秋山青生

あきやまはるお、と読みます。日々の徒然に詩のような言葉を綴ってきました。意味はなくても…

秋山青生

あきやまはるお、と読みます。日々の徒然に詩のような言葉を綴ってきました。意味はなくても、生きて自分を残すため。過ぎ去った人を生かすため。私が憶えている限り、私の中ではその人を生かしていくことができると信じて。 誰かに響くものがあれば幸いです。

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    私が読んで感銘を受けたものをブックマーク的に置かせていただいております。 よろしければぜひ皆様にも読んでほしいと思います。

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新盆によせて

白紋天をつるし灯りをともしたら 花はあなたの好きだった白いかすみ草を多めに お気に入りの白檀の香を燻らせて 例年にも増して暑さが際立つ夏の空 いつも一緒だった部…

秋山青生
6か月前
29

ねがい

さよならを言うこともできないまま 引き離された過去のこと 消えない想いはつのりつづけて 透きとおるような結晶になった 誰かの涙を拭くことはできないけど ぼくはそれを…

秋山青生
1日前
24

引き出しの中

書きたいことはたくさんあった 書きたいように書けばいいのに どうも勝手に思い悩んで 引き出しの中に引っ込めるうた 完成しそうな下書きたちが そこには山ほど眠っている…

秋山青生
2日前
28

Xと連携できました✨意外と簡単だった…!どうでもいいようなつぶやきをしておりますのでお暇なときにでもどうぞ。
ちょっと先週頑張りすぎたのか風邪引いたっぽいです…。精神的に使いすぎた気がします💦明日からまた仕事なので、早めに休んで回復したいと思います😊

秋山青生
3日前
16

初めての有料記事を買って下さった皆様、本当にありがとうございます。精神と時の部屋ばりの重さですみません。

noteは作品を上げているだけになっていますが、日常のどうでもいい呟きはXを使っています。noteからXにはまだ繋げていなかったので、そっちも繋げようかと画策しています。

秋山青生
5日前
8

今日はnoteを始めて9ヶ月だそうです。読んでいただいたみなさまに支えられてここまできました。本当にありがとうございます✨
スキやコメントをいただけると本当に嬉しくなります😊
今後も良い作品を書けるようにがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

秋山青生
6日前
21

うたたね

テレビをつけるとそこには 目を覆いたくなるようなニュース 今日はとりあえず見ないように テレビを消してソファに飛び込む どんなにあがいたとしても 現実から逃げられな…

秋山青生
6日前
20

備忘録

いつもスキやコメントをいただきありがとうございます。 この作品はいわゆる原初療法みたいな感じで、自分の中にあるわだかまったものを整理しようと思って書いた文章の羅…

500
秋山青生
6日前
5

フォロワーさんの記事を読んで、内面の深い部分を書いた作品を有料記事にし、積極的に読みたい方だけに読んでもらう、という方法を学びました。
有料記事は収益を得るためのものという意識がありましたが、読みたい人のフィルタをかける役割にもなるのは新しい視点でした。
自分もやってみようかな。

秋山青生
9日前
26

虚空

歌うのが好きだったあなたは 今も旅先で歌っているだろうか その歌声は聞こえなくなっても 胸の中に今も響いている 詩を書くのも好きだったあなたは 今も旅先で書いている…

秋山青生
10日前
23

ココア共和国5月号に載った作品が、選者の秋吉久美子さんからいいね👍をいただきました。
今回は自分にしか書けないものを、と思い作ったので、詩として汲み上げてもらえた上にごほうびまでいただき嬉しく思っています。電子版に載ってるので是非読んで下さい😊私は楽天koboで買ってます✨

秋山青生
2週間前
28

月がきれいな夜

ふと見上げると空に 小さく白い穴があいていて こぼれるように照らす光に あなたがいるような気がした 昔の人が言った有名な言葉がよみがえる 「月がきれいですね」 今な…

