ブランクーシのミューズを観にアーティゾン美術館へ行き初代iMacを想う
ブランクーシという彫刻家の展覧会が開かれていたので、ふらっと行ってみた。
ブランクーシといえば『ミューズ』っていう金ピカでコロンとした彫刻しか知らなかったんだけど、ポスターに採用されているチューしている彫刻もなかなかのヘタウマ感が出ていて、これはいいぞ!と、思って京橋のアーティゾン美術館へ行ってみた。
なんか、割と全体的にコロンとしてる作品が多くて、部屋の中に『コロン』があるのっていいもんだね。
彫刻って、ベタなイメージは『ズシン』なんだけど、『コロン』がなんか不思議と心地いいっていうか。
僕と同い年くらいだとわかると思うんだけど、初代iMacもいい感じにコロンとしている。
当時、緑がかったブルーのiMacが置いてある部屋っていうのは、なんか、ただの部屋ではなくて、未来の感じがするっていうか、ちょっと不思議な空気を感じたんだよな。
初代iMacの方は、上にハンドルがついてて、つい持ち上げたくなっちゃうようにデザインされている。と聞いたことがある。なんか、ミューズもちょっと持ち上げたくなっちゃうというか、両腕で抱えてみたいというか、なんか、そんなふうに思ってしまう不思議な魅力がある。
でも『ミューズ』って、重たいんだか軽いんだか、見た目ではちょっと判断できないんだよね。金属が詰まっててずっしり重いような気もするし、軽やかな感じもする。いや、多分、本当の重さは初代iMacぐらいなんじゃないだろうか??
初代はiMacは何度も抱きかかえたことがある。
ちょうど抱きかかえやすいっていうのもあるけど、コロンとしたものを抱きかかえたいっていう欲望が人間にはあるんじゃないかな??
そう考えると、メインビジュアルの作品は『接吻』っていうタイトルだけど、実は、むしろ『抱く』っていう方に比重があるんじゃないかって思えてきたりもする。
ぜひ、『コロン』を『抱きかかえたい』という気持ちになるために、アーティゾン美術館へどうぞ。
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