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私がクリープに出会う日から死ぬまでの話

結論から言うとまだ死んではいない。
これは私がクリープに出会ってから今までどういう日々を過ごしてきたか、そしてまだ何が起こるかわからない明日から死ぬまでの人生を想像して書いた話である。

遡ること11年前、中学2年生だった私はなぜか寝付けずにいたため深夜にテレビ番組を見ることにした。音楽番組に切り替わりボーッと画面を眺めていたら、突然男女がベッドであきらかにSEXしているMVが流れてきた。正直その映像の刺激が強すぎて音楽が全く入ってこなかったし、私が見ているのは本当に音楽番組か?と疑うほど攻めたMVで、当時の私にはまだこのバンドの良さを何もわからないまま1年過ごすことになるが、まずこれが1番最初にクリープの曲に出会った記憶。ちなみにこのMVはのちのち私が好きになる曲「オレンジ」である。

中学3年生になり、受験勉強にやる気が出ずTwitterを見てダラダラと過ごす日々。本当はこんなダラけてたらよくないと思いながらも、ついつい手はスマホを触ってしまう。でもこれが私にとってクリープを大好きになったきっかけになったので今思えばダラけていて良かったのかもしれない…と少し思った。Twitterのタイムラインに流れてきた知り合いの「これ今ハマってる」というツイートと共に載せてあった曲、暇だしちょっと聴いてみようかなーと思って聴き始めた瞬間そのバンドに一目惚れをしてしまった。自分がこれまで聴いていた曲はなんだったんだろう…歌詞と曲調でこんなにも心惹かれる体験を今までしてこなかったので謎にドキドキしていた、これは憂、燦々という曲か!クリープハイプ って人たちが作り上げたのか…もっとこのバンドを知りたい!この先どんな曲を作るのか一生聴き続けたい!生で見てみたい!とこんなにも音楽に対して感情を揺さぶられることは初めてで、そこからクリープハイプの活動を追いかけていくようになった。

今まではCDを母にねだって買ってもらっていたが、今回は初めて自分で貯めたお小遣いでクリープのCDを買う。友達と一緒にHMVへCDを見に行って、友達はジャニーズのほうへ、私は「く行」のほうへ行きクリープハイプを探す。吹き零れる程のI、哀、愛の初回限定版を見た時に嬉しさで思わず小さくガッツポーズをしたことを未だに覚えている。
友達と解散した後すぐ家にあったCDプレイヤーでアルバムを聴いて、うわこの曲良いな、この曲も本当に好きだ!シーン33「ある個室」ってなんだ…?などいろんなことを考えながら何度も繰り返し聴いて歌詞を覚えていった。
そのアルバムの中に入っていたツアー「秋、零れる程のクリープハイプ」のチケット抽選予約、これは行くしかない!と思いすぐに応募してなんとか当選。1人で行くことに少し不安もあったが当たったことが奇跡だったためそんな思いもすぐ喜びに変わった。

ライブ当日。待ちに待ったこの日、ものすごく楽しみで朝からずっと落ち着いていられなかった。平日だったため学校が終わってすぐ駅まで走り急いで会場へ向かう。整理番号が呼ばれるギリギリに着き、タオルだけ購入してから中へ入ってスタンディングの真ん中少し前辺りに制服姿のまま待機。突然真っ暗になり周りの歓声と共に後ろからすごい押されて前に流されていく。これがライブというものか、おしくらまんじゅうみたいだな、と思っていたらメンバーが出てきてすぐ曲が始まった。うわ!音すごい!ドラムが心臓まで響く!熱気もやばい!生歌も演奏もかっこよすぎる!!歌詞がすごく良い!まって押され過ぎて骨折れちゃうんじゃないか!?といろんな意味で圧倒されるライブ。周りの観客は日本人だけでなくアフリカ人っぽい方もいて、この方の暴れ方が1番すごかったためみんな少しだけその人との空間を空けていた。だが後ろからも押されるためそのアフリカ人の方と隣になってしまいものすごい勢いで腰にアタックされたことを未だに覚えている。すごく痛かったが、これがあのモッシュ!?と改めて気付かされた。
とにかく何もかも初めてですごかった。これがクリープハイプか…生のクリープは迫力がありすぎる…また行きたい…余韻に浸りクリープを聴きながら家に帰った。
このライブをきっかけにツアー巡りや初めてのフェスにも参加することになる。1番好きな曲「ABCDC」がライブで流れたら泣くことももう決まっている。

