カタカムナの奇跡で、サイアクな彼氏と別れた話ー6・退居、完了

そして、運命の時がやってきた…。
約束の時間となり、上司と合流して、自分の部屋に向かうこととします。
上司は、応援も呼んできてくれていて、男×2と私、相手の4人での対面となりました。

めちゃくちゃ最悪のシナリオとして、相手が襲ってきたり、刃物振り回したりあるかもしれない!とめちゃくちゃ身構えてましたが、対面した彼は、拍子抜けするくらい、すごく小さく見えました。(元々身長は高い人です)
背中が丸まり、自信なさげにたよりなく立っていました。
顔はとても見られなかったですが、彼の声は涙で揺れていました。
この1日と数時間で、すごく反省したよ、というような小さい姿はそこにありました。

ただ、私に対する謝罪は、このあと一度も出て来ませんでした。ただの一度も。一切。
あの時はごめんなさいの類の言葉はない。
「もう暴力は振るわないから」と自身の行動を改める旨のことは語るんですが、
あの時は悪かった、等の私に向けた言葉は、本当に一言も口にしなかった。

彼と生活しているとき、私はありがとう警察でした。
何かをしてもらったら、ありがとうで返そうねと。煙草を渡すとき、何かものを取ってもらった時。ありがとうを形ででも伝えようね、と。
そう何度も何度も私は彼に伝えてきたつもりでした。
しかし、彼の口から出るのは「うむ」「ご苦労」ばかりで、要求しないと「ありがとう」は滅多に出てこないワードでした。

話は、上司がメインで進めてくれました。
私が話し合いの場に居る時は、今後どうしたら、金が無い、出る荷物はまとめたが他の大きい荷物も持ち込んでて、処分していただけるならそのお金を迷惑料として支払いますが自分には証明書がないので売れない、等、事務的な装いをしながらの保身というか、こんなに反省しましたよのポーズというか。せめて地元に戻るために三万貸してくれないか、とも言っていました。無職無一文なので。
上司も私も突っぱねました。

会話が平行線の押し問答だったのと、私が居るとしたい話ができないと感じたのか、上司に促されて、その場から離れ、扉で隔てられた非常階段口へ。呼ぶまでここで待機してて、と。

非常階段口にひとり残された私は、改めて、空を見ました。
「この曇り空が、解決とともに青空を見せてくれるんだ」と無邪気に信じていましたが、空は、予想と違った、雨模様。

土砂降りじゃない。大粒でもない。霧のような、軽やかで、何もかものよごれやけがれをすすぎ落とすような、柔らかい雨。

泣いている描写の代わりに雨を降らせる、という技法が、漫画や映画なんかに使われたりしますが、現実でも起こるんだ、こんなことが。そんなふうに思いながら、音すら立たない静かな雨を、眺めていました。

しばらく待たされた後、「出てもらいました」と報告があり、彼奴が居なくなった、自分の部屋と対面しました。
部屋に戻る前に、3人で、彼との暮らしぶりなんかの雑談と、お叱りの言葉もありました。普通に働けていた人を、よくあんなズブズブにできたね、寝たきりとかの病気じゃなかったんでしょ、甘やかせすぎだよ、と。
そこは本当に私の反省点です。私が注いだのは愛じゃなく、甘やかしだったのだと。

相手と、上司と応援の方の三人で、土曜日の警察呼んだ事件の話もしたようですが、「強く引っ張りすぎただけで…」と、彼等には話したようです。
私の認識と違いすぎててびっくりしました。あるいは、味方に引き入れようとか、同情を買おうとしていたのかもしれません。
自分の正当化と、懐に入り込もうとする話術は健在のようです。

ともあれ、私に落ち度があったことも事実なので、そこは素直に反省し、次があるなら二の轍は踏まないようにがんばるのみです。
そういえば、最悪パターンとして、部屋がこれでもかとゴミや汚物等で荒らされているパターンも予想していましたが、部屋はものの見事に、キレイに片付けられていました。

