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面倒臭いゴジオタには、ちょっと物足りなかった『ゴジラ-1.0』

はじめまして。
3度のメシよりゴジラが好き。
筋金入りのゴジラオタク、タジラです。
本日、遅まきながらようやく『ゴジラ-1.0』を見てきたので、その感想を書きたいと思います。

文句なしの100点。だけど……

結論からいいますと、まぁそれなりに面白かったです。
敢えて点数をつけるなら、文句なしの100点。
じゃあ、なぜ「まぁそれなり」なのかというと、個人的な好みの問題として、私にとっては『シン・ゴジラ』の衝撃を超えなかったからです。
私は決して映画関係者でもなく、当然何らかの映画製作にかかわったこともなければ、どこかで映画について学んだことがあるわけでもなく、まして評論家でもない。
なので、これはあくまでも、いち「ゴジラオタク」としての個人的な好みの話です。

ゴジラオタクのプロフィール

ゴジラ映画は、1954年に公開された『ゴジラ』以降、日本のみならず、海外作品やアニメ作品などなど、数十の作品が作られてきた作品群。
今回の『ゴジラ-1.0』は、そんなゴジラの誕生70周年記念作品。
そんな歴史があるだけに、ゴジラの設定やキャラクター造形、作品の毛色もさまざま。
当然、その需要のされ方もさまざまなわけで、ゴジラファンたちの間でも、
「この時代のゴジラ作品は好きだけど、この時代のゴジラはあまり好きではない」
とか、好みが分かれるものなのです。
私は、そんなゴジラの全作品を複数回見てきた(作品によっては数十回)それはもう面倒なゴジラオタクです。
そんな、いろいろとこじらせたクソめんどくさいゴジラオタクである私からすると、今回の『ゴジラ-1.0』は、確かに文句のつけようがないくらい素晴らしい作品ではあるのだけれど、他のゴジラ作品と比べていくつか好みでない要素があったのです。

好みでなかった点 その①

まず、「怖すぎる」。
今回のゴジラは、とにかく露悪的。
例えば、東京上陸前の、海上のシーン。
不必要に、口を開けたり、目を見開いたりして、ちっぽけな人間を追い回す。
次いで銀座のシーン。
あきらかに狙って、ビルを破壊する。
電車にかじりつくシーンとか、怖すぎる。
私が好きなゴジラは、わざと街を破壊するというより、ゴジラ的には単に歩いているだけなんだけど、邪魔だから結果的に街が破壊されてしまう。
そんな、あまり意思や人格的なものを感じないゴジラが、私は好きなのです。

好みでなかった点 その②

「ゴジラ・ザ・ライド」すぎる。
『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督は、過去にもゴジラに関わっており、そのひとつが『ALWAYS 続・三丁目の夕日』で、もうひとつが西武園ゆうえんちのアトラクション『ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦』。
『ゴジラ-1.0』のゴジラは、キャラクター設定といい、世界観といい、動きといい、かなり「ゴジラ・ザ・ライド」っぽかった。
何しろ私は「ゴジラ・ザ・ライド」を、多分もう10回以上乗っているので……ちょっと新鮮味が足りなかったのです。
(どうせなら、「ゴジラ・ザ・ライド」みたいに、キングギドラとかラドンとか出して欲しかった)

好みでなかった点 その③

ビルが低い。
これは、太平洋戦争直後の日本が舞台だから仕方ないのだけど……。
私が好きなのは、高層ビル群を破壊するゴジラ。
今回は、ようやく復興した戦後の銀座が舞台なので、現代と比較してビルが低い。
CGのクオリティがめちゃくちゃ高いので、それでも迫力は充分なのだけれど、せっかくなら現代の高層ビル群を破壊して欲しかった……。

まだまだゴジラについては延々と書きたいことがあるので、今後細かく分析・考察していきたいと思います。


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