秋山青生
2週間前
39

展墓

さよならをかたどった目印に ぼくはそっと手を合わせた 信仰などどこにもないけど きみを想うつかの間の行為 あの日病院で泣き叫んでいた ぼくにも白髪が増えてきて 今や…

秋山青生
3週間前
30

かなり久しぶりにココア共和国に作品を載せていただけました✨今回は5月号の電子版に掲載予定です。ここ最近書くペースが落ちているところですが、良い作品を書けるようがんばります😊
ちなみに書いたのが3月だったので、東日本大震災がテーマです。震災をきちんと書いたのは初めてかも。

秋山青生
3週間前
20

ささやかな決意

言葉を重ねても 想いには遠く及ばない 言い表せないでいるうちに きみは消えてしまった 形にできないまま 渡せなかった小さな指輪と ぼくの名前を書いた紙を きみの胸元に…

秋山青生
1か月前
26

ぼくたちはそこにいた

きみと過ごしたこの町には たくさんの思い出が散りばめられ 歩くごとに思い浮かぶ日々 たしかにぼくたちはそこにいたんだ きみのそばで生きていることが 唯一の存在意義だ…

秋山青生
1か月前
48

新盆によせて

白紋天をつるし灯りをともしたら
花はあなたの好きだった白いかすみ草を多めに
お気に入りの白檀の香を燻らせて
例年にも増して暑さが際立つ夏の空
いつも一緒だった部屋の静寂が耳につく

池に咲くハスにはカワセミが羽休め
あっという間に飛び去った小さい青色に
ふとあなたの人生を重ねてしまった
水面が乱れたのはハスのせいではなく

あなたの鼓動が空で響くようになり
私は毎日を生きることで精

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ねがい

さよならを言うこともできないまま
引き離された過去のこと
消えない想いはつのりつづけて
透きとおるような結晶になった

誰かの涙を拭くことはできないけど
ぼくはそれを胸に染み込ませる
大切なものを失くしたかなしみは
きっとそれぞれの形で残されていく

忘れられなくていい
忘れようとしなくていい
抱いたその想いはいつの日か
きっと誰かの涙を乾かすはずだ
そう信じて言葉を散りばめてゆく

わかりあえる

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引き出しの中

書きたいことはたくさんあった
書きたいように書けばいいのに
どうも勝手に思い悩んで
引き出しの中に引っ込めるうた

完成しそうな下書きたちが
そこには山ほど眠っているのに
いつも勝手に思い悩んで
形にするのをためらっている

もっと素直に書ければいいな
どうせ自分で詩と言えないなら
沈黙しても変わらないから
思ったことをただそのままに

自分の中の検閲ばかりが
やたらと強くなってしまって
こんなの

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Xと連携できました✨意外と簡単だった…!どうでもいいようなつぶやきをしておりますのでお暇なときにでもどうぞ。
ちょっと先週頑張りすぎたのか風邪引いたっぽいです…。精神的に使いすぎた気がします💦明日からまた仕事なので、早めに休んで回復したいと思います😊

初めての有料記事を買って下さった皆様、本当にありがとうございます。精神と時の部屋ばりの重さですみません。

noteは作品を上げているだけになっていますが、日常のどうでもいい呟きはXを使っています。noteからXにはまだ繋げていなかったので、そっちも繋げようかと画策しています。

今日はnoteを始めて9ヶ月だそうです。読んでいただいたみなさまに支えられてここまできました。本当にありがとうございます✨
スキやコメントをいただけると本当に嬉しくなります😊
今後も良い作品を書けるようにがんばってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

うたたね

テレビをつけるとそこには
目を覆いたくなるようなニュース
今日はとりあえず見ないように
テレビを消してソファに飛び込む

どんなにあがいたとしても
現実から逃げられないと知ってる
だけど今は何も見たくない
アイマスクをして横たわる

誰とも話さない一日
そんな日も最近多くなってきた
寂しさもあるけど悪くない
何にもならない時間がいい

夢にも誰も出て来やしない
世の中からすっぽり抜け落ちた自分

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備忘録

いつもスキやコメントをいただきありがとうございます。
この作品はいわゆる原初療法みたいな感じで、自分の中にあるわだかまったものを整理しようと思って書いた文章の羅列なので、作品としては成立していません。
いわば私の作品の根底にある喪失体験をきちんと思い出して整理するためのメモみたいなものでしょうか。
なので、原題は「備忘録」でした。ただ、題名も作品の一部だと思うので、一応題名をつけました。
内容的に

