kapiさん

神奈川県在住都内勤務のアラフィフ、配偶者、娘(高校生)、息子(中学生)と暮らしてます。…

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神奈川県在住都内勤務のアラフィフ、配偶者、娘(高校生)、息子(中学生)と暮らしてます。趣味は読書、映画鑑賞、そして沖釣り始めました! 子供達が親離れする中で自分の時間ができたことから趣味(お金のかからない)を充実させていきます。

最近の記事

<本と映画の答え合わせ>第14回「悪童日記」

【本】 〇タイトル:悪童日記 〇作者:アゴタ・クリストフ 〇感想:  ・最後のシーンが予測を遥かに上回り恐れ入った  ・双子には感情がない、つまり、感情を持たないように自分たちで鍛え上げたと言える。これも戦時下およびその後の不安定期における共産圏の小国を生き抜くために必要とされる生き方、逞しさと納得した  ・戦争がもたらす現実、例えば、幼いうちから目の当たりにする親族の死、死と隣り合わせの日々そして無秩序な日常社会などが赤裸々に描き出されている  ・現在生じている戦争、紛争で

    • <本と映画の答え合わせ>第13回「ガープの世界」

      【本】 〇タイトル:ガープの世界 〇作者:ジョン・アービング 〇感想:  ・思いもよらないストーリー展開、特にガープの誕生に関しては想像を超える  ・過激な内容、強烈な表現が垣間見られる、また、ウーマン・リブが根底をなしている  ・本作品の中でガープが書いた作中作である「ベンセンヘイバーの世界」は凄まじい内容。作品の主人公が描く物語を読むという経験は初めてのことで斬新であったうえ、その内容が強烈すぎて驚いた。もちろん映画ではカットされているが映像化できないからであろう  ・「

      • <本と映画の答え合わせ>第12回「変身」

        【本】 〇タイトル:変身 〇作者:フランツ・カフカ 〇感想:  ・目覚めたら虫の姿といわれてもどのような虫なのか、その時点で不思議な世界  ・虫として扱われ切ない、これもカフカの心情、メッセージなのかと思いは膨らむ  ・カフカの作品は一言でいうと「不思議」。言いたいこと、メッセージがよくわからないけれども読み進めてしまう  ・本人の作品ではないが「絶望名人カフカの人生論」はカフカの生涯、人格等について書かれており、カフカという人間に対する関心が湧く 〇評価:◎ 【映画】 〇

        • <本と映画の答え合わせ>第11回「グレート・ギャッツビー」

          【本】 〇タイトル:グレート・ギャッツビー 〇作者:スコット・フィッツジェラルド 〇感想:  ・言い回し、例えが洗練されていて素敵。特に「寄せては返す波のように」の表現が印象に残った  ・話の展開、内容に魅せられた一方で、一読しただけでは登場人物の関係、時代の流れがよく分からなかった  ・ギャッツビーが他の女性に目を向ければよいだけの話。一方でデイジーにこだわり続けたギャツビーの生き方にも戦地に赴任していたという理由があることから、少し心を揺さぶられる  ・最終的には誰も得を

        <本と映画の答え合わせ>第14回「悪童日記」

          <時々沖釣り(第1回)>

          「映画の答え合わせ」とは別に去年から始めた沖釣りについて、堅苦しい感じにならないように日記風に公開していきます。 きっかけ 7歳下の従兄弟がそもそも沖釣りを趣味としており、誘われたことからスタート。従前から親族一同が集合する際に彼が釣ってきた魚を捌いて提供しており、これがまた新鮮でとても美味しい。そんなことから自分も調達に加わることにしました。  昨年は沖釣りに春と秋に各1回参加、まだまだ初心者ですが、もう1つの趣味として掲載していきます。魚の種類、生態、調理方法、そして地

