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お母さんのお金で買ってよ

お駄賃制をやってみて1年

3歳になる少し前からお駄賃制を導入し、息子は4歳と半年になりました。

お駄賃制をやり始めたきっかけとなったペペシさんがとっても素敵に私のことを紹介してくださっている記事もぜひご覧ください♡



お金教育、、、というと仰々しいかもしれないけど、

「おねだり上手な息子が欲望のままになんでも手に入れていって大丈夫かな??」
「ほぼ100%キャッシュレスで買物している環境で子どもの金銭感覚はどうなるの??」

そんな心配事は、この1年でかなり払拭できました。

4歳半の息子は、数字には強く、139まで数を数えたり、簡単な足し算や引き算は理解している様子です。
数を数えることは、お風呂でのぼせそうだったので、こちらの方がもうやめて~~!スト――――っプ!と止めたくらい。

お駄賃制を取り入れる前は、「お金目的じゃないと動けない道徳心のない人間になってしまうのではないか。」という心配がありました。
でも、「愛情もって関わっているのだから、そんなことになるはずない!
!」という言葉を信じて、とにかくお母さんであるわたしが「助かった!」と思ったときに10円をあげました。

すぐにけんかになってしまう1歳の妹に優しく言葉をかけて15分ほど遊べた時には、
「おかげで夕飯のしたくがはかどったよ。助かった。ありがとう。」
と言って10円を渡しました。

食べ終わった食器を流しまで運ぶのは、我が家では自分のこととして、お手伝いにはカウントしませんが、初めてできた時には10円あげました。

やるべきことに対しても、10円とともに「ありがとう」と伝えられたことに対して、息子の反応は意外でした。

10円をあげなくても、
また、妹に優しく対応してくれた。
また、食器を運んでくれた。のです。
(もちろん、基本的にけんかしていますよ。笑)

これって「こうすればお母さんが喜んでくれる。」
ということを息子が理解した。ということですよね。

10円を渡さずに、「ありがとう。助かったよ。」の言葉だけでも伝わったのかもしれないけど、
「お駄賃制によって道徳心のない人間になるのではないか。」というわたしの中にあった心配事はなくなりました。

次の心配事は「自分の人生ではなく、お母さんのための人生を彼が歩んでしまったらどうしよう。」そんなこともないです。笑

言葉にすると、そう感じてしまいそうだど、実際はもっと他の日常と混ざり合っている中のちょっとした出来事であり、ひとコマなのです。

余談になりますが、
お金をいただかないボランティア活動と、お金を受け取るビジネスについての学びもありました。そのことについては別記事で書きたいと思います。

使うと減るから使いたくない

ある日、保育園にお迎えに行くと、
「恐竜のグミが欲しいからお店に寄って帰ろう。」と言われました。

夕方の買い物ラッシュの時間帯に、買物行くの嫌だな~。
というのは、お母さんの事情。こどもたちとの時間を十分確保するための今のライフスタイルなので、付き合ってあげることにしました。

お小遣いも少したまってきていたので、
「いったん家に帰って、貯金箱のお金をお財布に移して、それから買いに行こう」
と提案しました。

貯金箱はズッシリ、お財布は使う分だけ。についてはこちらの記事をご覧ください!(おすすめです!)



「せっかくお手伝いして10円がたまってきたのに、使うとなくなっちゃうから、お母さんのお金で買って。」

そう言われ、ニヤリ(笑)

ああ、4歳にして、使うとなくなるから使いたくない。だから誰かに代わりに買ってもらおう。
ということが分かったんだね♡

嬉しくなりました。

でも、お母さんは毅然とした態度で対応しました。

「お金を持ってて嬉しいの?」
「欲しいものと交換するためにお金をためているんじゃないの?」
「使わないと意味がないんじゃない??」
「今こそ使うときなんじゃない??」

一瞬、
「ハッ!」とした表情をしたあと、、貯金箱から10円玉を12枚数えて入れました。

お金とは何だ


息子の中に「お金を蓄えたい」という気持ちが芽生えていたことに驚きました。

毎度毎度10円がもらえるわけではなく、自分が動いてお母さんに喜んでもらえた時にしかゲットできない貴重なものであり、

それは、社会的に共通して価値のあるものであり、

欲しいものを手に入れることができる「どうぐ」である。

ということを理解することが出来ました。

そう、お金って道具なんだよね。
たくさんもっていれば幸せになれる。と長年思い込んでいたけれど、
幸せになるお金の使い方、
幸せになるお金の稼ぎ方、
きっとあるのでしょう。


その方法に正解なんてものはないのでしょうが、
お金が動くとき、わたす側も受け取る側も、見ている傍観者も、みんなが「笑顔」であることがその正解に近いように感じます。


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