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本棚総選挙

読書が好きで、毎日5分でも、あいた時間があれば本を読んでいる。
本棚を見るのも好き。本好きに多い気がする。

どんな本が並んでいるんだろうと、よそ様の本棚を見るのも好きだけど、自分の本棚を見てもニヤニヤしてしまう。
何年もの長い時間をかけて集まり、人の手にも渡らず、ずっとそばに置いておきたい本を収めている自分の本棚。

私の本棚は、リビングにある扉がついた収納を使っている。
5段に分かれている。

扉を開けた瞬間に目に飛び込んでくる本、3段目は本棚のセンターだ。
最近、読んだこの本がとても感動した、お気に入りの作家さんの新作だからと理由はいろいろだが、時々本の位置を変えたくなる。
特に3段目のセンターの位置決めは重要だ。

それは、不定期で数ヶ月から半年に一度くらいの頻度で行われる。
納得がいかなければ、何度も行う。
本棚の総選挙だ。
新作ばかりがセンターを飾るわけではない。
本棚の本を1冊ずつタイトルを見て、「あれー、お久しぶりです」とか「これは、そんな端でいいのか」と、何か気持ちに触れる部分があったりすると、何度も入れ替えを繰り返し「やっぱりこの本には、かなわないな」と、センターに抜擢されることもある。

総選挙の時には、上の段・下の段の配置も気になる。
文庫は作家別に並べ、さらに年末の紅白の様に、女性作家・男性作家に大きく分けている。
不動の大御所コーナーと思っている2段目だが、向田邦子さんの隣は山崎豊子さんでいいか、それとも幸田文さんなのか、はたまた原田マハさんなのかと延々と本を入れ替え、ちょっと違うなとまた、出して入れるを繰り返す。
そうして、出来上がった本棚をみて満足し扉を閉める。
すぐに、扉を開けて、やっぱりニヤニヤする。





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