          <時々沖釣り(第1回)>

          <本と映画の答え合わせ(第6~10回)>「ザリガニの鳴くところ」、「エデンの東」、「オリバーツイスト」、「老人と海」、「オリエント急行殺人事件」

          (第6回)ザリガニの鳴くところ【本】 〇タイトル:ザリガニの鳴くところ 〇作者:ディーリア・オーエンズ 〇感想:  ・600ページを超えるが展開が気になり、時間があれば読みたくなる。ページをめくる手が止まらない  ・2つの時代(シーン)を混ぜて話が進む。複雑になりすぎず読みやすい  ・読んでいる途中で真相が気になり、先に結末に目を通さないようにするかなりの努力が必要  ・法廷の場面では検察、弁護士の攻防そして陪審員の心情、心理の変化が読み取れ秀逸。いつの間にか自分も陪審員

          <本と映画の答え合わせ(第6~10回)>「ザリガニの鳴くところ」、「エデンの東」、「オリバーツイスト」、「老人と海」、「オリエント急行殺人事件」

          <本と映画の答え合わせ>第7回「エデンの東」

          【本】 〇タイトル:エデンの東 〇作者:ジョン・スタインベック 〇感想:  ・カインとアベルがモチーフであるが自分はキリスト教徒でもないことからピンとこない。一方、同じ東洋人であるリーが偏見にもかかわらず重要な役割を果たしていることが印象に残る  ・スタインベックの素朴であり力強い文体によってアメリカ西部の自然の過酷さが伝わる 〇評価:○ 【映画】 〇エデンの東(1955年) 〇監督、主演:エリア・カザン監督、ジェームス・ディーン 〇感想:  ・キャルをジェームズ・ディーン

          <本と映画の答え合わせ>第7回「エデンの東」

          <本と映画の答え合わせ>第6回「ザリガニの鳴くところ」

          【本】 〇タイトル:ザリガニの鳴くところ 〇作者:ディーリア・オーエンズ 〇感想:  ・600ページを超えるが展開が気になり、時間があれば読みたくなる。ページをめくる手が止まらない  ・2つの時代(シーン)を混ぜて話が進む。複雑になりすぎず読みやすい  ・読んでいる途中で真相が気になり、先に結末に目を通さないようにするかなりの努力が必要  ・法廷の場面では検察、弁護士の攻防そして陪審員の心情、心理の変化が読み取れ秀逸。いつの間にか自分も陪審員の1人になったかのように読み進めて

          <本と映画の答え合わせ>第6回「ザリガニの鳴くところ」

          <本と映画の答え合わせ(第1~5回)>「ティファニーで朝食を」、「冷血」、「私を離さないで」、「白鯨」、「そして誰もいなくなった」

          (第1回)ティファニーで朝食を【本】 〇タイトル:ティファニーで朝食を 〇作者:トルーマン・カポーティ 〇感想:  ・ホリー・ゴライトリーの自由奔放な生活、主人公の心情、それらをカポーティが滑るように美しい文章で表現しており、とても印象的  ・当時のNYの社交界が目に浮かぶ  ・物語の先が読めないので途中で飽きることがない、また、後味も悪くない  ・何年か後にもう一度読みたい作品、そのとき自分がどのように感じるか楽しみ 〇評価:◎ 【映画】 〇タイトル:ティファニーで朝食

          <本と映画の答え合わせ(第1~5回)>「ティファニーで朝食を」、「冷血」、「私を離さないで」、「白鯨」、「そして誰もいなくなった」

          本と映画の答え合わせ

          初めて投稿します。簡単に自己紹介すると、神奈川県在住都内勤務のアラフィフ(♂)、現在、配偶者、娘(高校生)、息子(中学生)と暮らしてます。 コロナ禍で自宅で過ごす機会が増えた際、読書(海外文学)に目覚めました。また、学生時代から映画を観ることが好きで、タイトルにあるように本で描かれた世界が映画化されるとどうなるのか、自分のイメージ通りなのか、違うのか、様々な思いが駆け巡ります。このため、一方的にですが本、映画に対する思いも含め発信、共有していきたいと思います(1作品ごとに公

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