少し慣れてきた日々

　トランプをしていると、手札に夢中になって順番が混乱してくる。この歳になってもジョーカーを引き抜くと身体がビクリとするのは、興味深い反応だ。
6歳相手でも勝ちたいというか、負けたくない！の反応なのか。

　以前、姪は最後の2枚の内必ずジョーカーを引き当てるというほんのちょっとした能力をご披露してくれたけれど、最近はゲームに夢中になり過ぎてその感性を特段磨く事はない。

　彼女とドライブ中に、考え事をしていたら、本当にそれでいいのか？と奇妙な口調で質問された覚えがあるのだけれど、そして私はそう。それでいいの。と姪の中にいるような人に返事をした。ような気がする。　

　小さい子には何か違う瞬間が降りてくる時があるのかしら？とも思ったけれど、姪は当然覚えていない。

　ただ私が落ち込んでいたりすると、明らかに私がはしゃぎます！と言ったテイで、場を優しい空気に変えてくれる。小さな身体で少ない経験で、彼女はうちの家族の中心人物だ。スマホを見過ぎで怒られるくらいで本当に優しい子だ。

　難しく考えずに姪がにこにこ安心して笑える場所を作れるようにと思う。両親がいないし、高齢の母に働けない叔母だけれど、まぁ何とかなるさと毎晩自分に言い聞かす。

　母が最近夢で妹がよく笑うと泣きながら言った。
私はまだ妹の夢は見ていないのだけれど、姪が笑っているから妹も嬉しいのかもしれない。

　ママの好きな食べ物だから、と言って食べれる野菜を増やしていると姪のほっぺは最近まるまるとしてきた。アレルギーの湿疹も良くなってきて、明日は皮膚科の先生にお陰です〜！とおべんちゃらを言うつもりだ。多種類出される薬のどれかが当たりだったのと、原色のグミを食べなくなったせいだ。

　毎晩姪の身体から発疹が薄くなるとほっとする。
シャンプーも無添加より私のアーユルヴェーダのシャンプーの方が荒れなかったりと不思議な影響を日々感じながら、小さな家族は寄り添って暮らす。

　毎日同じような日々なんだけれど、私たちはちょっとづつ進化していると言い聞かせる。

　私の身体を使って姪を抱きしめたらいいよ。とベッドに入って呟いた。たまに全部投げ出したくなる時もあるけれど、まぁメンタルヘルスは落ち着かないとしょうがないから、気長にやっていこう！

　失敗したって大した事ないよねと。
　やっぱり夜は寝るだけだから気持ちが良くて、明日こそもっと美味しい物を…！と思いつつ手抜き料理をしてしまう私に喝を！！

　それでは皆さま、おやすみなさい。
　明日よ美味しい物を食べましょう。