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フォロワーさんの記事を読んで、内面の深い部分を書いた作品を有料記事にし、積極的に読みたい方だけに読んでもらう、という方法を学びました。
有料記事は収益を得るためのものという意識がありましたが、読みたい人のフィルタをかける役割にもなるのは新しい視点でした。
自分もやってみようかな。

虚空

歌うのが好きだったあなたは
今も旅先で歌っているだろうか
その歌声は聞こえなくなっても
胸の中に今も響いている

詩を書くのも好きだったあなたは
今も旅先で書いているだろうか
あなたらしいきれいな文字は
引き出しの中眠りについている

たどるものなど何もなくても
あなたが生きた軌跡がある
この胸にずっと刻まれている
目を閉じれば今でも感じる

手のひらには何もないけど
あなたの全てを思い出せるのは

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ココア共和国5月号に載った作品が、選者の秋吉久美子さんからいいね👍をいただきました。
今回は自分にしか書けないものを、と思い作ったので、詩として汲み上げてもらえた上にごほうびまでいただき嬉しく思っています。電子版に載ってるので是非読んで下さい😊私は楽天koboで買ってます✨

月がきれいな夜

ふと見上げると空に
小さく白い穴があいていて
こぼれるように照らす光に
あなたがいるような気がした

昔の人が言った有名な言葉がよみがえる
「月がきれいですね」
今なら少しわかる気がする
きっと伝えたい存在があるということ

たとえばおいしいレストランを見つけた時
きれいな風景の場所を知った時
あなたに教えてあげたいと思う
きっとそこにあなたの命がある

あなたのいない幾星霜
もう見せることもでき

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展墓

さよならをかたどった目印に
ぼくはそっと手を合わせた
信仰などどこにもないけど
きみを想うつかの間の行為

あの日病院で泣き叫んでいた
ぼくにも白髪が増えてきて
今やすっかり中年の装い
あまり年相応には見てもらえないけど
生きて幸せになって と言った
その言葉どおり生きてきました
きみの望んだぼくになれただろうか
答えはそっちで聞けるかな

仕事に就いて書かなくなった言葉を
今さらまた紡ぎはじめた

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かなり久しぶりにココア共和国に作品を載せていただけました✨今回は5月号の電子版に掲載予定です。ここ最近書くペースが落ちているところですが、良い作品を書けるようがんばります😊
ちなみに書いたのが3月だったので、東日本大震災がテーマです。震災をきちんと書いたのは初めてかも。

ささやかな決意

言葉を重ねても
想いには遠く及ばない
言い表せないでいるうちに
きみは消えてしまった

形にできないまま
渡せなかった小さな指輪と
ぼくの名前を書いた紙を
きみの胸元に入れた

白い花に囲まれ
きみは白い服で
眠るような横顔
今日もきれいだね

言葉を重ねても
想いはふくらみ続けてく
だから今でも繰り返すんだ
きみに届くようにと

同じことばかり書く
つまらない奴だと言われても
ぼくは何度でも書き

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ぼくたちはそこにいた

きみと過ごしたこの町には
たくさんの思い出が散りばめられ
歩くごとに思い浮かぶ日々
たしかにぼくたちはそこにいたんだ

きみのそばで生きていることが
唯一の存在意義だった
きみに見つけてもらえたことで
ぼくは生きていられたんだ

山間の小さな町で過ごした
たった四年の時間は
一陣の風のように過ぎ去って
ぼくたちは別の人生を歩んだ

きみが生きていることだけが
唯一の存在意義になった
きみに見つけて

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