このほぼ2日、彼は何を思い、どう反省したのかは気になりますが、私への謝罪は無かったので、自分に落ち度は全く無かった、という認識では…あるんだろうなと。

これをまとめていた時に携帯が鳴りました。上司からです。

彼を、警察署まで送っていったと。

所有していたバイクも別のところへ移動させたと、追加のお達しが届きました。後は行政へ任せよう、とのことで、了承しました。

ひとまずは、これで彼との縁は切れました。 連絡先も教えてないです。
合鍵は持たせてません。
昔、交際の挨拶に寄っていたので、ないとは思いますが、実家にも「もし奴が訪ねて来たら警察呼んでいい」と伝え終わっています。

今後、なおも私に接触してくるようなら、警察に通報するしかありませんが、そうならないことを願うばかりです。

絶縁、彼との縁切りは切望していました。初めて私物を掃除と称して袋詰めにされたときは、「誰か助けて!!」と涙を滲ませ、心の底から願いました。

神の力ではなく、そこに溜まった人々の怨念が願いを叶えると噂の、京都の最強の縁切り神社の力を、結構本気で借りようと思っていましたが、神の威光の速攻力たるや。ここまで3日弱です。仕事が早すぎる。ビックリしました。

と、同時に、あんなに切実に願った事ではあるのに、思っていたほどスッキリはしないものなんだな、と思ってしまいます。

私は臆病ものでした。5年程連れ添った人でした。
縁は切りたいけど、派遣先に言う?そうしたら私も処罰があるのでは?解雇されて部屋から追い出されてしまうんじゃ?という恐怖から黙って彼と付き合い、
警察や行政に頼る?方法論としてどうすれば?となぁなぁで先送りにし、
家族に頼る?でも父が協力してくれるだろうか…と、そこも先送りにし……
その先送りにした全部の債務を、一気に3日でカタをつけてくれました。

結局、上記した私の悩みは、すべて杞憂の幻でした。
ここまでお読みいただければ分かる通り、私が思っていたよりも、世界は私に協力して、手助けしてくれました。本当に、ほんとうにありがたいことです。
事が起こるまでに、私がカタカムナ関連でやったことといえば、カタカムナの写経を80首すべて写し。音読すること4周でした。
それだけでこの効果なんだ…と。

この3日は、起こること全てが、作り物みたいに、私に都合よく運んでいきました。
物語の主人公みたいだ、こんな事ほんとうに現実に起こるの!?と何度思ったことか。
夢のような3日間でした。

後日談として。
再度警察から連絡が入り、「彼の写真があったら、資料として提出してほしい」とのことでした。退居から三日後だったでしょうか。
新しいスマホにしてるから残ってないのでは…と思っていましたが、クラウドに記録としてシッカリ残っていました。近代機器べんり~!
最近は全然撮っていなかったので、古い記録にはなりますが、
ちょうど付き合いたての頃の、最初期にあった彼との写真でした。
提出した写真を見た警察の方が、ぼそりとつぶやいた一言は忘れられません。
「わぁ、なんか…人相が違って見えるねぇ」
この方は、話を中心で聞いてくれた警察官のおひとりでした。
本当に、この頃はこういう結末が待っているとはつゆとも思っていないほどの、まぶしい笑顔が写っています。

さらにそこから数日後に、また連絡が警察から入ります。
「彼は、行政の手続きで、今は別の場所に住んでいる。ただ、大きい荷物・バイクの移動と、こちらの派出所でのやりとりが必要で、この街に立ち寄ることはあるが、貴方(わたし)の部屋には寄らないようにと、再三きつく言っています。もしストーカー等の行為があれば、遠慮なく警察を呼んでください」とのことでした。

思えば、この追加の業務というか、追加連絡も、当事者としてはつらいところですね。思い出したくもない相手との出来事や連絡事項を、またさせられるんです。しんどいことこの上ない。
でもね、私はすっごくケロッとしてたんですよ。
カタカムナを唱えて根っこがつよくなっているのは間違いないです。
「あぁ、彼の写真?いいよどうぞー」という具合でした。
本当に、身体も心も相当タフになりましたよ。

これにて、私の「最悪の彼氏との別れ編」、完全に決着でございます。

天之御中主神さま、大国主大神さま。その他応援したり見守ってくれたフォロワーさん各位、全てに感謝します。
ありがとうございました。

引き続き、続編「中学生みたいに若返ってキレイになっちゃう〜!編」もお楽しみにー!

