女の子だって夢はある

女の特権は、現実的な目標さえあればいい。

そう思って生きてた女が多数だろう。好きな男ができ、その人のためならと自分の夢は後回し。子育てや家事に専念する。それが結婚後に考える事であろう。

だから女は、結婚に対して平等ではないと思う。それはそうだ。自分のしたいようにできないからだ。だから私は結婚しない。自由に恋愛し生きてやる。それが私の生きる道。

真夏のカンカン照りの朝。月曜日がやって来た。1週間で最初の地獄が始まる。仕事や家事、育児、女はつらい事がたくさんである。しかし、朝から家を飛び出し遊びに出かける女がいた。女の名は香織だ。

香織は、時間ロスしないよう一目散に喫茶店に入った。するとそこには、大量の女が群がっている。その女共は、軍隊のように整列し香織を見て言った。

「おはようございます。自由の女神様。今日も一日何不自由なく元気に楽しく行きましょう」

この軍隊のような集まりは、香織が組んだ『女の夢は未来永劫グループ』に所属する者達である。

「おはよう諸君。まず言いたい、君達は自由だ。そして質問だ。女が生きる上で、大切な7箇条を言ってみろ」

香織は会長として、胸を張り腹の底から声を出した。

「ひと〜〜つ」
「女は男のおもちゃではな〜〜い」

兵の人が大声で返事をした。

「ふた〜〜つ」
「女は飯炊ババアじゃな〜〜い」
「みっ〜〜つ」
「女も夢を持っていい」
「よっ〜〜つ」
「女らしさ、男らしさなんて関係な〜〜い」
「いつっ〜〜つ」
「女からのセクハラはセクハラじゃな〜〜い」

いやちょっと待ってほしい。それは違うだろうと思うだろう。しかし男は何故、セクハラだというのか。それは女が男を触ってもセクハラとならない世間の風潮、自分も触りたいという嫉妬、願望でああいう言葉が出るのである。


女は男にとって、癒してくれる有難い存在、いわば神。大阪のビリケンさん。神に触れられるだけで運気が上がった、男はそう思えばいいじゃないか。

まっ長話しは、これぐらいに置いといて……

「むっ〜〜つ」
「男に可愛いって言われた〜〜い」
「ななっ〜〜つ」
「今の私、きれい〜〜〜〜?」

最後のつ2人は、願望である。

「よっしゃ、女らしさなんか関係ねぇ。行くぞー!」

そう言い、軍でパチンコ屋に走って行った。

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