見出し画像

もうすぐ新NISAが始まります2

 前回、新NISAの3つの目玉について挙げましたが、今回は一寸掘り下げてみたいと思います。

1 制度の恒久化、
 非課税保有期間の無期限化について

 現行制度ではつみたてNISAで最長20年,一般NISA5年など,非課税の期間が定められていました。
 しかし,改正後は,非課税保有期間が無制限となります。

 背景として,投資力が大きい高所得層に対する優遇とならずに長時間かけて非課税で投資できるようにしたのです。

 また,非課税保有限度額は、
    簿価残高方式
という、時価ではなく投資した時の価額で管理されて,投資元本の残高が1,800万円(うち,成長投資枠は1,200万円まで)になるまで、投資できる様になったのです。

 つまり、利益が出て1,800万円を超える額になっても,投資した額が1,800万円を超えなければいいのです。

 さらに、すごいなぁと思ったのが,現行では出来なかった非課税保有限度額の再利用が可能となったのです。
 例えば、簿価200万円相当の資産を売却した場合、翌年に200万円分枠が復活するのです。

 例えば、子どもの進学費や住宅購入費などで資金が必要な場合、必要な資産を売却しても,翌年以降投資を再開するなど,簿価1,800万円の範囲で繰り返し非課税で投資ができるのです。

 これは有効活用する価値があります。

2 現行の一般NISAとつみたてNISAの一本化

 現行制度は,一般NISAとつみたてNISAは同一年に併用することができず,どちらかを選択する必要がありましたが,改正後は,それが一本化され、
   つみたて投資枠(現行つみたてNISA)
   年間120万円

   成長投資枠(現行一般んNISA)
   年間240万円
が併用できる様になります。

 その合計が両方合わせて1,800万円(うち,成長投資枠1,200万円まで)と範囲が決まっているのですが、
   つみたて投資枠のみ1,800万円
   積立投資枠を使わず成長投資枠だけ
   1,200万円
といった利用も可能になります。

 なので、私としては,収入に合わせて
   つみたて投資枠
を中心にして運用し、資金に余裕がある場合に
   成長投資枠
を運用するのがいいかなと思います。

 みなさんは、どの様に考えますか?

 次は、どの様な商品が対象商品とされているのか紹介してみたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?