2024.0514




…と、いったところでキリよく終わってもいいのですが。
退居当日(5/6)の様子もコッソリ書いておきます。

彼がいなくなった部屋は、いつもより広く見えて。
彼がいなくなった部屋でひとり。ぽつりと佇んで。
本当にこの道が正解だったのか?と胸がとても苦しかったです。
GWこどもの日、一緒に食べようと思って冷やしておいたドーナツとちまきがそのまんま冷蔵庫に残っていました。
その他、食べ物系をあらかた見ましたが、何にも手を付けていなさそうな状態でした。…まぁ、調理が面倒でやらなかっただけかもしれません。

玄関に出してあった私のごみ袋に詰められた私物が、一袋だけ、部屋にもどされていました。かわうそのぬいぐるみとか、カバンとかが入った袋でした。思い直して戻してくれたのかとも思いましたが、単に最後に詰めてそのまんまだった、ってだけかもしれません。

そういえば、彼は数日前に見た時より、身だしなみ(髪と髭)を整えていました。いよいよ追い出されると思ってスッキリしておきたかっただけかもしれませんが。彼なりの反省の意も入っていたのかもしれません。

私が去った後。
彼はこの部屋に一人残されて。別れる出ていけ・と言われて、何を思ったんだろう。何を考えていたんだろう。置手紙みたいなものは一切ないので、そして連絡とるつもりもないので確かめようはありませんが。
少なくとも、いま傷ついて泣いている私の半分…くらいは、ショックをうけただろうか。それとも、自分の保身やどう立ち振る舞うかで頭がいっぱいだったんでしょうか。どう取り入れば事態は好転するか、とか。
…もう、過ぎたこと。考えても仕方がないとわかっていましたが、分かっていましたが。5年です。5年分を共にしました。そう簡単に忘れたりはできないほどの時間を共にした人でした。

色々考えて、めそめそしていたら、いきなり外が土砂降りになって、ものすごい雨音がし始めたんです。さっきまで霧雨だったのに、柔らかく静かな雨だったのに。
窓から見る土砂降りの大粒の雨。もしかしたら、彼の決着がつくまで、神様がギリギリまで持たせてくれていたのかもな…なんて思えて仕方なかったです。それくらい、いきなりの雨量の変化でした。今度こそ、すべてをすすぎ落とす強力洗浄!のような力強い雨でした。
この後には、遺恨も後悔も辛さも涙も、なにをも残すまいとするような。
神様が頼もしすぎて下げた頭を上げられないなと、そう思いました。

翌日からの仕事は、夜勤だったので睡眠を多めに取りました。
送迎バス乗り場に行くと、上司がコンビニの前で煙草をふかしていました。どうしても、彼を任せたその後が気になったので、雑談がてらきいてみると

「あぁ…。あの時は君を責めたけど、ありゃダメですわ。根っから腐ってました。あの追い出された状況にも関わらず、『あの人(私)ね、僕との約束破ったんですよ、僕の携帯、用意してくれなかったんですよ、酷くないですか』とか言ってました。いや知らんがな。どれだけツラの皮厚いんだって俺でも思いましたもん」
との評価でした。

ッハ~~~~~!他人の目から見てもク〇男ということが証明されてしまった!も~~~~~~知らねぇ!!たとえストーカーだろうと強引訪問だろうと泣き落としだろうとぜ~~~ってぇ復縁しない!!無理!!!捨てて正解!
結局、自分は悪くないお前がお前がって思ってたんだ。だから謝罪なかったんでしょ?悪者は君自身でなく私だったんだ?私は傷ついてないとでも思ってたのかい?!
ッハ~~~~~知らねぇ。もう知らねぇ。もう関わらねぇ。
あーーースッキリした!!!!!!!
私が知らないところで私が知らない人と私の視界に入らないところで勝手に幸せになりな!
もうアナタのことは知らん!!!

今度こそ、〆させてもらいます。ご拝読、ありがとうございました。

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