイレは長蛇の列。諦めて正解だった。出勤してからトイレへ。

午後、少し落ち着いた頃、たまたま人事部の責任者とすれ違ったので
「勤怠は全て派遣会社のほうでしますが、派遣先には遅延証明書は提出不要か訊いてほしいと営業が申しておりまして」一応訊いてみたところ
「要らない。ただの遅刻なんでね。」

えっ!?!?

そこそこの数の企業や病院で働いてきて、遅延証明書が無効(時給補填されない)ところは実は初めてであった。
帰りの電車内で遅延証明書についてググる。
「法律的にはなんの効力もない。不可抗力として遅刻扱いにしないかどうかは、あくまで会社の裁量にゆだねられているが、一種のパワハラ、ブラック企業あるある」というような内容が複数記事で見つかった。

社会人なので、言うまでもなく、多少のトラブルがあっても始業時間に間に合う時間に家を出るべき。それには何の異議もない。
だから30分前には会社に着くように出ている。

今までの会社は、「用もないのにやたら早く来ること」に非常に否定的だったのだ。どこも。(無論、早残はつかないし、電気代もかかるし、管理職不在の業務時間前に何かあった場合、管理者の責任になるからである)
それでも、通勤混雑回避のために、どの派遣先も比較的早く行き、部署ではなく、休憩室で朝食をとったり、読書したりして、10分前に部署へ、だった。

今度の派遣先は、結構な有名企業なのだが休憩室も食堂もない。
皆さん弁当持参、自デスクで休憩する。ついでに給湯室もない。

自分の契約時間より30分早くから社員は勤務開始している。
社員たちが業務を開始した頃に入室し、道具や身支度を整えてトイレに行き、持参したお茶を飲んで、契約開始時間に最初の指示を受ける。

例えば1時間前に着くように(電車3本のうち1つ2つ遅延しても大丈夫な)すると、仕事できない時間に1時間、デスクに座って社員が忙しく働く中、小さくなって気配を消して座っていることになるわけだ。

どうなの、これ。

駅前にカフェもマックもイートインつきコンビニもなく
となると、最寄り駅のベンチで時間を潰すほかなくなる。
幸い、地下鉄なので真冬、真夏でもまぁ、地上駅よりは過ごしやすいであろうが・・・・。
実は、同じ状況の人がたくさんいるのか、駅のホームのベンチ、8割方埋まっているのだ。ベンチメンバーは電車が来ても乗る人はほとんどいない。

なんともいえない気持ちになる。
契約時間より1時間も前に会社最寄り駅に(駅から徒歩3分)ついていることを要求される。1円も出るわけじゃない。

まぁ、それがイヤなら徒歩圏内で時給の安いところで働けばいいじゃん、ということなのだろうね。
最寄りのスーパーの時給は最賃。派遣先は500円以上時給が高い。
地元で働くより稼げるんだから、1時間前に駅で待ってるくらい、文句言うべきでない、ということなんでしょうね・・・・。

就業から1週間経ったので、派遣営業と電話面談。
そのとき「法律上、遅延証明書が無効という知識はあったが、「ただの遅刻」としてペナルティがつく派遣会社も就業先も初めてで、非常に驚いている。
知っていれば何もなければ1時間前に着いてしまうとしても、そうしていたので、契約時にそういうことはきちんと提示してほしい」という話をした。

始まったばかりではあるが、次回就業先を探すときは
「遅延証明書が有効か無効か」「派遣が使っていい休憩室や給湯室、電子レンジや冷蔵庫はあるか」などは複数候補があった場合の選ぶポイントにしようと思う。

今までも、「派遣社員は休憩室使用不可(外で食べなさい)、給湯室、お湯、冷蔵庫など全て使用不可」というところはあり、そういうところは業務そのものも、派遣を非常に軽んじた差別的な扱いで、契約更新せずに2か月で終えたのだった。
派遣に休憩室を使わせない、は大病院にとても多い。

都合よく、手の足りない時間、業務だけいつでも切れる派遣にやらせ
ボーナスも出さず先の保証もしない、なかなか闇深いシステムだなと思うが、単純1時間あたりの時給は正社員だとヘタすると最賃を割り込み、責任は重く、辞めるのも難しいことを考えると、
高い時間給(2000円近い案件もそこそこある)で指示されたことだけやる、決まった契約期間を終えたら人間関係も全てリセット(派遣で働きたくない人は、この毎回新人、毎回人間関係が0からがイヤだという)という
派遣社員であるメリットも色々あるので・・・・。

物事は必ず一長一短、光と闇がありますわな。

(有期の)派遣は5年10年というスパンではその会社の先を考えた仕事はしないし、自分の会社、という意識も持てないですが
せめても、持てる能力はいる間だけ、全力で提供しよう、という姿勢ではどこの派遣先でもやってきました。

正直にいえば、仕事としては「どうしたらいいか考える」「工夫」「試行錯誤」がないので、やりがいは感じづらいですね・・・。そしてどこも、言われたいことを片付ける雑用係としてベテランになった頃、契約は終わるのでした。

3年後の次回更新時には、無期派遣か紹介予定派遣、あるいは派遣会社を離れて自力で正社員就労を目指すか。55歳という年齢はウォールマリア並の高い壁ですが。

正社員であれば、早く来て自デスクで勉強していようが給料は出ないけど仕事始めていようが問題ありませんしね。

とりあえず、週明けからは1時間前に最寄り駅につき、駅のベンチの争奪戦を勝ち抜いて、英語の勉強をしたいと思います。

夫を6時半に送り出してから支度していると間に合わない計算になるので
ちょっと色々やり方を模索しないといけません。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?