見出し画像

②【日蓮宗の木剣加持修法は真言亡国に非ずの事】(2)

日蓮大聖人ご遺文引用には、昭和定本、一巻、二巻に収録されたものを主にし、教義的なことの重要なことには、真蹟の現存、または曽て現存したものから引用とした。総体的な理の判断には、真蹟の現存、真偽に関わらなくあくまでも理の考察のために引用した。祈祷というのは、理に凝り固まることは宜しくない。なぜならば、その顕が現れることに大切なことは、「信」であるからである。

諸宗を折伏する意図はありません。①【日蓮宗のご祈祷の事】の文頭をご覧いただきますと幸いです。



②【日蓮宗の木剣加持修法は真言亡国に非ずの事】(2)

🔸 日蓮宗で広く使われているお札の形と木剣の関係性

祈りの根本には必ず法華経読誦とお題目をお唱えすることは当然のことで、もし大曼荼羅御本尊を掲げて勧請もせず、法華経の読誦、お題目も唱えずして木剣加持修法を行なえば、これは言わずとも日蓮大聖人のお考えの上では、真言亡国と全く同様、亡国となると言える。また法華経とお題目の祈りを行う際に、祈祷札を用意した木剣等の法具を用いて加持を行ってはいけないという大聖人の記述はむしろどこにも無い。


今、日蓮宗の全国各寺院で多く取り扱われている木のお札などはどれも木剣と同じ剣形型のお札が主流でもある。
例えば大聖人が「法華経を読誦し題目を唱えるともいかなる法具を用いて修法(祈祷)すること勿れ」というご金言があるのであれば自粛せねばならない事であるが、こう言った事はご指摘されていないのである。

お札の尖った上部は、唐剣の剣先の形に似せている由来から、剣形札と言われている。木剣の形と同じ。


加持とは、諸佛諸天善神の加護を受持する意から「加持」と言うのであるが、それをどのようなケースであっても「火事」などと書くような無知な事は行ってはならない。明らかに誤字に気がつかないのであれば仕方ないが、もし天地がひっくり返るようなあり得ないことが起きて、そのような「火事」と意図的に書く者があったとしたら、無知を自ら証明しているようなものであるし、笑われても仕方のない事ではないだろうか・・・

もしこれを意図的に「火事」と書くような者がいたとしたら尊くありがたい神護を冒涜した事と同じ事であり、その者たちの祈りは聞き届けて下さる事は無いであろう。であるから冗談であってもこのようなことを言ってはならない。厳粛な修法、祈祷を粗末な言葉で穢してはならないし、そのような心を抱いてもならない。加護を授けていただく者に必要な心得であることでもある。

合掌礼拝

②【日蓮宗の木剣加持修法は真言亡国に非ずの事】(3)へ、つづく


10年前に執筆した内容の目次としては、以下の構成となっています。
一部、構成を変更することがあります。また省く章もあります。
本文についても、Note版は縮小版として大部分を省いて掲載しています。

この他にも多く書いたものがありますが、また今後どうするかは未定としています。
今回の掲載シリーズとしては、7章までを考えています。

【はじめに】(Note版では省きました。一部お詫び文の部分を抜粋し掲載)

①【日蓮宗のご祈祷の事】
② 【日蓮宗の木剣加持修法は真言亡国に非ずの事】
③【法華祈祷の木剣は此れ邪剣に非ずの事】
④【木剣と数珠を組み合わせ音を出すは、ご本尊とお題目を叩いているに非ずの事】
⑤【過激派以外の心安らかな法華経、お題目の信仰者は阿鼻地獄に堕ない疑い無しの事】
⑥【法華経に説かれる正直捨方便の事】
⑦【陀羅尼品等 日親上人 読誦法の事】
ーーーーーーー
⑧【余宗組合の全仏に加盟していると誹謗される事を破す】
⑨【⚫️⚫️⚫️⚫️「多苦」諸苦ありて悪を起こすの因縁を観る事】
⑩【大聖人御真骨の事】
⑪【大聖人のご慈父の事】
12【⚫️⚫️⚫️を⚫️されて怒り狂う⚫️⚫️の実相の事】
13【⚫️⚫️⚫️⚫️に見る久遠成院日親上人の立正治国論批判の対論】
番外
その他


①【日蓮宗のご祈祷の事】

②【日蓮宗の木剣加持修法は真言亡国に非ずの事】(1)