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良いお母さんなんて幻想だし、呪縛だ。私は精一杯私でやっている。

フルタイムで働いているから、ちょっと帰りが遅くなることもあって、
そんな時、ただいまー、ごめんねー遅くなってって、本当に毎回言いそうになる。
だけど、私は一生懸命働いてきたし、少し遅くなったのは別に悪くはない。
ここで遅くなってごめんと私が言ってしまったら、働くお母さんが悪いことしてるみたいになっちゃうだろう、と毎回思って、ただいまー、今日はおそくなっちゃったー、とごめんとは言わないようにしている。
馬鹿みたいだが、毎回これを思っている。ごめんてなんだよっ、この場面で言っちゃいけないセリフだなって。

良いお母さんってなんだろうかと考えることもあるし、私はいわゆる良いお母さんではないかもしれないという良いお母さん呪縛に縛られそうになる時もある。
だが、良いお母さんなんて幻想だし、呪縛だ。そうに違いない。
現に、私の母もフルタイムワーキングマザーだったが、綺麗で仕事もできて大好きだった。子供だった私は母が働いていることに不満なんてなかった。そのおかげで教育も受けさせてもらえたし、残された父も安心して生活できている。だが、母は早くというか、世間の人たちより早めに病死してしまってから、こう考えると働きすぎだったんだろうか。それは良くなかったと思うけど、それについてはもう遅い。私にできることはないし、早死にしたことと母がワーキングマザーだったこととは関係ないわけではないが、論点が違う。

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