高校生になると彼氏ができ、クリープをおススメしたらハマってくれて一緒にライブやフェスに行くようになった。グッズを付けて写真を撮ったり、くそバレーの観覧も当たって2人で尾崎さん、カオさん、拓さん、ユキチカの楽しそうなところを観てこちらも楽しく応援していた。ちなみにこれはその時の画像↓懐かしい。

上の段の右から2番目二つ結び水色Tシャツが私です✌️

専門学生のときも高校と同じくライブやフェス、イベントによく行っていた。日焼け止めを塗っても効果が無いくらい焼けていた。

社会人になり悩みが増える。人間関係や職場関係、悩みばかりで精神的に参っていた。こんなにも社会人になることが辛いとは思っていなかった。電車で職場まで向かうとき少しでも気持ちが楽になるようにクリープをランダムで流して聴いて、先輩から嫌なことをされた日の帰りは「明日はどっちだ」を聴く。私の言いたいことを歌にしてくれている、勝手にそんな気持ちになって聴いていた。この曲が無かったら私は身も心もぺちゃんこになっていたと思う。救ってくれて本当にありがとうクリープハイプ。

結果私はその職業を辞めて別の会社で働くことになった。まだ悩みはあるけれど、曲が私の言いたいことを言ってくれている。それを聴くだけでなぜか安心するのだ。そして欲しい言葉をくれる曲も安心する。「大丈夫」、「二十九、三十」、「喋る」、「僕は君の答えになりたいな」、この辺りは特にそう思う。

そして2年前に結婚をした。相手は高校の時に付き合っていたクリープが好きな彼。「8年間付き合った」と言葉にすると長い気もするが体感的にはあっという間だった。9月8日にプロポーズをされ11月16日に入籍、クリープハイプづくしでメンバーから気持ち悪がられたらどうしようと思ったがそれぐらい好きということなので許してほしい。
これから先も夫婦でクリープを聴いてライブに行こうと思う🌰

現在、25歳。
今思えばクリープを好きになってから嬉しかったことや幸せだなと思ったことが山ほどある。クリープが出る音楽番組の観覧に当たって行ったり、尾崎さんが書いた本のサイン会に2回も参加できて性感帯はどこですかという意味のわからない質問を謎にしてしまったり(すみませんでした!)、ラジオのフェスで後ろに並んでいた尾崎さんに声をかけて握手していただいたり、ラジオで名前を呼ばれたり、トークライブを一列目で観れたり、誕生日とライブの日が被ったり、アリーナツアーのパンフに数量限定のカオさんのサインがあったり…奇跡だと思う。嬉しすぎる。でも正直、なによりもクリープハイプが存在してくれてることが1番嬉しい。ライブをしてくれている、ファンのことを考えてくれている、生きてくれている、それだけでもう幸せだ。ありがとうクリープハイプ。あなたたちは私の生きがいだ。おばあちゃんになってもクリープを聴くのが私の夢。

さて、ここから先はまだ何もわからないため想像で自分の人生をざっくり書いてみる。

30歳 クリープのライブで整理番号1番を取る
40歳 ユキチカステップ講座に当選し教わる
50歳 尾崎さんの銀歯が増えてることに気付く
60歳 クリープライブで暴れ過ぎてぎっくり腰
70歳 何度も挫折したアコギをまた始める
80歳 クリープの曲をカラオケで100点取る
90歳 クリープのツアーに車椅子参戦
100歳 夫とABCDCを熱唱
150歳 お葬式にクリープメドレーを流してもらう

#だからそれはクリープハイプ
#クリープハイプ

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