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ゆっくり実況を衰退させていたのは自分だった話

どうも、ニグです。
よろしゅうお願いします。

雨上がり決死隊解散のアメトーークを見逃し配信で見ました。
twitterで話題に上がっていましたが、何と言うか、人の本音がぶつかるものって自分の言葉では表現しきれない凄みのようなものを感じます。

その中で面白い記事を見つけたので、このnoteを書きました。
多分こういう傾向のnoteを書くのはこれで終わりになると思います。多分(予防線)。

今回のテーマは、「先鋭化」です。


ケンドーコバヤシさんから見る「お笑い芸人」について

タイトルのこの考えの発端になったのはある一つのネット記事からです。

雨上がり決死隊解散アメトーークにも出演していたケンドーコバヤシさん。彼のお笑い脳はずば抜けて高く、多くのバライティ番組に出演しています。

ネット記事は話半分で聞いた方が良いのはわかっているのですが、読んでいるうちにこれは真に受けないといけないと思うようになりました。

「お笑い界は破滅する」を簡単に要約すると、

・お笑い芸人側が、「お笑い論」を語る時代になった
・今のお笑いは、地に落ちる前のプロレスに似ている
・先鋭化しすぎて、何も認めないようになってきている
・マニアがジャンルを潰す

です。

つまり、本来バカを演じ、人を笑わせる立場にあるお笑い芸人側が裏側を見せるようになり、今までなら笑えていたお笑いが笑えなくなっている。ということです。

恐らく、これが最も顕著になったのは2020年のM1グランプリでしょう。
マジカルラブリーが優勝した際には、マジカルラブリーの漫才が「果たして漫才なのか」論争が起こりました。本来M1グランプリで漫才か否かなんて起きちゃいけないはずなんです。だってM1ですもん。漫才-1ですもん。決勝に勝ち進んでみている時点で、漫才であるはずなんです。

しかしそこで論争が起き、結局は「あのお笑いを漫才と理解できない方が悪い」みたいなうやむやな結果になりました。私としては悲しい限りです。

ケンドーコバヤシさんも触れていましたが、今のお笑いはプロレスが総合格闘技にシェアを奪われる前のプロレス界に似ています。当時のプロレスは「受けることがプロレス」「勝ちを求めないのか」というプロレスの根本にかかわる論争が起こっており、プロレスラーの中には自分のプロレス論をメディアで発信するようになりました。その結果訪れたのが2000年代のプロ低迷期ではないかと思われます。

はい、ここまで読んでいただいた方ならわかるでしょう。

ゆっくり実況論をゆっくり実況者側から発信しているのが、私自身という事に。


自分自身がガンになっていた

ゆっくり実況を長年やっていると、ゆっくり実況者しかわからない価値観がわかるようになってきます。形容しがたいのですが、「こういうのが視聴者に求められてるんだろうなぁ」とか、「こういうのが今のトレンドなんだろうなぁ」とかがわかるようになってくるんです。

そして、その価値観が自分の中に積み重なり、固まっていくと、自己顕示欲というプライドに変化していきます。

「もっと見てもらいたい」
「もっと再生数が欲しい」
「もっとファンを増やしたい」
「自分の考えが認められたい」

このような考えを心の中で抱くのは自由ですが、それだけでは抑えきれず、動画の中ににじませてしまうのです。

そうすると起こるのは、至上主義的な発想です。

「こうでなくてはならない」
「こういう動画を作るべき」
「ゆっくり実況者はこうでなくてはならない」

という思想に変化していくのです。

その結果起こるのが、動画の先鋭化であり、内輪ネタです。「自分たちのノリを受け入れられない視聴者はいらない」と切り捨て、視聴者層の新陳代謝を阻害するのです。

...はい、みなさん、お分かりですね。

まんま今までの私がnoteで言ってきたことです。

そうなんです。ゆっくり実況についていろいろ考え、発信してきた私でしたが、私自身がゆっくり実況界を破滅へ導こうとしていたガンだったんです。

良かれと思ってやっていたことが、人気になり、自己顕示欲へと次第に取って代わられたのです。

そのようなプライドは自分自身が持てばいいことなんです。他者に垂れ流し、承認してもらおうと試みるのはダメなんです。


シンプルなものこそちょうどいい

お笑いに話を戻します。

笑点が老若男女に受け入れられるのは、何も知らなくても面白いからです。言葉遊びやその場の言い回しなど、シンプルだからこそ誰にでも受け入れられているのです。

しかし、現代は誰でも裏側を発信できるようになりました。AKBに始まり、芸人時代の苦労や芸能界の裏話など、誰でもスマートフォンから世界中に見せることが出来ます。

恐らく、笑点にあるエッセンスこそ、エンターテインメントが本来持つべきものだと思います。

裏側や人柄を見せるのはあくまでもクローズドなものでいいんです。知りたい知りたいと思う人たちだけが見れる、ファン限定の有料記事とかが適しているんです。

恐らく、自分が今までやってきた破壊行為はもう不可逆だと思われます。それに関しては私は元通りにする術を持ち合わせていません。ゆっくり実況界を破壊していたのは自分だったんですから。

こういう真面目な記事を最後にすると書いたのもそのためです。

想像以上に読まれすぎてしまった。一個人の意見が、いつの間にか視聴者の脳内に刷り込まれるようになってしまった。私のネットリテラシーの低さが招いたことです。もしまた書きたいと思う時は有料で公開しようと思っています。別に金稼ぎとかじゃなく、本当に読みたい人にしか読ませないためです。(それならもう書くなよって話なんですけどね)

コンテンツは何も知らない人にも面白いと思わせる、ワクワクさせるものなんです。最近のヒカキンさんなんてまさにそうです。何も知らなくても面白い動画を作る。それが本来あるべき姿と言うか、それじゃなきゃダメなんです。

まだまだ自分はそのレベルに達していない。

結果で示さないといけないんです。



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